くりっくフェスティバル2023投資戦略セミナーが11月23日に行われました。
【株式移管】LINE証券からSBI証券へ株式移管してみた やり方を解説
イベントは三部構成で、今回の記事ではテレビ「月曜から夜ふかし」で有名になった桐谷広人さんに、各メディアに出演されているテスタさん、金融アナリストの三井智映子さんの対談「優待と配当生活」について紹介します。
桐谷さん、テスタさんの投資手法は?
桐谷さん:テスタさんみたいに値上がりする株を見極めることは難しく、私は株主優待で生活をするようにして人生を楽しむようにしたら、うまくいきました。
年初来安値の株価をチェックして良さそうな優待があれば検討するようにしています。
テスタさん:僕の場合は資金効率を考えてやってきて、最初の頃は資金がなく1年で300万円プラスくらいでした。
でも、300万円のお金は生活費でなくなってしまうじゃないですか。
それを細かく積み重ねてきて……。
2016年ごろからは時間軸が伸びて、配当、いわゆる不労所得ももらっています。
株主優待あるある?
テスタさん:1回、優待をもらいたいと思った際に「この世のすべての株主優待を取ろう」と目標にしたら、
議決権行使書などの封筒がポストに入らないくらいになった
株主優待到着で家のマンションのインターフォンが鳴り続けて再配達が多くノイローゼになりかけた
当時はデイトレードで受け取りの対応が難しかった
ことがあり、今では株主優待ではなくて配当メインになりましたね。
三井さん:桐谷さんの場合、優待到着についてどうされていますか? 売買もしますか?
桐谷さん:何時に届くのか、時間指定ができますので……。
時間指定ができない配達が重なると、頭が痛くなった時はたしかにありますね。
自分が良いと思った株主優待は売ったりしませんね。
高値で買ってしまった株で安いと思えばナンピンして、上がったらその株を売るということはやりますね。
桐谷さん:今は800銘柄以上の優待、1100銘柄以上の株を持っていて、自分で使わない優待は人に贈るようにしています。
三井さん:私も桐谷さんにいただいたことがありますよね。
桐谷さん:そうそう。
三井さんには、ナルミヤ・インターナショナル<9275>の券をあげて、コメダ珈琲店(コメダホールディングス <3543>)でお茶をしたこともありますよね。
自転車の荷台にお米をしばりつけて、三井さんのお家まで行ったこともあります。
お米はたくさんもらうので、古いものからプレゼントしていて、当たりは魚沼産のコシヒカリですね(笑)。
三井さん:桐谷さんからは結婚祝いも出産祝いも株主優待でいただきました(笑)。
人それぞれに合った投資手法が大事
三井さん:テスタさんの投資法で私たちにも再現できそうなものはありますか?
テスタさん:大事なのはそれぞれの投資家の特性・適正で、僕は毎日パソコンの前にいたからデイトレードが成功できたわけで……。
いつもは会社勤めをしていて平日1日休みがあるからデイトレードしようと思ってもうまくいかなかったりするのは、前の日からの続きであったり、流れも資金も違うから……。
全く違うことをしていても「投資家によってうまくいく」方法は違うんですね。
テスタさん:僕は2019年に米国株で、ディズニー(DIS)、スターバックス(SBUX)、ナイキ(NKE)、Amazon(AMZN)などを買っているんですが、この時は米国株全体が下がっているタイミングで、今では2倍になりました。
僕と桐谷さんで違うように、勝ち方はその人によって違います。
小資金でやること、レバレッジをかけすぎないことを徹底して、長く生き残ってちょっとずつ上手になるのが理想じゃないかなと思います。
桐谷さん:私はレバレッジをかけることがさっぱり分からないんです。
若くて元気なうちなら、信用取引をするのもいいかもですね。
三井さん:いろいろ選択肢はあるということですね。
適切なレバレッジをかけて投資するのがいいんじゃないでしょうか。
株価の暴落が来たらどうするのか
三井さん:今回の「くりっくフェスティバル2023投資戦略セミナー」では株価暴落が来るのではと思われていますが……。
桐谷さん:バブル崩壊などで暴落が来るのならチャンスで、自分は安くなったら買いますね。
いい優待があって株価が下がったら買いたいと思います。
年初来安値銘柄を検索して、4%以上の配当金+優待利回りであれば合格。
もっと安くなるかもしれないですが、もっと高値で買った人は、みんな損しているからまあいいやと思うんですね(会場笑)。
来年以降の投資戦略は?
テスタさん:テーマとしては、PBR1倍を割っている銘柄は注目していく予定です。
でも、新NISAが始まる前から高配当株は株価が上がってしまっている気がして、来年から買い始めるのは遅い気がしちゃうんですよね。
○○ショックなど大きな下落というのは予測できないもので、いつか起こるものです。
レバレッジをかけるにしても、例えば100銘柄で自分の資金の1.2倍持っているとすると、レバレッジはかかっている状態だけど、100銘柄が一気に倒産ってことはないわけじゃないですか。
それと比べて、1銘柄に大きくレバレッジをかけてると、○○ショックの時には一気にすごいマイナスになる可能性がありますよね。
○○ショックが起こった時にどれだけのダメージがあり、耐えられるのかを考えておけるといいんじゃないでしょうか。
僕の場合は、リーマンショックのようなことが起きても、損失が20-30%以内に収まるように設計しています。
桐谷さん:新NISAの枠がこれまでと違い、増えますよね。今回の「くりっくフェスティバル2023」では来年の株式市場に悲観的な意見も出ましたが、私は楽観的です。
賃金の伸びよりも株価が上がっているデータもあります。
暴落の時に現金を保有しておき、余っているお金で株を買い進めていくのは良い気がします。
三井さん:ありがとうございました。
下記にてテスタさんの考えが動画にまとまっているのでよろしければご覧ください。
auマネ活セミナーってどうなの?「新NISA」「投資にまつわる5つのリスクと軽減する3つの方法」など学べる小規模セミナーが思った以上に良かった【受講レポート】