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クレカの「ポイントプログラム」性能の大きな差 人気6枚のカードを評価


クレカの「ポイントプログラム」性能の大きな差 人気6枚のカードを評価

「オリコポイント」の一部の有効期限が切れるというお知らせが筆者に来ました。

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幸いオリコポイントからFamipayギフトへの交換が等価、それも最定額の500ポイントで可能でした。

認識していないルートでしたが、早速交換してポイント失効を回避しました。

これを機に、ポイントプログラムの利便性が気になりました。

たまったポイントの使いやすさは、プログラムにより千差万別です。

  • 有効期限

  • 交換率

  • 交換単位

  • カードの還元率

で差が出ます。

交換しやすいポイント、しづらいポイントについて整理してみました。


共通ポイントのたまるクレジットカードはポイント管理に悩まなくていい

クレジットカードのポイントの前に、共通ポイントを整理します。

共通ポイントとは、dポイントや楽天ポイント等、汎用性の高いポイントプログラムです。

Pontaや、2024年4月にVポイントと統合されるTポイントもあります。

クレジットカードによっては、これら共通ポイントが直接たまります。

共通ポイントが直接たまる場合、本記事のテーマはあまり気にする必要がありません。

・最小利用単位が「1」(円相当)

・使っている限りは失効しない(dポイントを除く)

・交換不要で直接決済に使える(交換率の問題はない)

・還元率は比較的優秀(1.0%以上)のカードが多い

dポイントのみ4年という有効期限がありますが、他の共通ポイントは使っていれば失効しません。

楽天ポイントのみ「獲得」から1年間有効(利用はカウントしない)というルールがありますが、楽天カードを使っている限りほぼ気にしなくていいでしょう。

ただし特に楽天ポイント、dポイントで「期間限定ポイント」が頻繁に付与されます。

これは早めに使うようにしましょう。

PayPayカードもポイント無期限

いわゆる共通ポイントよりは利用範囲が狭まりますが、PayPay利用でたまるPayPayポイントも、無期限です。

当然、クレジットカードのPayPayカードでためたポイント(PayPayポイント)も無期限となります。

LINE PayやVisa LINE Payプリペイドカード等でたまるLINEポイントも、PayPayポイントに等価交換できます。

LINEポイントの段階では「獲得している限り無期限」ですが、PayPayポイントにすると完全無期限になります。

イオンカードのWAON POINTはTポイントに替えてしまえば無期限

イオンのWAON POINTも、共通ポイントといえる規模に成長してきました。

WAON POINT自体は無期限ではなく、「2年」の有効期限があります。

ただWAON POINTから「dポイント」「Tポイント」への等価交換ルートがあります。

iAEONアプリで、Tポイント(2024年4月より、Vポイント)に替えてしまえば無期限になります。

TポイントのVポイント統合も、このルートは当面は残るはずです。

もしなくなっても、dポイントにすれば有効期限が倍の4年になります。

クレジットカードのポイント管理の問題点

筆者が今回直面したのは、「有効期限」と「最小交換単位」の問題でした。

オリコポイントを、交換に便利な1,000までためたかったのですが、到達する前に一部有効期限が来てしまったわけです。

幸い、最小交換単位が500(円相当)であり、等価でした。

他のポイントと比較したとき、どちらも普通です。

各クレジットカードのポイント管理の問題点をピックアップします。

有効期限の問題

クレジットカードのポイント有効期限は「2年」が多いです。

カードグレードが上がると、4年程度と長くなるものもよく見られます。

さて中には有効期限が「無期限」のものもあり、この場合は他の問題はおおむね解決します。

次のポイントが該当します。

・永久不滅ポイント(セゾン・UC)

・(ゴールド以上)エポスポイント

・TRUST CLUBワールドカード

・プロパー・アメックス(一度の交換があれば)

