賃貸物件に入居時・入居中・退去時、
「これは自分でお金を出したり、引っ越ししたりしたほうがいいのだろうか?」
と悩むことはありませんか。
管理会社に相談をすると、「えっ?そんなことも対応してくれるの?」と思うようなこともあるので、修理や引っ越しなどを考える前にまず、管理会社などに確認してみてください。
実際に、私が見聞きしたリアルな体験を例に挙げ、5つのケースを紹介します。
1. 入居したら網戸が破れていた
契約前、仕事に追われて内見ができないまま入居したところ、網戸が破れていたというAさんのケースは、管理会社に連絡したところ網戸を張り替えてもらうことができました。
幅90センチ以内で高さが2メートル以内の場合でも、網戸を張り替えようとすれば2,000円(網戸代・取付工賃のみ)かかるので、大きな出費です。
しっかりと内見して指摘しておかなければいけない部分なので、「内見していなかった自分が悪い」と考えるのはもっともですが、相談すれば対応してくれることもあります。
2. 空き部屋がどんどんリフォーム
10年ほど同じマンションに住んでいて、水まわりなどの傷みなど気になるようになっていた頃、同じマンションの空き部屋がどんどんリフォームされていきました。
引っ越しも考えたBさんですが、念のため大家さんにその旨を相談したところ、追加料金などなくリフォーム済の部屋に移動がOKとなったのです。
同じマンションということもあって5~7万ほどかかる引っ越し代金も不要になり、ものすごく節約になったと喜んでいました。
3. ご近所トラブルの頻発
深夜になっても上の階から子どもの走る音や暴れる音が聞こえてくるため、そのたびに管理会社に相談していたCさん。
管理会社が、
「あまり注意を重ねて、大きなトラブルに発展しても大変だから」
と気を利かせて、ほかの部屋に空が出たタイミングで移動しないか提案してくれました。
同じ建物内とはいえ引っ越しも大変だったようですが、変なトラブルに発展せず引っ越すことができてホッとしているとのことです。
別の場所へ引っ越しとなると引っ越し費用も数万かかりますし、大きなトラブルに発展すれば弁護士費用なども発生するため、事前に対処できてよかったとのことでした。
4. 入居中のDIY
入居中に壁紙を張り替えたり、地震対策のために天井などに穴をあけたりしたい場合には、実行に移す前に管理会社に連絡してください。
場合によっては、退去時に原状回復をしなくても良い場合があります。
ただし、事前に連絡をしていない場合は原状回復をしなければいけなくなることがほとんどです。
また、「壁紙を変えるとき、白や黒などのコンサバ色なら原状回復しなくてもいけど、赤や青などの場合には原状回復してね」といった条件が出される場合もあるでしょう。
ムダ出費を防ぐためには、条件などをすり合わせたうえでDIYを楽しむのがおすすめです。
5. 水回りの修繕
トイレのレバーが故障して水が流せなくなったり、お風呂の蛇口部分から水漏れしていたりした場合には、すぐに管理会社に連絡をします。
水漏れなどは、大家さんが支払い義務を負う契約になっていることが多いので、まずはすぐに連絡することが重要です。
水漏れなどの状態について、下記のことを聞かれることが多いので紙などに書き出しておくとスムーズといえます。
- どこがどのような状態になっているのか
- いまはどのような状態か
- その状態になったのは、いつからか
- 原因は何か
いちどは管理会社に確認してみよう
賃貸物件に入居時・入居中・退去時、「これは自分で対応するべきだろうな」と思うようなこともたくさんあると思います。
けれど今回紹介したように、意外と対応してくれるケースも多いので、まずは管理会社に相談してみましょう。(執筆者: 山内 良子)
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