Android限定のサービスですが、楽天ペイではモバイルSuicaが使えます。
赤いバーチャルカードの楽天ペイSuicaに、夜間自動チャージという画期的なサービスが始まりました。
既存のモバイルSuica会員にも役立つのでご案内します。
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楽天ペイのSuicaに夜間のオートチャージが登場
Androidの楽天ペイアプリでは、楽天ペイのSuicaに楽天カードからチャージしてポイントがたまります。
モバイルSuicaアプリに楽天カードからチャージしてもポイント対象外のため、楽天カード会員には役立つサービスです。
このSuicaの新サービスを確認します。
なにが画期的か
夜間自動チャージにより、こうしたメリットが生まれました。
・ モバイルSuicaを真の意味で全国に開放した
・ 何も操作せず、改札を通らずに常にチャージ残高がある状態にできる
・ 買い物メインの人にも残高が常にある状態となる
・ 全国どこでも、Suicaの残高を心配する必要がなくなる(出張時など最適)
・ すでにモバイルSuicaを使っている人のメリットも広げた
「既存のモバイルSuicaや、au PAYのモバイルSuicaを使っているから関係ない」と思うのは早計です。
楽天ペイSuicaを、最低限のチャージ額を確保しておくために併用することができます。
楽天カードは1枚必要です。
楽天ペイSuicaとは
Androidの楽天ペイで使えるSuicaは以前からありました。
以前からあるサービスを振り返っておきましょう。
楽天ペイアプリトップページの右上隅に、ペンギンマークがあります。
こちらをタップすると、モバイルSuicaと連動させることができます。
赤いバーチャルSuicaが表示されますが、新規発行でなければ既存のモバイルSuicaと同一のものです。
楽天ペイの後発サービスである、au PAYのSuicaで表示されるSuicaも同じものです。
同じSuicaに、3つのチャンネルがあるということです。
楽天ペイのSuicaには次の特徴があります。
・ 楽天カードからチャージができて、ポイントがたまる(還元率は通常の半分、0.5%)
・ 楽天ポイントからチャージも可能(期間限定ポイントや、楽天キャッシュは不可)
ただ、還元率を追求する人にとっては、今まで決して価値のあるものではありませんでした。
ビューカード(JR東日本系)からのチャージ、1.5%は別格としても、1.0%でチャージできるカードは豊富にあります(例:PayPayカード、Orico Card THE POINT)。
※文中の「TカードPrime」は現在Suicaチャージのポイント対象外となっています
魅力に乏しい存在だった楽天ペイのSuicaですが、新たなサービスの誕生で飛躍的に比重が増したのです。
今までモバイルSuicaを直接、またはau PAY経由で随時チャージしていた筆者にとっても、新たなチャンネルが誕生しました。
夜間自動チャージとは?
通常のオートチャージは、「残高が指定額を下回ったら、自動で指定額のチャージを行う」ものです。
楽天ペイのSuicaの夜間自動チャージも考え方は同一です。
利用者が、二つの指定額の設定をします。
筆者も実験的に設定してみたところ、ちゃんと夜間にチャージされていました。
今後も、改札を抜けられないのを防ぐため、「1,000円を下回ったら1,000円をチャージする」設定にしておきます。
チャージ時刻は午前1時30分から3時30分の間です。
スマートフォンの電源が入っている必要があります。
設定の手順
Android版楽天ペイのSuicaを開くと、赤いバーチャルカードの下部に「夜間自動チャージ設定」のアイコンがあります。
出ていない場合は、Google Playストアから楽天ペイアプリを更新してください。
アイコンをタップした先のページで「〇〇円以下になったら」「〇〇円チャージする」をそれぞれ入力してください。
なお、初めてのチャージで200ポイントもらえるキャンペーン開催中です(要エントリー)。
既存のモバイルSuicaの弱点
従来のモバイルSuica等交通系ICのオートチャージというと、改札を通るときに残高が足りないときに自動でチャージされるものです。
改札で恥をかきたくない人の味方ですが、こんなデメリットもあります。
・ 交通系ICと地域系クレジットカードとの、特定の組み合わせが不可欠
・ 他エリアで使っているときにはオートチャージは働かない
・ 日常の買い物をして、不足になったときにオートチャージが機能するわけではない(改札を通る必要がある)
・ 定期券が切れていることに気づかず、毎日オートチャージを受けながらしばらく改札を通ってしまう
楽天ペイのSuicaを併用し、夜間自動チャージを設定しておくだけで、これらのデメリットがすべて解消します。
出張の多い人は設定しておくと安心です。
最後のものは楽天ペイSuicaでも気を付けないと同じことになりそうですが、プッシュ通知など確認の機会が増えるため、防ぎやすくはなるでしょう。
楽天の似たサービス
Androidで使う楽天Edyにおいて、オンラインオートチャージのサービスが存在します。
こちらは夜間でなく、1時間に1回残高を確認してチャージをするものです。
なかなか便利なのですが、あまり知られていないかもしれません。
ちなみに楽天カード会員が交通機関以外で電子マネーを使う場合、モバイルSuicaよりモバイル楽天Edyのほうがおすすめです。
楽天Edyなら、利用時に0.5%のポイントが付くためです。
Androidユーザーなら、夜間自動チャージの設定はしておこう
モバイルSuicaはJR東日本の電車や駅ビル利用を除き、利用時にポイント還元のある電子マネーではありません。
このため、チャージ時の還元率の高さが勝負になります。
この点で楽天ペイのSuicaには魅力がありませんでした。
今後は、他の方法でチャージをしている人も、楽天カードがあるなら必ず楽天ペイのSuicaで、夜間自動チャージ設定をしておくことをおすすめします。
出張も全国で快適になるでしょう。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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