電気代の高騰が止まりません。
電気代の全国平均は前年比約110~130%で推移していると言われており、個々の家庭の節電努力で値上げ分をカバーするのはなかなか大変ですよね。
そこで私の家では、今まで「エアコン(暖房運転)+ホットカーペット」でまかなっていたところを、こたつメインの生活にチェンジしてみました。
この記事では、こたつの導入でどれくらいの節電ができたのか、ご紹介します。
そして、さらに寒さの厳しくなる2月をこたつ主役で乗り切れるのか、現実的に考察してみたいと思います。
コタツを主役にした冬の生活、その内訳は
2021年までの冬の暖房方法と比較して、2022年は以下のように変えてみました。
条件は関東南部在住・5人家族・築20年4LDK戸建て住宅、オール電化ではなく、給湯や調理には都市ガスを利用しています。
小学生の子供2人は個室を持っているもののまだリビング学習が中心のため、家族全員自室で過ごすのはほぼ就寝時のみとなっています。
エアコン(暖房運転)“以外”をメインの暖房器具として1日15時間稼働し、その分エアコンの運転時間を寒い時間帯の最小限に絞るという方法をとっています。
2021年まで | 2022年~ | |
メインとなる方法(1日15時間稼働) | ホットカーペット | コタツ |
エアコン(暖房)稼働時間 | 1日11時間(朝3時間、夕方~8時間) | 1日3時間(朝のみ) |
※家族5人がそれぞれの個室で過ごすのは基本的に就寝時のみ(その際暖房はほぼ使用しない) |
変更したのは2点です。
- メインとなる暖房器具をホットカーペット→コタツへ変更
- エアコンの稼働時間を朝晩から、朝のみへ変更
コタツの導入効果は、
が1番に挙げられます。
2番目に、メインの暖房器具をホットカーペットからコタツへ変更した節電効果です。コタツは電気代の安い暖房器具として有名です。
暖房器具 | 消費電力 | 1時間の電気代 |
ホットカーペット(3畳用) | 320W(中で使用) | 9.9円 |
エアコン(10畳用) | 790W | 24.5円 |
こたつ | 80W(弱で使用) | 2.5円 |
※電力単価は31円で計算
ホットカーペットを使っていた際には、5人が寝転がって温まろうと思うと、3面あるうち全面を「中」で使用する必要がありました。
こたつの場合は、みんなで足を中心に向かって差し込むため、「弱」でも十分温まります。
ただでさえ電気代の安いコタツを、低電力で使用できるのは大きなメリットです。
わが家が使用しているのはニトリのコタツです。インテリアにもなじむデザインが気に入っています。
≪画像元:ニトリ≫
前年比何kwh節電できたのか
それでは、2022年12月と2023年1月の電気使用量は、前年比でどれくらい減ったのかみてみましょう。
例年12月はまださほどエアコンの暖房運転を使わないため、12月は前年比-30kWhに留まりましたが、1月は前年比-143kWhとなかなか健闘しています。
これはコタツが良い仕事をしていると言えそうです。
コタツの健闘も、電気代高騰には勝てず
節電には成功したものの、電気代そのものが高騰しているため、電気代の支払金額は前年より高くなってしまいました。
12月は前年同月比5,577円、1月は3,894円のプラスでした。
残念ですが、もし対策を講じていなければさらなる家計負担を負っていたのですから、引き続きコタツとともに節電努力を続けていかなければなりません。
2月以降、夜をコタツのみで乗り切れるのか?
そしてもう1点、「2月以降はさらに寒くなる」という点を考慮しなければなりません。
しかしよく調べてみると、1月と2月の平均気温はさほど変わらないということがわかりました。
【横浜市における平均気温】
≪画像元:Cedar Lake Ventures, Inc. ≫
また寒い時間帯も、1月と2月ではそう変化がありません。
≪画像元:Cedar Lake Ventures, Inc. ≫
現在の節電方法で1月の寒さを乗り越えられたなら、2月も同じ方法で過ごせる可能性は高いということですね。
これには少しホッとしました。
4月以降、さらに3割の値上げを申請
東京電力は2023年4月以降さらに3割ほど値上げを予定しており、国へ申請を行う見込みというニュースが先日入ってきました。
全国の電力会社が同じく4月以降に3~4割程度の値上げを予定しており、春になって暖房費はかからなくなるものの、次は夏のエアコン代節約に向けてさらなる対策を講じなければなりません。
暑い寒いはがまんすれば良いというものではないので、健康を損なわない程度に工夫して節電に努めるしかないといえます。
リビングに家族が集まるライフスタイルの方には、こたつの節電効果が高いので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。(執筆者:元地方テレビ局記者の主婦ライター 石田 彩子)
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