先週は、米消費者物価指数やFOMC、そして日銀政策決定会合など、たくさんの重要イベントを控え、様子見ムードが漂うかと思われましたが、イベントは予想通りで波乱なく通過しました。
週末の16日には解散総選挙発表があるのではないかとの思惑で、株価が上昇していきましたが、解散総選挙は「なし」との発表により、若干日経平均株価は下へ動きました。
それよりも個別銘柄の買いが大きく入り、1週間を通して強さを見せての週末入りとなっています。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう
日足の移動平均線
5日線は、上向きで推移しています。株価も5日線の上を推移して週末入りとなっています。
25日線は、引き続き上向きで推移しています。
75日線は、上向きで推移しています。
並び順は、5日25日75日の並び順で、引き続き安定上昇の並び順となっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万8048円処を推移しています。
トレンドライン
12日13日の窓と13日14日の窓は小さな窓ですが、窓埋めが意識されるところです。
4月27日と5月12日の安値を結んだラインと平行に結んだラインを5月23日高値に合わせたラインが下値支持線として機能しています。
このラインと同じ幅で平行にラインを引くと、上値メドとして3万5000円台が見えてくる位置です。
一目均衡表
基準線と転換線が横向きで推移して週末入りとなっていますが、とても強さを見せています。
遅行線は、青天井状態で引き続き障害物なく上昇しています。
相変わらず雲と日々線は乖離しており、雲が機能していない状態が続いています。
ボリンジャーバンド
+2σと+1σの間を行ったり来たりしている状態です。
バンドはすべてが上向きで上昇トレンド継続中です。
引き続き+1σで買い+2σで売りというパターンが出来上がって週末入りしています。
スローストキャスト
9日金曜日に買われすぎゾーンを割りましたが、月曜日から再び買われすぎゾーン入り。
1週間を通して強さを見せ、まだ買われすぎゾーンを脱する気配なく強気の上昇トレンド継続中です。
MACD
シグナルと共に右肩上がりに上昇しています。
ヒストグラムも強さを見せての週末入りとなっています。
次回の満月は7月3日バックムーンで、新月は7月18日です。
総合判断
パラボリックは好転中で、引き続き上昇トレンド継続中です。
現在の相場の目標値を計算してみると、3月19日安値1万6358円から6月8日高値がひとつの層と考えると、層の幅は6820円。
三層倍が3万6818円、四層倍が4万3638円。
四倍値を1つの目標にするという考え方なら、上値の目標値は4万3638円となります。
3万8957円を超えるだけの上昇を見せるのか、それともここから参戦した個人投資家が高値を掴まされるのか、個人投資家の私としては安易に買いだけに偏った考えにならないようにしっかり分析していきたいです。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)
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