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【楽天証券】「かぶミニ(単元未満株取引)」が開始 詳細・メリット・デメリット・注目点を紹介


楽天証券が、2023年春より「かぶミニ」を開始します。

単元未満株の取引きのことで、1株から買えるようになります。

気になるのは単元と比較してのメリット・デメリットや他証券会社と比較しての特徴です。

他証券会社と比較してみた

2024年1月からスタートする予定の新NISA 特徴・注意点、現行制度を利用している場合の留意すべきポイント

楽天証券「かぶミニ」とは

≪画像元:楽天証券

楽天証券が2023年春から開始する「かぶミニ」は、いわゆる単元未満株の取引です。

通常は、100株で1単元として取引されている銘柄だと、“単元未満”、つまり1株~99株で買付できる制度です。

「かぶミニ」の特徴

・ 従来、単元ごとの取引のところ、単元未満株取引では1株から取引可能

・ 株の購入に楽天ポイントが使える

・ リアルタイム取引も一部可能

・ ただし、楽天グループ関連銘柄、楽天グループが大口で保有する銘柄等は非取扱銘柄

この「かぶミニ」、最初は、リアルタイム取引100銘柄を予定、寄付取引では1,000銘柄を予定しています。

最初は、リアルタイム取引100銘柄を予定、寄付取引では1,000銘柄を予定

≪画像元:楽天証券

リアルタイム取引では、9時~11時30分と12時30分~15時に注文できます

寄付取引では17時~8時45分に注文しておけば、前場寄付(翌日9時)の価格で注文できます。

メリット1:配当金を受け取ることができる・値がさ株にも挑戦できる

「かぶミニ」では、株数に応じて配当金を受け取れます。

銘柄によっては、4%以上の高配当株もあり、銀行などに預けておくよりも高利率です。

株取引は、一般的に売買差益(キャピタルゲイン)を得るトレーダーのイメージがあります。

しかし、中長期保有、配当金受取によるインカムゲインを狙う方法にも適しています。

「単元だと高くて投資するのが怖いと感じるような値がさ株(1単元当たりの株価が高い株)も1株なら」と、インしやすいです。

また、日々の節約できた分で株を気軽に買えます。

メリット2:株主優待を受け取れる

単元未満株の魅力として、1株保有していれば株主優待が受けられる銘柄も存在することです。

いわゆる「全株主」対象の株主優待銘柄です。

例えば、株式会社リコー <7752>では自社製品の特別価格販売チラシがもらえ、カメラなどが割引価格で購入できました。

三菱マテリアル株式会社 <5711>では、グループ会社の観光坑道の入場料無料特典があります。

また、「隠れ優待」と呼ばれる内容もあり、「株主優待情報はありません」と書かれている銘柄でも、美術館チケットやカレンダーがもらえる銘柄があります。

メリット3:ポイント投資ができる

楽天証券ではポイント投資ができます。

楽天ポイントを使って証券を買うことができ、楽天経済圏の人もポイント投資ができるようになります。

他証券会社でも、auカブコム証券ではPontaポイントで、LINE証券ではLINEポイントで投資ができていますが、そこに楽天証券も参入する形です。

「かぶミニ」の手数料

「かぶミニ」の手数料

≪画像元:楽天証券

「かぶミニ」では手数料がかかります。

・ 買付 → 無料(0円)

・ 売却 → 11円/回

買付時には手数料は無料です。

しかも楽天ポイントも使えるため、ポイントが多くあるのならはポイント投資もできます。

しかし、「買値と売値の差」スプレッドも発生します。

「買値と売値の差」スプレッドも発生

≪画像元:楽天証券

「かぶミニ」でのスプレッド

・ (買付時)0.22%加算した金額で1円未満は切上げ

・ (売却時)0.22%減算した金額で1円未満は切捨て

実例で紹介します。

購入をシミュレーション

購入をシミュレーション

≪執筆者撮影≫

リアルタイム株価5,392円の株を例に出します。

この銘柄の単元は100株なので、もし単元で買付したい場合だと50万円以上が必要ですが、1株なら5,000円台で買えます。

買付時手数料は0円。売却時には11円かかります。

売買時のスプレッドを計算してみます。

(買付時)0.22%加算した金額で1円未満は切上げ

5,392円×(100+0.22%)=5,403.86円 → 5,404円で買付可

(売却時)0.22%減算した金額で1円未満は切捨て

5,392円×(100-0.22%)=5,380.13円 → 5,380円で売却可

買付価格と売却価格の差があるため、売買を繰り返すデイトレード向けではないかもしれません。

「かぶミニ」では無配でない限り、配当ももらえます

この銘柄は、右下にあるように配当利回り4.27%、1株あたりの配当金は年間230円。

1株保有すれば230円の配当金がもらえます(※税引前。手数料は含まない)。

NISA枠でも取引が可能のため、NISA枠なら配当金が非課税のため税金が引かれず230円満額もらえます。

単元で50万円だと躊躇するところ、約5,000円なら、NISA枠で投資信託との組み合わせもしていけそうです。

筆者が考える「かぶミニ」注目点:「長期認定」のためにも1株保有しておく

長期保有の株主優待がある場合は、株主番号を変えないように1株保有しておくこともできます。

いわゆる「長期認定」のために単元未満株・端株を保有する方法です。

「株主番号が変わらない」ようにするテクニックです。

「株主番号が変わらない」ようにするテクニック

≪執筆者撮影≫

例えば、こちらの株主優待では、基準日時点(12月末日)の株主名簿に記載された1単元以上保有者が原則ですが、途中、6月末にも継続保有しているか「保有確認」します。

その場合、「同一株主番号で連続して記載」されているかの条件。

単元(100株)が条件ではないため、一株保有で株主番号が変わらなければ「同一株主番号」になりえます

一株保有で株主番号が変わらなければ「同一株主番号」になりえます

≪執筆者撮影≫

この保有確認も企業ごとに方針が違い、こちらの銘柄は「株主番号が同一」であるほか、「9月末日の保有確認は100株以上」の条件もあります。

単元未満株・端株では保有確認できません。

この保有確認は、企業ごとに変わります

「保有確認」のため、一番よいのは単元を保有したまま「ガチホ」することではありますが、1株だけ保有しておく、こんなテクニックが可能な銘柄があると知っておけるだけでもよい気がします。

楽天証券の新サービスに期待

楽天証券での単元未満株・端株では、これまで株投資をしてこなかった人にも、1株ずつ買い集められるメリットがあります。

また、単元未満株でももらえる優待、NISA枠にもできるメリットもあります。

2023年春スタートの画期的な新サービス、開始が待たれます。

2023年3月、シリコンバレー銀行破綻があり、日本株も地合いが悪い現在ではあるものの、1株からできるためナンピンもしやすいです。注目してみましょう。(執筆者:株歴15年以上 優待株・高配当株・J-REIT・米国株もあわせ世帯保有250銘柄以上 谷口 久美子)

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