利用の都度即座に口座引き落としされるデビットカードは、精神衛生上よいカードです。
還元率がいまいちなことも多いですが、2%還元されるデビットカード「りそなデビットカード〈プレミアム〉」が登場しましたので、紹介します。
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りそなデビットカード〈プレミアム〉の概要
≪画像元:りそな銀行≫
りそなデビットカード〈プレミアム〉の概要は、以下の通りです。
・ 申込資格:有効期限が2024年1月以降のりそなデビットカードを持っている人
・ 月会費:700円
・ 国際ブランド:Visa
・ ポイント還元率:2%
・ ショッピング利用可能額:最大200万円/回・日、1,000万円/月
・ 海外ATM現地通貨引出可能額:最大30万円/回・日、100万円/月
・ ショッピング保険:100万円限度
・ 不正性利用補償:150万円限度
≪画像元:りそな銀行≫
発行されるカードは、グリーン、ホワイト、ブラックの3色から選べます。
リサイクル原料(リサイクル率43%)を使用することでプラスチックの廃棄削減や化石燃料の消費抑制になり、環境への負担を低減するリサイクルPCT-Gカードです。
また、カード情報を全て裏面に集約し、署名欄を廃止しました。
【特徴1】ポイント還元率最大2%
≪画像元:りそな銀行≫
通常のりそなデビットカードは、月間利用合計額1,000円ごとにりそなクラブポイント(関西みらい銀行は関西みらいクラブポイント)が5ポイント貯まります。
りそなデビットカード〈プレミアム〉は、その4倍の20ポイント貯まります。
利用条件なく一律2%還元するVisaデビットカードは、りそなデビットカード〈プレミアム〉が国内初です。
貯まったポイントはさまざまなポイント・マイルに交換可能
貯まったポイントは、以下のようにさまざまなポイント・マイルに交換できます。
・ ANAマイル(100ポイント → 50マイル)
・ JALマイル(100ポイント → 50マイル)
・ dポイント(100ポイント → 100ポイント)
・ Pontaポイント(100ポイント → 100ポイント)
・ キャッシュバック(100ポイント → 70円)
有効期限到来日は「誕生月の月末」となり、最長3年間です。
【特徴2】タッチ決済・Google Payも利用可能
≪画像元:りそな銀行≫
りそなデビットカード〈プレミアム〉には、元々Visaのタッチ決済機能が搭載されています。
通常のクレジット決済よりもスピーディーで、暗証番号やサインなどの手間もありません。
それに加えて、AndroidのスマホがあればGoogle Payも利用できます(Apple Payは利用不可)。
もちろん、タッチ決済やGoogle Payでの利用も、ポイント還元対象です。
【特徴3】Visaの優待サービスも受けられる
≪画像元:Visa≫
りそなデビットカード〈プレミアム〉は、Visaの優待サービスも受けられます。
空港宅配1個500円、Wi-Fiレンタル13%引きなど旅行に関するものだけでなく、名店で使える5,000円引きクーポン、ホテルレストランで使える3,000円引きクーポンやなどの特典もあります。
【特徴4】充実の補償制度
≪画像元:りそな銀行≫
りそなデビットカード〈プレミアム〉はデビットカードながら、補償制度が充実しています。
カードを利用して購入した品物の破損、盗難などの損害について、年間100万円を限度に購入日より90日間補償します(自己負担額5,000円/1事故あたり)。
クレジットカードのショッピング保険の中には、海外利用のみ、国内の場合は3回以上の分割払いのみ、などの条件が付くことも少なくありません。
しかしりそなデビットカード〈プレミアム〉は、海外はもちろん国内利用も対象、海外のショッピングサイトで購入した品物も対象です。
デビットカードはそもそも分割・リボ払いができないので、1回払いでも補償されます。
また、盗難・偽造カードが第三者によって不正に利用された場合、発生した損害を年間150万円まで補償してくれます。
不正利用された経験のある筆者にとって、これはうれしいですね。
【特徴5】カードショッピングで手数料がお得になるチャンス
≪画像元:りそな銀行≫
りそな銀行には、取引内容に応じて各種手数料がお得になる「りそなクラブ」があります。
取引内容の中に、りそなのデビット・クレカの年間ショッピング利用金額があり、以下のようにステータス分けされます。
