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国民年金(老齢基礎年金)は〇年で元が取れる 手厚い保障内容も解説


なにかと話題になる年金制度ですが、意外と内容が充実しています。

国民年金は約10年で元が取れることに加え、受け取る年齢を遅らせれば割り増しもあります。

普通の国民年金に200円追加して収める付加年金は、受取時に2年で元が取れることも知られていません。

国民年金に加入する前の20歳前で保険料を納めていなくても、一定の障害があれば障害基礎年金がもらえます。

この記事では、意外と知られていない国民年金の手厚い保障内容を解説します。

何年で元とれ?

【年金額改定】令和5年度の老齢基礎年金の満額は、人によって違う?

老齢基礎年金は10年で元が取れる

老齢基礎年金は受給後約10年あれば元が取れます。

令和5年度の年金額と月額保険料は次のとおりです。

 

・令和5年度 老齢基礎年金改定額:月額6万6,250 円

・令和5年度 国民年金保険料:月額1万6,520円

 

国民年金を40年納めて満額もらった例を考えてみましょう。

国民年金を1年間でもらえる額は79万5,000円です。

6万6,250円×12か月=79万5,000円

国民年金保険料を40年間納めた総額は792万9,600円です。

1万6,520円×12か月×40年=792万9,600円

40年間納めた総額を、1年間の年金額で割ると約10年で元が取れることがわかります。

792万9,600円 ÷ 79万5,000円=9.974年

厚生労働省の令和3年簡易生命表によると、男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は 87.57 年なので、65歳から受給しても十分に元が取れることが分かります。

65歳で年金を受給せず後でもらうことも可能です。

遅くもらうと1か月あたり0.7%ずつ加算されます。

最大で75歳まで繰り下げることができ、そのときの増加率は84%にもなります。

これが一生涯に渡って続きます。

65歳にもらうとしてもそこから10年も生きられなかったらと心配する人もいるでしょう。

早くに亡くなってしまった場合には、一定の条件を満たせば妻が65歳未満であれば寡婦年金を、18未満の子どもがいれば遺族基礎年金が支給されます。

いずれもある程度の保障がされる仕組みになっているのです。

付加年金は2年で元が取れる

国民年金には付加年金という制度があります。

通常の保険料のほかに毎月400円を積み立てると、年金をもらうときに月額200円多くもらえる制度です。

1年間の保険料は毎月400円なので、12か月で4,800円の負担

年金額は200円×12か月=2,400円の増加

したがって、2年で元が取れることがわかります。

しかし、付加年金には物価や賃金のスライドがなく、早く亡くなっても払い戻す制度もないことは覚えておきましょう。

20歳前の障害基礎年金は国民年金を払っていなくてももらえる

一定程度の障害があり20歳以下の時に初診日がある場合は、障害基礎年金がもらえます。

20歳前なので国民年金保険料を納めていないにも関わらずです。

もらえる金額は、障害の程度によって異なります。

 

障害基礎年金 2級:月額6万6,250円

障害基礎年金 1級:月額8万2,812円

 

もらえるのは20歳なった月の翌月からですが、十分生活の足しになるでしょう。

国民年金は基礎的な保証をしてくれる

国民年金は長生きするほど元が取れて、残された遺族や障害を持った本人にも保証をしてくれる制度です。

国民年金だけで生活するには心許ない面はありますが、生活資金の足しにはなるはずです。

国民年金を納めるよりも、投資したり私的年金を払ったりした方が良いという風潮がありますが、まずは国民年金を払って、余裕があればNISAやiDeCoなどの自助努力を考えるのが良いでしょう。(2級ファイナンシャル・プラニング技能士 二角貴博)

 

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