2023年5月8日より、新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」に引き下げられ、以前は無料となっていた医療費の窓口負担分については、検査や外来診療の費用が自己負担扱いとなりました。
「季節性インフルエンザ」並みの扱いになったとは聞くものの、実際にかかった場合、具体的にどのくらいの費用が発生するのか、気になる方もいらっしゃることと思います。
筆者は5類移行後、2023年7月末に新型コロナウイルスに罹患しました。
ワクチンを4回接種済だったことが功を奏したのか、ごく軽症で済み、後遺症も残らなかった幸運なケースとなります。
体験談として、発症から回復までの経緯と、かかった費用についてまとめました。
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初期症状は、のどの違和感と関節痛
発熱する前日の晩、のどの違和感がありました。
熱はまだありませんでしたが、なんとなくいつもより身体が重く、関節痛がありました。
筆者は日頃、風邪を引いてもあまり熱を出さないため、
「関節が痛いって、なんかすごく嫌な予感…!」
と思いながら就寝しました。
発熱外来で即・コロナ陽性診断
翌朝目覚めると身体が熱く、熱を測ったところ37.8℃ありました。
関節痛、のどの痛みも悪化しており、「これはコロナかもしれない」と、自分でも分かるような症状が出ていました。
自治体のWebサイトで家の付近にある発熱外来を調べて電話すると、30分後の受診枠が空いているとのこと。急ぎ支度をして向かいました。
診察の順番が来て、症状を話すと
「最近は熱のない人でもコロナのケースが出ている」
との話で、すぐにコロナ検査を勧められました。
PCR検査と抗原検査とあるが、
- 抗原検査だと偽陰性(本当は陽性なのに検出できない)のケースがあることや、
- PCR検査でも20分ほどで結果が出ることを説明され、
PCR検査を受けました。
20分と待たずに結果が出て、陽性であることを告げられました。
クリニックでは、初診費用や発熱外来のトリアージ費用、検査費用、処方箋発行費用で5,240円(3割負担)を支払いました。
辛い症状を抑える薬が処方される
処方箋を持って薬局に向かい、薬を受け取りました。
受け取った薬は、
- 解熱鎮痛剤
- 咳止め
- たんの出をよくする薬
- のどの痛みを抑える薬
- うがい薬
の5種でした。
日頃健康体で、重症化リスクの高くない患者には、コロナの抗ウイルス薬ではなく、対処療法の薬が処方されるようです。
いずれも昔からある薬のように見受けられ、一部は薬局側でジェネリック医薬品に置き換えられていました。
5日分の薬が処方され、支払額は720円でした。
療養中の食事は自己負担
筆者の知人で、以前コロナが2類だった頃に罹患した人たちの中には、自治体が運営する食事付きの療養施設に入る人がいたり、自宅療養の場合でも自治体から大量の食品が送られてきたりしていたようですが、5類移行後はそのような公的サービスはなく、食事は自分でどうにかしないといけません。
筆者は薬をもらった薬局でスポーツドリンクやゼリー食品を一緒に買い込み(1,500円分ほど)、症状が辛い間はゼリーを吸ってしのぎました。
解熱まで丸3日
私の主な症状はのどの痛みと関節痛でしたが、病院を受診して2日後の夜に、解熱剤なしでも平熱が保てるようになりました。
その後1日様子を見て、発熱5日後からは、少しずつ自宅でデスクワークができる程度に回復しました。
寝込んでいる間に体重が2kg減りましたが、体力もいっしょに減ったので、これはあまりうれしくありません…。
かかった医療費は6,000円弱 日頃から食料の備蓄を
検査や治療にかかった費用は「5,960円」となりました。
5類移行後は自分で食事の手配をする必要があります。
ネットスーパーや宅配などを利用すると、送料がかかります。
筆者のように、体がツラい状態で病院へ行き、薬局でぜりーなどをとりあえず購入するとなれば、ほぼ定価です。
必要なので、金額も気にせずに購入しますが、回復してから「スーパーなら安く買えたな」という本音もあります。
災害時の備蓄も兼ねて、日頃からレトルト食品や、スープなどのインスタント食品、ゼリー食品などを備えておくと、余計な出費を防げるので、おススメです。(執筆者: 星澤 美衣)
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