このたび、三井住友カードのVポイントが、2024年4月より、現在のTポイントと同じ「利用または獲得を続ける限り失効しない」ポイントに変わります。

これも無期限と考えていいでしょう。

無期限のポイントは、航空会社のマイルをためるにも最適です。

なお無期限のポイントも、本人死亡の場合は失効し、相続できませんので念のため。

自動キャッシュバックカード

ポイントプログラムをもっておらず、自動還元のカードもあります。

・P-oneカード(スタンダード)

・VIASOカード

ポイントに悩まされたくない人にはおすすめです。

特に、P-oneカードは還元率1.0%です。

もっとも、ためる楽しみもありません。

最小交換単位の問題

例に挙げたオリコポイントは、有効期限1年と短いのに、最小交換単位が500でした。

このようなカードは、年会費無料であっても、公共料金引落し等定期的に使っていかないと損をします。

中には最小交換単位が1,000(円相当)以上の、比較的失効しやすいカードもあるので気を付けましょう。

交換率の問題

1ポイント1円相当(5円相当のものもある)だからといって、必ずこの数字で利用できるわけではありません。

交換の際に目減りすることもあります。

JCBカード(オリジナルシリーズ)のOki Dokiポイントは1ポイント単位で消化できるメリットはありますが、この場合の利用法は「キャッシュバック」限定です。

キャッシュバックの場合、1ポイント3円換算です。

Oki Dokiポイントは1ポイント5円相当とされているため、6割に目減りすることになります。

ただ、失効するよりはましです。

代表的なポイントプログラムを3要素で比較する

共通ポイントでないポイントプログラムを、

  • 有効期限

  • 最小交換単位

  • 交換率

の3つの要素で比較します。

ポイントは還元率で語られることが多いのですが、ポイントになってからの利用の問題も重要です。

各項目をそれぞれ★2つで評価します(満点は★6)。

点数化はしませんが、マイル交換についても触れます。

Vポイント(三井住友カード)★6

2024年4月にTポイントと統合後のVポイントです。

共通ポイントの要素も加わり、非常に強いポイントになります。

★★有効期限…利用している限り無期限

★★最小交換単位…1ポイント(VポイントPayアプリで決済に直接使える)

★★交換率…直接利用、キャッシュバックについて等価

共通ポイントへの交換は目減り(6割または8割)しますが、使いみち豊富なので等価での利用に困ることはないでしょう。

エポスポイント(エポスゴールドカード)★6

エポスカードは、年間50万円を目安に利用するとインビテーションで年会費永年無料のゴールドになります。

ゴールドになるとポイントプログラムが変わります。ここでご紹介するのはゴールド以上のものです。

★★有効期限…無期限

★★最小交換単位…1ポイント

★★交換率…ほぼ等価

非常に優れたポイントです。

さらに、ANAマイルへの交換が1,000ポイントにつき600マイルなのも大きなメリットです。

ポイント交換先は、おおむね等価です。

エポスプリペイドカードに1ポイントから移行できるので、使い残しもありません。

永久不滅ポイント(セゾンカード)★2

★★有効期限…無期限

ー最小交換単位…200ポイント(1,000円相当)

ー交換率…SHEINギフトカード、PARCOポイント、すかいらーく優待券について等価

交換率は一部のみ等価で大部分目減りします。

最小交換単位も1,000円相当で高めです。

このたび2024年2月14日より、Amazonギフトカード、Ponta、dポイント等が等価でなくなり、さらに交換率が低下します。

それでもポイント無期限なので、★の数以上に価値を高めに見積もれるでしょう。

ポイント交換率が低くても大きなメリットがあります。

多くためたうえでのANAマイルへの交換がおすすめで、1,000円につき600マイルと優秀です。

永久不滅ポイントができる際の、セゾンカードの還元率は0.5%が多く今ひとつですが、次の方法で上がります。

・SAISON GOLD Premium…年間50万円単位の利用で1.0%

・セゾンパール・アメックスでQUICPay利用…年間30万円利用まで2.0%

オリコポイント(Orico Card THE POINT)★2

オリコのポイントは2種類ありますが、最近人気のカードはみな、直接オリコポイントがたまります。

オリコポイントについて説明します。

ー有効期限…1年

★最小交換単位…500ポイント(J-Coinボーナス、Famipayギフトコード)

