還付金と給付金はお金を受け取れる点では同じですが、受給条件など異なる部分もあります。
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今回は還付金と給付金の言葉の意味と、双方を受け取れるとした場合、どちらをもらった方が嬉しいのかをご紹介します。
還付金は払い過ぎたお金が戻ってくる
還付金は、税金などを払い過ぎた際に還付されるお金をいいます。
代表的な還付金としては所得税の還付があり、年末調整や確定申告手続きを行うことで納め過ぎとなっていた所得税が戻ってきます。
お金が還付されること自体はとても嬉しいですし、還付金の額が大きいほど体感的な嬉しさは増大しますが、還付金は本来納める必要がなかった金が戻ってくるだけですので、当初に支払った税金の額がピッタリであれば還付金は発生しません。
給付金は対価なくお金をもらうことができる
給付金は、国などから支給されるお金で、返済を必要としないのが大きな特徴です。
給付金を受け取るためには条件や申請手続きが必要になるケースもありますが、還付金とは違い、先に支払っているお金が無い場合でも受け取ることができます。
最近では特別定額給付金（10万円給付金）が支給されたことが記憶に新しいですが、こちらは基準日において住民基本台帳に記録されている方であれば、税金の支払いの有無に関係なく受け取ることができました。
還付金と給付金はどちらがお得なのか
還付金と給付金は性質が違うため、単純に良し悪しを判断するのは難しいですが、資産が増えることをプラスと考えるのであれば、給付金を受け取る方が嬉しいです。
所得税の確定申告で住宅ローン控除を適用した場合、10万円以上の還付金を受け取れるケースもありますが、還付金は払い過ぎていたお金を返してもらうだけなので、税金の支払いで減少した資産が元に戻るだけです。
それに対し、給付金は国などから無償で支給されるお金ですので、受け取ることができれば資産は増加しますし、万が一手続きをしなかったとしても資産がマイナスになることもありません。
もっとも、お金を受け取れる点では双方とも同じですので、条件を満たしている場合は忘れずに手続きすることが大切です。
手続き漏れや詐欺の電話には注意すること
所得税の還付金は、年末調整や確定申告の手続きを行わないと受け取ることはできませんし、計算ミスがあれば戻ってくる金額は少なくなります。
給付金についても、受け取るためには申請等が必要になることが多いため、給付金の制度ごとに受給条件を満たしているのか確認する必要があります。
また近年では還付金と給付金が詐欺の手口として利用されており、お金をもらえるはずが詐欺被害に遭ってしまい、逆にお金が取られてしまう事件も発生しています。
お金を受け取れる制度において、手続き時にお金を支払うことはありませんので、還付金詐欺や給付金詐欺には十分注意してください。
