先週は、日経平均株価の売買代金が久しぶりに3兆円を割って、いよいよ夏休みモードに入ってきたのかなという相場になってきています。
7月23日から9月4日まで、18か月に一度の「金星逆行期間」に入ります。
金星逆行期間はお金にまつわるトラブルに注意が必要な期間で、相場の天井や底になりやすいと言われています。
水星逆行は大きなトレンド転換になりやすいと言われていて、ボラが大きくなりがちで注意が必要です。
水星逆行は、今年は残り2回で、
- 8月24日から9月16日まで
- 12月13日から1月2日まで
金星逆行と水星逆行が重なっている期間があるので、8月24日前後には波乱の展開があるかもしれません。
このようなアノマリーなども気にしつつ、夏相場をしっかり見ていきましょう。
上昇トレンド中の押し目を迎えての週末入り。これは押し目か、転換か【今週の日経平均を考える】
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きだった5日線は下向きに変化して週末入りしています。
25日線は、下向きとなっていて、株価の上値抵抗ラインとして機能していました。
75日線は、引き続き上向きで推移しています。
並び順は、25日5日75日の並び順で、引き続き上昇トレンドの終わりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万8661円処を推移しています。
トレンドライン
引き続き6月14日23日26日27日、7月12日の斜めに引いたラインが下へのトレンドとなっていて意識されているところです。
これに平行に引いたラインを7月3日から引くと上値抵抗ラインとなりそうだと前回予測しましたが、その通りに上値抵抗ラインとなりました。
7月3日と14日の2点が決まったことで、しっかりと上値抵抗ラインとして機能しています。
6月27日のネックライン上で、週末入りとなっているので、この水準で、週明けに上か下か見ていきたいところです。
「価格3万2306円を割ったら下で、超えたら上何ですか?」と聞かれることがありますが、その上にも意識されている節目のラインがあり、このような場合には、価格帯として見ていくといいように思います。
一目均衡表
基準線と転換線の交差から、弱さが見えています。
金曜日にはぎりぎり雲の上限で止まっていて、ここから雲入りしてしまうのか、週明けは注目です。
厚めの雲なので、中に入ると下までスルスルといってしまう可能性もあります。
遅行線は、とても面白い動きをしました。
結局下向きで日々線の下に入り、しばらくは上値が重い展開が続きそうです。
ボリンジャーバンド
バンドが波打ち、BOX示唆でしたが、金曜日には、全てのバンドが下を向き始め、弱さが見えての週末入りとなっています。
スローストキャスト
売られすぎゾーンから脱して、上昇していけるかと思ったら、木曜日から鈍くなってしまいましたね。
このまま買われすぎゾーンまで行けるか、それともまた売られてしまうのか確認していきましょう。
MACD
MACDは0ライン近辺で横ばいの動きを見せ、0ラインを割って下へ向かい、ヒストグラムも陰転となっていて弱さが見えます。
次回の満月は8月2日、新月は8月16日です。
総合判断
弱さが見えているテクニカル指標ですが、現在はBOXの動きをしているものだと見受けられます。
下へ向かう時と、上へ向かう時はの場面を想定して、しっかりラインを引いて一つ一つ確認していきましょう。
今週はイベント盛りだくさんの週となります。
- 25日26日 … FOMC
- 27日28日 … 日銀政策決定会合
それぞれ個別銘柄は決算発表シーズンです。
十分に気を付けて相場と向き合っていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)
そろそろ買いたい投資家と、売りたい投資家の心理的攻防【今週の日経平均を考える】