★交換率…Ponta、J-Coinボーナス、Famipayギフトコード、EdyギフトID、電子マネーWAONポイント等について等価

有効期限1年なので、ライトユーザーには怖いポイントです。

交換先も目減りするものが多いのですが、使いやすいPontaへの交換が等価です。

Orico Card THE POINTは、還元率1.0%、年会費無料、そしてau PAYにチャージしてポイント対象になるなど多くの優秀な特徴があります。

ポイントに関すると今ひとつです。

ANAマイルへの交換は1,000ポイント→600マイルなので、有利です。

ポイントの段階で大きくためておけないのはデメリットですが、「端数のマイルがあれば特典航空券になる」といった際には役立つでしょう。

Oki Dokiポイント(JCBオリジナルシリーズ)★2

★有効期限…2年

★最小交換単位…1ポイント(ただし交換率6割のキャッシュバック)

ー交換率…JCBプレモ、ビックカメラ、Joshin、ベルメゾンについて等価

JCBは老舗らしく、昔ながらのクレジットカードのプログラムです。

ゴールドだと、有効期限3年となります。

交換率については等価交換できたnanacoが支えていたのですが、最近交換率9割に悪化しました。

等価交換先は種類が少なく、しかも最小交換単位がすべて200ポイント(1,000円相当)です。

ただ、JCBオリジナルシリーズはポイント還元より、特約店でのポイントアップに注力しているので、そちらを見ないとカード全体の評価は出せません。

ポイントプログラム自体は決して評価できるものではありません。


グローバルポイント(三菱UFJカード)★3

★有効期限…2年

★最小交換単位…100ポイント(500円相当)

★交換率…Amazonギフト券、ビックカメラ、ベルメゾンについて等価

三菱UFJカードのグローバルポイントは、看板どおりの数字を出す交換方法が3種類しかありません。

そして大部分の交換において、最小交換単位は200ポイント(1,000円相当)で、みな目減りします。

等価交換のビックカメラ、ベルメゾンは最小交換位が500ポイント(2,500円相当)と高めです。

このポイントを支えているのは実質Amazonギフト券です。

100ポイント(500円相当)から等価です。

エムアイポイント(エムアイカード)★4

★有効期限…獲得翌々年の1月31日まで

★★最小交換単位…1ポイント(三越伊勢丹等で買い物に充当)

★交換率…WAON POINTが等価(ほか、特定店舗のポイントが等価)

エムアイカードは三越伊勢丹系のカードです。

有効期限は2年なく、交換先もあまりなく、ポイント交換単位も1,000等大きなものが多数です。

交換より百貨店等で使うほうがよさそうですが、「WAON POINT」への等価交換ルートがある点は注目です。

WAON POINTに替えれば、その先dポイントやVポイント(統合前のTポイント)に替えられるわけです。

ただし、WAON POINTへも、最小交換単位が1,000ポイントです。

ポイントプログラムによっては、マイル交換が有利なケースがあることを見てきました。

有利なのは、だいたいANAマイルです。

エムアイポイントの場合、「JALは普通、ANAは悪い」です。

JALは、3,000ポイントで1,500マイルなので1ポイント→0.5マイルと、普通です。

ANAは2,000ポイントで500マイルと、かなり悪いものです。

人気のクレジットカード、三井住友カードとエポスはポイントプログラムも優秀

見てきたとおり、ポイントプログラムが優秀なのは、結局は人気のカードでした。

三井住友カードのVポイントは、交換率と有効期限に課題がありましたが、Tポイントとの統合を機に、ほぼ解消されます。

エポスポイント(ゴールド以上)ともども、将来的にANAマイル交換のため、ため続けると有利です。

還元率だけでなく、ポイント有効期限や交換率、最小交換単位にも着目してみましょう。

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