楽天証券では、2023年春期より1株(単元未満株取引)の取引が可能になる新サービス「かぶミニ」が発表されました。
国内株式の少額投資が気軽にできるようになり、楽天ポイントを使った投資やリアルタイム取引、自動入金機能(スイープ)対応と、かなり使い勝手の良さそうなサービスです。
国内株式には興味があったけどリスクは取りたくないという方には、チャレンジしやすいサービスになりそうです。
ここでは、楽天証券の単元未満株取引可能な新サービス「かぶミニ」の概要とメリット・デメリットを紹介します。
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「かぶミニ」概要
楽天証券で国内株式へ1株から少額投資できる単元未満株取引サービス「かぶミニ」が開始されます。
1株以上、単元株未満の数量の取引が可能です。
1株から国内取引できるようになるので、数百円台からでも取引可能だったり、数千円で有名企業の株を売買することができるようになります。
≪画像元:楽天証券≫
「かぶミニ」特徴
【特徴1】リアルタイム可能
1株からの日計り取引が可能。
(日計りとは、その日買った銘柄を当日内に売却したり、信用取引などで購入した銘柄を当日内に買い戻すような取引を行うことを指します。)
【特徴2】寄付き取引可能
リアルタイム取引により、他証券会社と同様に後場寄付きはもちろん、当日の前場寄付きの取引が可能。
【特徴3】楽天ポイント利用可能
楽天証券の「ポイント投資国内株式」と同様に、楽天ポイントでの取引も可能(1ポイント=1円分)。
【特徴4】自動入金機能機能(スイープ)対応
楽天銀行と楽天証券の口座連携サービスである「マネーブリッジ」の自動入金(スイープ)機能も利用可能。
開始時期
2023年4月目途
サービス開始初期の取扱い銘柄数
・ リアルタイム取引:100銘柄
・ 寄付取引:1,000銘柄
取扱い銘柄は、順次拡大予定。
対象口座
・ 特定口座
・ 一般口座
・ NISA口座
※NISA口座には、未成年口座、つみたてNISA、ジュニアNISA口座は含まれません。
※新NISA制度(2024年1月開始予定)
取引手数料
・ 売却時のみ1回11円(買付時は0円)
・ 別途、売買スプレット各0.22%(往復で0.44%)
取引時間
・ リアルタイム取引:9:00~11:30 12:30~15:00
・ 寄付取引:前場寄付
「かぶミニ」メリット
・ 手数料は、他社と比較しても低コストです。
通常は100株単位ので取引になりますが、「かぶミニ」では1株からでも株主総会優待が受けられる取引もあります。
初心者で少額投資からチャレンジしてみたい初心者の方などは気軽に投資ができます。
・ ネット証券でリアルタイム取引ができるのは、現時点で楽天証券のみです。
寄切取引は、1日に1回の約定と制限があります。
そのため相場状況を見ながら取引をしたい場合、最適です。
・ 楽天ポイント投資や自動入金(スイープ)機能も、対応。
すでにつみたてNISAなどで投資を行っている人には、馴染みのあるサービスが引き続き利用できます。
「かぶミニ」デメリット
・ 初期の取扱い銘柄は1,000銘柄となるため、興味のある銘柄が対象外の可能性があります。
・ リアルタイム取引は、指値不可。
気軽に投資してみませんか
ネット証券を選定する大事なポイントである取引数料は競争が過熱しており、日々改定がされています。
最近では、SBI証券が国内株式の取引の手数料について2023年9月までに完全無料化(条件あり)の発表もしており、日々状況が変わっています。
取引銘柄や取引スタイル、取引金額にあわせて、選択するとよいでしょう。
昨今、円安や人件費・原材料高騰により、日本経済は厳しい局面に立たされています。
そんな中で日本には、知名度は低いものの高い技術や世界的にも安全で高品質な商品やサービスを提供する企業もたくさんあり、厳しい経済状況で頑張る企業もたくさんあります。
資産投資の位置付けが強い株式投資ですが、日本経済を下支えする企業の支援・応援という意味でも「株ミニ」を利用して気軽に投資してみるはいかがでしょうか。(執筆者: 太田 玲世)
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