「PayPayポイント使っておトクキャンペーン」が2023年9月の1か月間実施されます。
たまったPayPayポイントを買い物に使うと、最大で5%のポイント付与があります。
しかし、9月に備えて今から買い物でポイントをためこもうと考えると、恐らくムダな買い物をするので注意が必要です。
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PayPayポイント使っておトクキャンペーン
PayPayポイント使っておトクキャンペーンの概要です。
名前の通り、PayPayポイントを買い物に使うことで、さらにPayPayポイントがもらえます。
・ 期間は2023年9月1日~9月30日
・ 利用店舗は限られる(後日発表)
・ 最大5%還元(1,000、3,000、1万、2万のいずれかの額のポイントを利用するとこの数字となる)
2万ポイントを買い物に充当すると、1,000ポイントもらえます。
「1,000」というポイント額より「5%」という還元の数字に惹かれる方が多いのではないでしょうか。
ポイントを大きくためて得になるキャンペーンというのは珍しく、筆者にもあまり記憶にありません。
筆者も参加するかもしれません
練馬区で開催中のPayPay20%還元に数回出向き、合計5,000ポイントほどもらう予定の筆者も、店舗によっては参加するでしょう。
1万ポイントまでは行かないでしょうが、3,000ポイントを買い物に充当すると150ポイントもらえます。
これはごく正常な買い物です。
なにが問題なのかは、次に申し上げます。
キャンペーンのためにポイントを作ってはいけない
一言でいうと
です。
すでにあるポイントを使うのは問題なし
PayPayポイントをすでにためていた人(ほとんどはポイント運用や、ソフトバンクの契約によるものと思われます)が、このたびの珍しいキャンペーンの機会にポイントを放出するのは、なにも問題はありません。
Tポイントから移行するとなると、考えたほうがいい
PayPayポイントへは、Tポイントから等価で移行することができます。
そのTポイントは、WAONポイントから等価で移行できるようになっており、これを活かしてさまざまなポイントプログラムからPayPayポイントに集約することができます。
ですが、TポイントやWAONポイントには「ウエル活」があります。
毎月20日のウエルシアでポイントを1.5倍にして使える人なら、PayPayのキャンペーンよりそちらのほうが当然に得です。
今からPayPayポイントをためると損する可能性が大
通常の買い物でPayPayポイントをためる場合、還元率はこうです。
・ PayPayあと払い … 1.0% ※8月から「クレジット」という名称
・ PayPay残高払い … 0.5%
この還元率を、「PayPayポイント使っておトクキャンペーン」を利用することを前提に、修正してみます。
・ PayPayあと払い … 1.05%
・ PayPay残高払い … 0.525%
たまたま、1,000、3,000など区切りのいい数字をためるのに成功したとき、やっとこうなります。
PayPayを使った買い物がわずかにアップすることで、買い物意欲をそそられるとしたら、それはむしろ危険です。
そもそも日常の買い物ではPayPayより、たとえばau PAYやモバイルSuicaなどを使うと、クレジットカードチャージ分により簡単に1.5%程度の還元率が出せます。
この差のほうがはるかに大きいのです。
PayPayステップで還元率を上げればいいと考えるかもしれませんが、PayPayステップも苦労のわりに0.5%しか上がりません。
地域の大型キャンペーン前提ならどうか
先に練馬区PayPay還元の例を挙げました。
この還元を、「PayPayポイント使っておトクキャンペーン」を利用する前提として使ってみるとします。
練馬区の場合20%還元ですが、このポイントがさらに5%のポイントを生みます。
そうすると、練馬区還元は実質21%と考えることができます。
1%の差だと大きいと感じるかもしれません。
ただ、次の事実を思い起こすと、疑問に思うのです。
地域の大型還元はPayPayのみというものが多く、練馬区もそうです。
ただQRコード決済4種類の使える大型還元もしばしばあります。
2022年の東京では品川区、中央区、江東区、葛飾区等でこのタイプの大型還元が実施されていました。
その際の還元はこうだったのです。
・ PayPay … 20%だったら20%で打ち切り
・ 他のQRコード決済 … 20%以外に、決済独自のポイントや、チャージポイントが付く
au PAY等他のQRコード決済の場合、20%以外に1.5%程度は付けることができていたのです。
筆者は、PayPay以外が使えるお店では当然そちらを使っていましたが、多くの人は慣れたPayPayを使っていました。
練馬区の数字が21%に増えたところで、いかほどのものなのでしょうか。
しかも筆者も、キリのいい数字ではないのでもっと実還元率は下がります。
キャンペーンの準備のために利用をがんばってはいけません
9月開催の「PayPayポイント使っておトクキャンペーン」を知り、「たまったポイントをこのときに使おう」と思うのはなにも間違っていません。
ただ「買い物でポイントを作ろう」と考えるのは、大きな間違いです。
そんなことより、日ごろからPayPay以外にいろいろ使ってみることをおすすめします。
多くの決済が、PayPayの還元率を常に上回っています。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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