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FIRE達成5年で「得たもの」と「失ったもの」 見据えたゴールと投資の必要性


FIRE達成5年で「得たもの」と「失ったもの」 見据えたゴールと投資の必要性
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私は20代前半に株式投資デビューし、2018年にFIRE達成ができました。

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FIREの生活は、5年以上継続していることになります。

FIREは「経済的自由」と言われていますが、完全に自由ではないというのが私の感想です。

今回は私がFIREして得られた自由と、失ったものについて説明していきます。

FIREで得たもの、失ったもの

得られた自由1:時間

時間は属性や保有資産に関係なく平等にありますが、自分が個人的に使える時間は限られています。

会社員は仕事の日には、基本的に時間を拘束されます。

私のサラリーマン時代は、就業時間中はもちろん、通勤時間も拘束時間と考えると、1日の中で自由に使える時間はほぼありませんでした。

私はこの通勤時間が無駄だと考えていました。

なぜこれから長時間労働するのに、会社が指定した就業場所に時間と体力を削って行かなければならないのかを疑問に感じていました。

通勤時間が長いと就業場所に着いた段階で心身ともに疲れており、とても効率的な労働ができるとは思えませんでした。

FIREすることで「マスト」がなくなる

FIRE達成後は、強制的に縛られる時間が少なくなります。

いつまでに、何かを「しなければならない」ことが減ります。

基本的に何をしても良い時間が多く発生するため、自由度が高くなります。

この時間は、何もしなくても良い時間でもあり、選択肢はこちら側にあるということになります。

これがFIREの「時間の自由」だと感じています。

事前に決めていたことだけではなく、計画していなくても自分の気の向くまま過ごす時間が得られることになります。

例えば、今日は天気が良いので電車に乗って旅行に行こうと思い立ち、行動することも可能です。

FIREを達成することにより、時間に縛られない生活を送ることができ、これにより色々な選択肢が生まれてきます。

この自由な時間の使い方が、FIREのライフスタイルに適合するかどうかの分かれ目になると感じています。

「そんなに時間があっても暇を持て余す」

「何もすることがない」

と考える人は、FIREには向いていない人なのかもしれません。

FIREは、かなり人を選ぶライフスタイル

FIREをしたことにより人生が豊かになるのではなく、退屈で後ろめたい気持ちを感じるのであれば、それは本末転倒だと思います。

これは私がFIREを他人に勧めていない理由でもあり、向き不向きを十分に考えた上でFIREを目指すべきだと考えます。

私は、この時間の自由があることでじっくり考えることができ、自分がやりたいことを新たに見つけることができました。

明日会社に行かないといけない状況では、想像すらできなかったことに挑戦できています。

得られた自由2:人間関係

私もサラリーマン時代に多く経験しましたが、仕事上の人間関係は役職の上下、年齢、取引するうえでの立場の強弱により、優劣が決まっている場合が少なくありません。

平等性や公平性を欠いていると感じても、それをその場で表現することはなかなか難しいことです。

コミュニケーションを始める前から、

逆らうことや反対意見を言うことができない

同調しないとビジネス上何らかの不利益が生じる

など、最初から不利な状況の人間関係になっている場合があることを経験した人が多いと思います。

自分のやっている仕事内容は好きでも、会社内外の人間関係により、仕事を辞めてしまうケースが多いのも事実です。

私も仕事の人間関係で悩んだ経験があり、退職する要因のひとつとなりました。

これは仕事そのものが嫌なのではなく組織が嫌なだけで、それで辞める人が多いことは社会にとって損失だと感じています。

対等ではない人間関係は難しい

FIREの人間関係は対等

FIRE達成後は、人間関係の部分では大きな変化がありました。

最初から優劣が決まっている状況は無くなり、基本的には対等な関係性になります。

自分と波長が合う人、自分が好きな人とだけ付き合うことができ、付き合う深さもこちらで選択できます。

自分から人間関係を構築することができるため、年齢、性別、立場や属性の違いは大きな問題ではなくなります。

FIREを達成してからは、人間関係でのストレスはほぼなくなりました。

人間関係の自由は、経済的な自由と同じくらいの価値があり、ここに魅力を感じてFIREを目指す人もいると思います。

得られた自由3:経済(金銭)

FIREを達成した時点で、ある程度の資産形成ができているので、経済的な自由を得られたことにはなります。

FIREの概念では年間4%の投資運用益が必要となります。

「4%ルール」とは?

年間生活費の25倍の資産を形成し、それを年利4%で運用することにより、資産を減らさずに生活できるという概念。

アメリカのトリニティ大学の研究者が発表した通称「トリニティ・スタディー」からきています。

経済的な自由とは言え、投資を通じてお金に縛られることとなり、本当の意味で完全な自由は得られていない状況とも言えます。

しかし必要だからこそ、FIRE達成後は投資に対して真摯に向き合えるようになりました。

以前から投資が好きで、勝っても負けても継続的に参加してきましたが、より深く投資を極めたいという探求心も生まれてきました。

時間があることで、投資全般を勉強し直すこともでき、新たな知識や発見ができます。

新しい金融商品にも興味を持ち、積極的に取り入れることで、先行者利益を得られることもあります。

FIREは達成後の投資結果で、継続できるかどうかが大きく変わってきます。

今後も投資と付き合っていく中で、向上心を持って臨んでいけることは、FIRE達成を通じて得られたことです。

失ったもの:世間体と社会的信用力

「FIRE達成者」、「専業投資家」と言っても、法人化していなければ、日本ではただの無職にすぎません。

FIREとは、会社を退職する生き方のことですので、FIRE達成と同時に会社員という社会に広く認められる属性を失うことになります。

特に家族がいる人は、FIREの実行を身内の人に反対され断念するケースも見受けられます。

日本はまだ投資に対してマイナスのイメージが強く、資金のあるなしに関わらず投資家は

「胡散臭い」

「不安定」

「ギャンブラー」

というマイナスイメージが伴うことも事実です。

社会的信用力を失うと考えられるデメリットは、無職という世間体の部分だけでなく、信用の審査が通らない可能性が出てくる点です。

具体的には、

  • 住宅や車のローン審査

  • 新規クレジットカード取得の審査

  • 賃貸物件の保証会社の審査

が挙げられます。

私の実体験では、クレジットカードと賃貸物件の保証会社の審査は、銀行の残高証明書を提出することで問題なく審査が通っています。

世間体の部分に関しては、家族の受け取り方次第ですが、私の場合は家族も納得しており特に問題はありません。

もし私に子どもがいたら、FIREしたかどうかは分からないと思います。

FIREとは、自分だけでなく周りの環境や状況が整って初めて達成できる生き方だと感じます。

守るべきものを考える

FIRE生活5年で見えたこと

FIREとは、時代や環境が変化する中で生まれたライフスタイルであり、多様性を認める世の中だからこそできる、新しい生き方だと感じています。

私が実際にFIRE生活を体験して分かったことは、FIREとは達成することがゴールではなく、達成してからの生活や考え方が重要だということです。

FIREを目指さなくても、投資はした方が良い社会環境になっています。

2024年から、非課税で投資ができる「新NISA」の制度も始まります。

この機会に投資を検討してみてることもおススメします。

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