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そろそろ買いたい投資家と、売りたい投資家の心理的攻防【今週の日経平均を考える】


先週の日経平均株価は、1週間を通して、陽陰陽陰陰線で月曜日を頂点に下げてきました。

綺麗なダブルトップ形成で週末入りとなっています。

1つ目の山は、6月16日と19日の高値は3万3772円(6月15日の高値は3万3763円)この高値をチャレンジしたのが、7月3日月曜日で高値3万3762円を付け、結果的に3万3772円が超えられない壁となって下へ向かうことになりました。

そして、今度はダブルトップのネックライン割れということで、7日金曜日は意識されましたが、安値3万2327円と、6月27日の安値3万2306円と21円の誤差で下値メドのネックラインで止まったという状況です。

ダブルトップで下げてきたけど、ネックラインを割れていないということは、そこまで下には行きたくないという意思が見えての週末入りで、来週どのような判断になるのか注意して見ていきましょう。

4月10日以来25日線を割ってきて、久しぶりに動きがあったことも事実です。

ここ最近の上昇トレンドでは、どんなマイナスな材料であっても、それを打ち消すほどのポジティブな雰囲気がありましたが、ここへきて海外でも、再度世界景気悪化懸念が広がり、だんだんとポジティブな雰囲気が消されている感覚となっています。

今週の日経平均を考える

上昇トレンド中の押し目を迎えての週末入り。これは押し目か、転換か【今週の日経平均を考える】

チャート分析

それでは、チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、上向きから始まった一週間ですが、水曜日から下向きに変化して、株価も水曜日から5日線の下へと割ってきています。

25日線は、引き続き上向き継続中です。木曜日に25日線を割ってきました。しかし、まだ向きは上向きで、この先直近で5日線が25日線をデッドクロスしたとしても、上向きの25日線に対してなので、これはだましの判断となります。

75日線は、上向きで推移しています。

並び順は、5日25日75日の並び順で、引き続き安定上昇の並び順となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万8429円処を推移しています。

トレンドライン

4月27日と5月12日の安値を結んだラインがしばらく下値支持として機能してきましたが、7月6日に割ってきました。

このトレンドラインは一旦終わったと判断できます。

意識されている節目のライン6月7日高値、6月13日安値、6月27日の横軸は、7月7日実体としては割っているようにも見受けられます。

ここが下値支持線となって反発していくのか注意してみていきましょう。

一目均衡表

久しぶりに基準線に日々線がふれて週末入りとなっています。

遅行線も、弱さが見えてきています

遅行線が日々線にぶつかる位置にある為、次の一週間にどの部分を遅行線が通るのかを想像して、12日13日の窓を通るのか、それとも別のルートを通るのか楽しみです。

ボリンジャーバンド

収縮してきました。

 

ここからバンドがどちらに向かうのか注目ですが、6月16日が+2σ到達からの下げで、-1σ到達で週末入りとなっており、ボリンジャー的には、ここで一旦下げ止まりかと見受けられます。

パターンとして、BOX相場の時は+2σから-2σ到達するのではなく、+2σから-1σまでで止まるパターンが多いからです。

スローストキャスト

買われすぎゾーンから売られすぎゾーンへ久しぶりにきれいに向かっていました。

このまま売られすぎゾーンまで到達するのか確認していきましょう。

MACD

MACDとシグナルはまだ0ラインより上ですが、このラインが下向きとなり、0ラインに近づいてきています。

ここで、反発していけるのか注目です。

0ラインに近づいてくると株価の動きとしては横ばいの動きとなる可能性が高くなります。

ヒストグラム

非常に弱くなっており、この先、いつ好転していけるのか見ていきましょう。

次回の新月は7月18日、満月は8月2日です。

総合判断

「実体経済がだんだん反映されてくるのか?」ということが見え隠れしている状況です。

まだ円安=株高という面や、先行き楽観視している面も多いですが、売りの圧力も徐々に見えてきているところです。

パラボリックは金曜日に陰転となりました。

陰転の点が3万3700円処の位置なので、パラボリックが好転するには、ダブルトップの高値付近まで株価が上昇しないと好転せず、しばらく陰転が続きそうです。

政治的な面でも9月に解散総選挙という噂も出て、ニュースも注視しつつ、チャートでは25日線がいつ下向きになるのか意識しながら、週明けもトレンド転換に注目して見ていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

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