9月1日は防災の日。
秋はテレビや雑誌など、防災に関する情報を目にする機会が増える季節です。
防災グッズや備蓄食料など、動作確認や期限切れ食品がないかチェックした方も多いかもしれません。
防災グッズや備蓄食料は用意していても、意外と見落としがちなのが家具の配置と固定です。
大物家電が倒れると、ドアが塞がれたり、高さのある棚からは収納している物が落ちてきたりする可能性があります。
災害時に落下物が出口までの通路を塞がないよう、家具の配置を見直したり、必要であれば固定をしたりしておきましょう。
今回は100均で揃えることができる家具固定グッズを紹介します。
※価格は全て税込み価格です。
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キャスターストッパー
掃除や模様替えのときに移動しやすいように、キャスター付き家具を採用している方は多いです。
しかし、床との接地面積が狭く、キャスターのようにコロコロ動きやすい物で支えている家具は、地震の際に動きやすいので注意が必要です。
「キャスターストッパー」をキャスターと床の間に挟んでおくだけで、家具の動きを抑えることができます。
市販品は1個500〜1,000円程度しますが、100均なら2個入り110円です。
キャスター付きの家具をお使いの方ははめておくと安心です。
耐震マット&衝撃吸収パッド
家具はもちろんのこと、テレビ、家電など、重量のある家電に取り付けることで大きな揺れが起きた際に倒れにくくしてくれるのが「耐震マット」や「衝撃吸収パッド」です。
突っ張り棒のグリップ力を高めるのにも使われたりしています。
棚の上に置いている家電が大きな揺れで棚から落ちると、ぶつかったり壊れた破片でケガをしたりするおそれがあり危険です。
使い方も敷くだけとお手軽ですし、市販品が250〜1,000円程度に対して100均は110円なので、目立たない場所に貼って固定しておきましょう。
開き戸ロック
元々は赤ちゃんが勝手に扉を開けてしまわないようにロックするためのグッズですが、防災グッズとしても有効なのが「開き戸ロック」です。
最初はブルーやピンクなど色が限られていましたが、現在は透明や落ち着いた色も出てきています。
食器棚など、扉だけで抑えられる重さには限度があります。
揺れの方向によっては、中の食器が外に飛び出してくる可能性があり、ガラスや陶器製だと危険が高まります。
開き戸ロックを設置しておけば、左右だけでなく前後の揺れに対してのリスクを減らすことができます。
わが家の食器棚は開き戸タイプなのですが、食器棚にもともとついていたロック機能は数年で壊れてしまいました。
それだけを修理しようとすると数千円はかかるとのことだったので、現在は使わない時間帯は突っ張り棒を渡すことで勝手に開かないようにしています。
開き戸ロックだけでなく、家にある突っ張り棒やS字フックを引っ掛けるだけでも防災効果は高まります。
市販品を活用して、見えないようにロックを設置できれば見た目を美しいまま保つことができるので良いのですが、費用が気になるのであれば100均や手元にあるもので防災対策をしてみましょう。
市販品は500〜1,500円するので、1〜数個入り110円の100均ならお財布にもとっても優しいです。
クッションゴム&クッションスポンジ
書類や文房具、アクセサリー、カトラリー入れなど小物類の収納に揺れ対策はしていますか。
引き出し収納でも中身が飛び出してきたり、割れた破片などでケガをする可能性があるので油断は禁物です。
引き出し収納など小物に使えるのが「クッションゴム」や「クッションスポンジ」です。
衝撃緩和、キズ防止、滑り止めとして効果を発揮します。
ゴムやスポンジなど素材が選べるので、置き場所や使い方に合わせて使いやすい物を選びましょう。
引き出し収納であれば、それ以上引き出しが出てこないように、収納枠の内側上部にクッションゴムを仕込んでおくことで飛び出しを防ぐこともできます。
市販品は250〜1,000円程度しますが、100均なら110円です。
安全性を高めるだけでなく、普段の生活にも役立てながら使ってみてください。
ゲル両面テープ
テレビやエアコンのリモコン、ルーターなどは、普段気にせずポンと置くだけになりがちです。
全く動かさないわけでもないので、ある程度動かせる自由さも必要な物であれば、貼ったり剥がしたりが楽にできる「ゲル両面テープ」がオススメです。
本体には粘着剤がベタベタ付かず、なおかつある程度のグリップを効かせることができるので、揺れが起きた時に飛んでいくリスクを減らせます。
自分の好きな長さにハサミで切って使えるのも便利な点ですね。
市販品は3m600~2,000円程度しますが、100均は1m110円で購入できます。
最初から3m使い切るのは難しいので、使う分だけ安く手に入れることができるとありがたいですね。
少ない出費で取り入れましょう
100均の家具固定グッズはどれも手持ちの家具はそのまま、家具の下に挟んだりするだけで耐震強度を上げることができるグッズが多いです。
少ない出費で取り入れることができる点はありがたいですね。
お金をそこまで掛けなくても、身の回りの安全性は少しずつ高めることができます。
自分にとって使っていて負担の無い程度に、防災グッズを取り入れて対策に役立ててみてください。(執筆者:栄養士 山城 奈々)
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