海外旅行に行く際、どのカードを持って行くかは非常に重要ですね。
かつて筆者は「マネパカード」というカードをお伴にしていましたが、サービスが終了してしまいました。
同様のカードに「GAICA」というサービスがありますが、こちらも終了するようです。
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「GAICA」とは?
≪画像元:アプラス≫
GAICAはSBI新生銀行グループのアプラスが発行するカードです。
残高にチャージしておけば、海外・国内Visa加盟店やネットショップ、さらには海外のATMから現地通貨を引き出せるプリペイドカードです。
日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルの5通貨にチャージできます(日本円以外は3.5%の手数料が発生)。
≪画像元:アプラス≫
「Flex機能」を追加すれば、以下の便利な機能も利用できます(総合口座パワーフレックスが必要)。
・ オートチャージ・毎月定額チャージの手数料無料(日本円のみ)
・ 外貨でチャージ(手数料が発生)
・ 24時間チャージ可能
・ 海外ATMからの引出手数料無料
・ 口座への払戻手数料無料
「GAICA(Flex機能付き)」がサービス終了
≪画像元:SBI新生銀行≫
しかしこのたび、「GAICA(Flex機能付き)」における全てのサービスが終了することが発表されました。
一気に終了するのではなく、以下のスケジュールで段階的にサービスが終了します。
10月28日:新規発行受付終了
2023年10月28日をもって、新規カード発行の受付を停止します。
更新カードについては、有効期限2023年10月末まで発行し、2023年11月以降に有効期限を迎えるカードは更新しません。
2024年1月30日:チャージ受入終了
2024年1月30日をもって、SBI新生銀行「総合口座パワーフレックス」からのチャージの受け入れを終了します。
2024年1月30日の23時59分まで手続き可能です。
2024年3月31日:カード利用終了、付帯サービス終了、カード紛失・盗難専用カスタマーデスク終了
実質的なサービス終了日です。
2024年3月31日をもって、海外ATM、ショッピング、非接触決済ができなくなります。
カードの有効期限が残っていても、この日以降は利用できません。
2024年4月1日以降の問い合せ先につきましては、後日案内があるそうです。
2024年5月31日:全機能停止・サービス終了
この日をもって、「GAICA(Flex機能付き)」の全機能を停止し、全てのサービスを終了します。
2024年6月28日:会員専用サイト利用終了、GAICAカスタマーデスク終了
カード利用明細、入出金明細等の閲覧・保存は、2024年6月28日の会員専用サイト終了日をもってサービスを終了します。
同日17時をもって、GAICAカスタマーサポートも終了です。
残高は払い戻される
GAICAユーザーが最も気になるのは、チャージした残高の行方ではないでしょうか。
取り戻せないと困りものですが、残高は払い戻されますので安心してください。
詳細は、登録メールにて別途株式会社アプラスより、2023年11月に案内があります。
2024年6月28日までにカード残高の払い戻しができなかったなどの問い合わせ先についても、あらためて案内があるそうです。
ステージ制・キャッシュバックはどうなる?
SBI新生銀行では、自社のサービス利用状況に応じたステージ制、キャッシュバックなどのプログラムがあります。
GAICAもそのサービスに含まれているのですが、これらのプログラムはどうなるのでしょうか。
ステップアッププログラム:最長2026年1月末まで適用
≪画像元:SBI新生銀行≫
GAICAを国内・海外でのショッピングで利用すると、利用金額に応じて「ステップアッププログラム」のシルバーステージが適用されます。
シルバーステージが適用されると、セブン銀行など提携金融機関ATM出金手数料が無料、ネットによる他行宛振込手数料が月3回まで無料などの特典があります。
通常は1月~12月の利用金額が10万円以上で適用されますが、口座開設間もない人は開設月~5か月目の利用金額が3万円以上で、7か月目からシルバーです。
GAICAのサービス終了に伴う、ステージ判定の条件と最終適用期間は以下の通りです。
・ 1月~12月の利用金額が10万円以上:2024年3月利用分、4月判定が最終(2024年5月~2026年1月適用分まで)
・ 開設月~5か月目の利用金額が3万円以上:2023年10月~2024年2月利用分、3月判定が最終(2024年4月~2026年1月適用分まで)
「シルバー」以上の利用者の外貨チャージ手数料キャッシュバック:来年1/30チャージ分で終了
≪画像元:SBI新生銀行≫
外貨へのチャージ手数料は、チャージ金額の3.5%分が手数料として発生し、それを差し引いた金額が実際にチャージされます。
「ステップアッププログラム」のシルバーステージが適用されると、外貨チャージ手数料相当分が外貨チャージの翌月末までにキャッシュバックされます。
このサービスを利用できるのは2024年1月30日のチャージ受入終了まで、キャッシュバックは2月中に行なわれます。
GAICAの代わりとなりそうなサービスも用意しよう
来年3月まではGAICAのサービスを利用できますが、後継サービスを早めに見つけるといいでしょう。
≪画像元:ソニー銀行≫
ソニー銀行のデビットカード「ANAマイレージクラブ/Sony Bank WALLET」なら、海外ATMを使って自分の外貨預金口座から現地通貨を引き出せます。
カード利用で、0.5%分のマイルも貯まります。
≪画像元:アコム≫
アコムのクレカ「アコムACマスターカード」は為替レートが良く、しかもクレジットカードは原則として海外ATMのカード発行会社手数料、現地手数料の両方が発生しません。
しかも、海外ATMで現地通貨を引き出した瞬間に利用残高に反映され、会員サイトから即時に返済することで、利息ゼロにすることも可能です。
≪画像元:JALペイメントポート≫
クレカのキャッシングは不安なので、GAICAと同様のプリペイドがいい人は「JAL Global WALLET」がおすすめです。
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