経済評論家で元楽天証券経済研究所所属の山崎元(はじめ)さんが2024年1月1日に亡くなったことがわかりました(楽天証券のX(旧ツイッター)にて)。
去年優待株「323銘柄」取得の主婦 勝手にトレンド予測2024年
食道がん闘病を公表しており、65歳でした。
山崎さんの著作『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!(文響社)』は、お金について、子どもでもわかるように解説してあり、多くの方に読まれた1冊です。
「マネーの達人」でも執筆いただいておりました。
山崎さんは「文章を作る上で気を付けていること」というご自身が使われているメモを編集部に送ってくださいました。
私はこのメモを大切に保存してあります。
体言止めをできるだけ使わない
文末の「ね」、「よ」の回避
話し言葉を不用意に地の文に入れない
副詞を削れないか検討する
などが、注釈付きで書かれています。
このことを気をつけながら書かれた山崎さんの文章はムダがなく読みやすい文章のお手本です。
そして、ユーモアが入りることにより、堅苦しさがなくなります。
金融機関の店頭には、「何でも相談に乗ることができます」といった趣旨のキャッチ・コピーと共に有名な俳優さんが優しい顔で微笑んでいるようなポスターが貼られているが、無料だからといって、不用意に相談に出掛けない方がいい。
「タダほど高いものはない」という諺を思い出そう。
引用元:
こちらでは、過去に山崎元さんに執筆いただいた記事をまとめて紹介します。
投資信託の99%は、最初から検討に値しないクズ 2018.3.1
個人の資金運用で「コア・サテライト戦略」を用いる必然性は無い 2018.4.2
「インデックス・ファンド」3つの長所と2つの弱点。2018.5.7
「投資する人のタイプによって、適した商品・運用方法がある」は全くの嘘 2018.6.5
「テーマ型」投資信託がダメな理由 5つの問題点を整理します 2018.6.28
「株式投資」は経済が低成長でも儲かる その理由は「株価形成の原理」にあり 2018.7.31
「毎月分配型投信」はすべてダメ 金融機関が高齢者の「分配金ニーズ」をでっち上げるのは下劣な行為 2018.8.27
金融業界に騙されるな! 仕事をリタイアした後に、資産を取り崩す方々の2つの危うさと、伝えたい5つのこと。2018.10.31
【マネー運用】「360」で運用損失のリスクを評価する 「ストックの損得」を将来の「フローの損得」に置き換えて考えてみる方法 2018.11.5
「全社員へのマネー教育」で社員が生涯で使えるお金は2割以上も変わる 2018.12.3
「お金の無料相談」こそが高くつく FPに相談する際の5つの注意点 2019.1.7
「損切りが大切」は間違い 「利食いの目標」もいらない 2019.2.4
役立つ記事を執筆いただき、文章の書き方まで編集部に伝授くださった山崎元さん。
ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。