・ 年間12万円未満:スタンダード
・ 年間12万円以上120万円未満:パール
・ 年間120万円以上300万円未満:ルビー
・ 年間300万円以上:ダイヤモンド
ちなみに、月10万円利用で到達できる「ルビー」の場合、以下のような特典があります。
・ りそなグループATM利用手数料が無料(バンクタイム、VIEW ALTTEを含む)
・ コンビニATM利用手数料をキャッシュバック(月3回まで)
・ マイゲート・りそなグループアプリ振込手数料が半額(月3回まで)
りそなデビットカード〈プレミアム〉の注意点
ここまで、りそなデビットカード〈プレミアム〉のメリットを紹介してきました。
メリットばかり紹介したのでは不公平ですので、ここからはデメリット・注意点を紹介します。
【注意点1】利用できない加盟店がある
りそなデビットカード〈プレミアム〉は、主に以下のVisa加盟店で利用できません。
・ タイムズカープラス
・ J:COM
・ 三井ダイレクト損害保険
・ 飛行機の機内販売サービス
・ 高速道路通行料金
・ ガソリンスタンド
・ SMART ICOCA
・ SAPICA
・ au PAY
・ 楽天Edy
・ nanaco
・ Revolut
利用不可の全加盟店は、公式サイトで確認してください。
【注意点2】ショッピングの利用可能枠について
りそなデビットカード〈プレミアム〉のショッピング利用可能額は、最大200万円/回・日、1,000万円/月です。
普通預金残高がこれ未満の場合は、普通預金残高の範囲内となります。
ショッピングの利用は、普通預金残高に総合口座貸越・カードローンの限度額を含みます。
海外のホテル・レンタカーではデポジットを徴収するところも少なくありません。
デポジットはチェックアウト・車返却後数日~2週間程度かかります。
その間は、利用可能枠が狭まっている状態ですので、注意してください。
【注意点3】新規での申込は不可
≪画像元:りそな銀行≫
りそなデビットカード〈プレミアム〉は、新規での申込ができません。
りそなデビットカードを持っている人が、アップグレード申込用サイトから1人1枚限り申し込む形です。
りそなデビットカード〈JMB〉からはアップグレードできません。
また、現在のりそなデビットカードの有効期限が2023年12月までの場合、有効期限更新後でないとアップグレードに申し込めません。
現在、カード郵送が最大5週間程度かかる見込みです。
りそなデビットカードを持っていない人は、まずりそなデビットカードを新規申込して、カードが手元に届いたらアップグレードしてください。
アップグレードしてもカード番号はそのまま
≪画像元:りそな銀行≫
カードをアップグレード・切替する場合、通常はカード番号が変わるため、ネットショッピングなどに登録してある場合はその都度変更しなければなりません。
しかし、りそなデビットカード〈プレミアム〉へのアップグレードは、国内Visaデビットで初めてカード番号を変更することなく同番号でアップグレードできます。
【注意点4】月会費がかかる
≪画像元:りそな銀行≫
りそなデビットカード〈プレミアム〉は、700円の月会費が発生します。
還元率が2%ですから、月3万5,000円以上利用する人は、月会費の元を取れる計算です。
ただし、申込月は会費が無料、さらに2023年9月までも月会費がかかりません。
【注意点5】海外利用時の手数料について
海外での利用代金は、Visaの決済センターにおいて決済された時点でのVisaの指定するレートに、りそな銀行が海外取引に関する事務手数料2.5%を加えたレートで、外貨額 → 円貨に換算します。
Visaのレートは正直あまりよくないという口コミなので、高くつくかもしれません。
また、一部ATMではこれとは別に、現地金融機関の所定の使用料がかかる場合があります。
9月までは持って損はなし
2%還元のりそなデビットカード〈プレミアム〉は、ガンガン使えばりそなの各種手数料がお得になるかもしれません。
通常700円の月会費がかかるのがネックなものの、2023年9月まではこれも無料です。
とりあえず9月までは持っていて損はありません。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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