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クレジットカードの常識は平成と様変わり 令和時代のクレカの現実とは


クレジットカードの世界は、ここ5年程度のごくわずかな期間で大きく変容しました。

迅速な変化に気づいていない人も多そうです。

従来の使い方をしている人、かつてのイメージが抜けていない人への注意喚起です。

この記事のテーマは次の通りで、古い常識を打ち破っていきます。

・ クレカ審査に通らない人はほぼいない

・ ステータスは消滅/年会費に価値はない

・ カード券面を見せる機会は少ない

・ カードの持ち歩きも不要になりつつある

・ キャッシュレスとの組み合わせの悪いカードは低評価

令和時代のクレカの現実

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クレジットカードの審査は通せる

クレジットカードが欲しくても、審査に通らない人がいます。

ただ反社でないなら現代、クレジットカードはおおむね誰でも持てます。

金融事故を起こし信用情報がリセットされていない、いわゆるブラックの人でもカードを選べば審査通過する可能性が大です。

「デポジット式」のクレカがあるためです。この代表がNexus Cardです。

デポジット式カードは、ユーザーがあらかじめ預け入れた金額がカード限度額に設定される仕組みです。

カード会社がリスクを負わないため、カード発行しない理由がないわけです。

デポジット式カードを持って履歴を積んでおけば、ブラック情報が消えた際にはどのカードでも作れる信用が備わっているでしょう。

ステータスは消滅/年会費に価値はない

筆者もわずか4年前まで、「JCBゴールド ザ・プレミア」を大事に使っているカードユーザーでした。

隔世の感があります。

JCBゴールドを持ち2年間待ってインビテーションでようやく得る、自尊心をくすぐるカードですが、年会費は(年間利用額による割引を経て)1万1,000円です。

サービスの恩恵もあまり受けていなかったので、解約したのは正解でした。

現在は次々と、年会費無料になるゴールドカードが登場していて、こちらのほうが圧倒的にお得です。

もちろん、高額年会費のカードをカードデスクに相談して使いこなし、見合った価値を得ているのならまったく構わないのですが、そんな人はどのぐらいいるものでしょうか。

筆者は現在、年会費無料の前提で2枚のゴールドカードを持っていますが、ステータスなど一切考えておりません(そもそもありません)。

ステータスよりリターンです。

カード券面を見せる機会は少ない

5年ほど前までは、会計の際にできるだけ格の高そうなカードを使う需要が、明確に存在していたように思います。

今では、誰も見てくれません。

タッチ決済も普及しましたし、差し込み式の場合も自分で挿入して自分で暗証番号を入れるだけです。

そもそもキャッシュレスアイテムが普及し、クレジットカードは紐付けで使う(つまり出さないのが主流になっています。

セブン-イレブンやローソンでは、Androidユーザーの筆者が三菱UFJカードで還元を得るためにはカード現物がまだ必要です。

ですが、このカードがたとえプラチナであったとして、店員が見ることはありません。

当然、こんな時代になると店員が「すごいカード」と思ってくれるチャンスもまずありません。

少なくとも、「人に感心してもらう需要」はどんどん減っていっています

カード持ち歩きも不要になりつつある

キャッシュレスの紐付け利用が多くなり、直接決済でもスマホタッチ決済の時代になりました。

三井住友カードも、特定店舗でのタッチ決済において、スマホ(7%~)とカード現物(5%~)とに2%の時還元の差が生じるようになりました。こうなると、現物を出していると損になります。

絶対にカード現物が必要なシーンというと、筆者の場合は次のもの程度です。

・ 駅の券売機でのカード決済

・ 三菱UFJカードのコンビニ決済(iPhoneユーザーならApple Payで可)

・ セゾン・アメックス・キャッシュバック(セゾンアメックス現物が必要)

・ イトーヨーカドーの8の日の5%割引にセブンカード・プラスを使う(ただし電子マネーnanacoだけでも対応可)

よく思い出してみましたが、これだけです。

「優待のために券面を見せる」ことは可能性としてはあるものの、見せたことがありません。

スーパーやドラッグストアではモバイルSuicaやQRコード決済であり、カード現物の出番は本当にありません。

カードを出さないほうが得なのです。

キャッシュレスとの組み合わせの悪いカードは低評価

「QRコード決済なんて還元率も下がったし操作が面倒くさい。カード直接決済に勝るものはない」といった意見をこのところ目にします。

ですがひと昔前の時代のキャッシュレスを、無理やり現代に当てはめようとしても無理というものです。

現代は、電子マネー、QRコード決済、そしてタッチ決済のような直接決済であってもなんらかの付加価値を求めて使わないと損なのです。

次のカードブランドに関して言うと、比較的直接決済の重要があります。

もっとも、チャージしてもポイントが付かないなどいささか時代遅れになりつつあるということです。

・ JCBオリジナルシリーズ(特定店舗でのポイントアップはあるが低価値)

・ アメックス(プロパー)

・ ダイナース

・ au PAYカード

・ 楽天カード(意外と組み合わせに弱い)

反対に、組み合わせの優れたブランドです。

 

・ 三井住友カード(電子マネーについてはよくない)

・ エポスカード

・ Orico Card THE POINT

・ セゾンカード

 

※au PAYチャージに現在、他社カードからは月5万円までの制限ができている点ご注意ください。

クレジットカード環境が変わっているのを自覚しよう

高ステータスとされるカードを得意げに出す生活をしていても、そのスタイルが単に古臭いだけならまだいいのです。

ほとんどの場合、損をしています。

以前は損をしても、誇りで見合ったかもしれません。

すでに見合わなくなった時代では、実益こそ追求したいものですね。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)

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