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年初来高値を付けることが出来るか【今週の日経平均を考える】


先週は、米雇用統計がほぼ市場予想通りとなり、景気後退への過度な警戒感が後退して始まり、インフレの鈍化などの思惑で米国主要指数も強さを見せましたが、それ以上に日経平均株価は大きく上昇し、米国の株価は関係ないというほどの強さをみせました。

カジノ関連銘柄は大いに賑わい、連日ストップ高になるような銘柄もありました。

バフェット銘柄として5大商社に買いが集まり盛り上がっていました。

バフェット氏が日本への追加投資を検討と伝えられ、日本の投資家心理を明るくしてくれた話題でした。

引き続き、好材料な話題が続いてほしいところですが、4月末から5月連休明けに本格化する決算発表も確認し注意しなくてはならない時期です。

今週の日経平均を考える

再び強まる景気後退懸念。日銀政策決定会合や雇用統計関連指標の発表など、株価が大きく変動する要因あり【今週の日経平均を考える】

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、下向きから反転し水木金と上向きで推移し、株価も火曜日から5日線の上を推移しています。

25日線は、下向きに推移しています。

75日線は、横ばいから上向きへと変化しています。

並び順は、5日25日75日の並び順で、安定上昇の並び順となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万7425円処を推移しています。

トレンドライン

意識されていた上値抵抗ラインで3月9日高値と4月4日高値を結んだラインを14日金曜日に上抜けました。

11日火曜日に5日6日の窓を埋めましたが、10日から11日に新たに窓を開けたため、下値支持として意識される窓となりました。

4日5日に空けた窓を埋め、また同じ水準で13日14日の窓開けとなりました。

14日の高値2万8515円が3月9日10日の窓の上限2万8558円をわずか43円足りずに埋めることはできませんでしたが射程圏内となっています。

大きなBOX上限に近づいてきました。心理的節目の2万8500円に到達した為、この後どのような展開になるでしょうか。

一目均衡表

とても面白い動きの1週間でしたね。

厚い雲が立ちはだかっていた月曜日にかろうじて雲を割らずに推移し、その後も雲の上を株価は推移し、強さを見せていました。

基準線と転換線の並び順も強気を示していました。

何と言っても面白かったのが遅行線です。

月曜日に下に行くのかと見せかけて、その後は3月3日からの日々線に合わせるように遅行線が推移し、ここからは青天井になりますが、5営業日後に天底一致もあるので推移を注意しながら確認していきましょう。

ボリンジャーバンド

波打ちしていたバンドが+σが下向きに、-σが上向きに、上下収縮し始めたように見受けられます。

ここから株価が調整し、バンドが収縮するのか、それとも、バンドの向きを変えるほどの強気の上昇を見せるのか見どころです。

スローストキャスト

月曜日以降、売られすぎゾーンに到達することなく強気の上昇を見せ、金曜日には買われすぎゾーンに到達。

ここから上に張り付くような上昇を見せるのか、それとも売られすぎゾーンへと向かうのか注目です。

MACD

月曜日の安値で0ラインを割ることなく押し目となり、ヒストグラムもきれいに好転しました。

MACDとシグナルも乖離しているので、この先どれくらい乖離が広がるのか見ていきましょう。

次回の満月は5月6日、新月は4月20日(金環皆既日食)です。

次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。

総合判断

株価はパラボリックとも乖離しており、いよいよ3月9日の年初来高値2万8734円が見えてきました。

金曜日の高値が2万8515円なので、あと219円です。

4月4日がネックラインとするなら、このまま強気で株価が推移していくことも想定されますが

「4月の高値では株を売る行動をとらなくてはならない」

と言われています。

ゴールデンウイークの休場前には利益確定の売りや様子見ムードが漂うためです。

株は上がれば下がります。

この上げ下げを理解しながら相場と向き合っていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

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