高齢者の方は、真夏でもエアコンをかけない方が多いです。
本人に伝えても、もったいない、冷たい風が直接来るのが嫌だ、などで結局エアコンをつけないままで過ごしていることも多いものです。
今は、熱帯夜もあり、いつの間にか夜のうちに熱中症になっていたという話も聞きます。
認知症の方は、リモコンをどう使うか分からず、エアコンをつけられない場合もあります。
今回は、スマホで操作できるエアコンや今あるエアコンをスマホで操作できるようにする機器を紹介していきます。
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スマホのアプリや音声入力できるエアコン
エアコンのスイッチを切り忘れる、エアコンのリモコンがどこにあるか分からなくなる、自分で中々エアコンを使わないという悩みを持つご家庭におすすめの機種です。
≪画像元:アイリスオーヤマ IRA-2804W エアコン10畳≫
アイリスオーヤマ IRA-2804は、スマホ操作と音声入力に対応しています。
家にいない時に、スマホで遠隔操作ができます。
スマートスピーカーがあれば、ON/OFFや温度の操作も音声入力もできます。
人感センサーもあるので、人がいない時には省エネ運転ができます。
室温をスマホで確認し、エアコンをONにできるので、高齢者がエアコンをつけていない場合に家族がつけることができます。
エアコンの操作方法がわからなくてもスマートスピーカーに接続することより、音声操作できるので簡単にエアコンを使うことができます。
エアコンをつけているか、室温が高くなっていないかが確認できるので、本人の健康だけでなく、家族の安心も得られます。
タイマー設定もスマホから曜日ごとに設定できるので、起床時にはエアコンが動いており、涼しい部屋で過ごすことができます。
参考価格は、7万4,980円です。
さらに進化した機能付き!自動運転とお掃除が付いたエアコン
≪画像元:パナソニック 2023年モデルXシリーズ Eolia≫
こちらも、アプリをスマホにダウンロードして遠隔操作ができるエアコンです。
スマホで室温を確認できたり、スマートスピーカーにより音声操作ができたりする点は、アイリスオーヤマのIRA-2804Wと変わりませんが、パナソニック エオリア Xシリーズエアコンは脱臭や換気しながらの冷暖房ができます。
また、スマホで室温を確認しなくても、自動で冷暖房が入る「室温みはり」が装備されています。
冷暖房を使っているときは、なかなか窓を開けての換気できませんが、換気の重要性が認識されている現在、冷暖房を使いながらの換気は、便利な機能です。
冷房をスマホで入れても、家にいる人が冷房を切ってしまい室温が高くなっていないかを確かめなくても、室温が高くなれば自動で冷房が入るので安心です。
また、自動のお掃除機能がついているので、頻繁にお掃除しなくて済みます。
遠方でなかなか訪問できない高齢の家族がいる方におすすめです。
参照:ヤマダウェブコム
エアコンを買い替えなくても大丈夫! 後付けできるスマートリモコン
エアコンが無線LANを内蔵していない場合も、赤外線の通信方法で、スマートリモコンに対応していれば、遠隔操作ができます
スマートリモコンとは、様々な家電をスマホなどで操作できるようにできるリモコンです。
リモコンがなくてもスマホでエアコンを使うことができ、家の外からでもエアコンのスイッチのON/OFFができます。
スマホのGPS機能と連動させると、家にある程度近づくと、エアコンがONになり、涼しい部屋に入ることができることもできます。
スマートリモコンを利用するには、スマートリモコン購入後、アプリをインストールし、設定が必要になります。
また、設定によりスマートロックやスマートスピーカーと連動させることもできます。
エアコンだけでなく、いろいろな家電にも適応できるスマートリモコンは、明かりやテレビの切り忘れがあるなどさまざまなサポートが必要な方に合っていると言えます。
おすすめのスマートリモコンは、sRemo-R3です。
価格は、4,730円です。
≪画像元:Amazon≫
設定がわかりやすく、サポートを受けやすいものを選びましょう
今回は、遠方でなかなか訪問できないご家族や日中は仕事で高齢のご家族を一人にしてしまうというご家族にも活用できる遠隔操作が可能なエアコンや機器を紹介しました。
アプリをダウンロードして、スマホで遠隔操作できるエアコンやスマートリモコンには、ルーターや無線LANのアクセスポイント、インターネット回線などが必要ですが、家族の安全を守れるのであれば、必要経費だと思うのはどうでしょうか。
費用な機器や設定などについては、家電販売店などに確認しましょう。
設定も機器によって異なる為、設定がわかりやすい物、サポートを受けやすい物を選ぶことをおすすめします。
本人にも、気温が昔と違い夜間に熱中症になる可能性もあることや今のエアコンは節電になっているので電気代も驚くほど多くはなく、エアコンをつけたり消したりしないで良いという点を繰り返し伝えるようにしましょう。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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