事前にチャージして使う「プリペイド式」のキャッシュレスは、使い過ぎの心配がありません。
しかし、チャージしすぎると紛失などの際の被害が拡大しますし、払い戻しができない可能性もあります。
そこで今回は、プリペイド式の残高を払い戻せるか、解説しましょう。
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【PayPay残高】「PayPayマネー」のみ出金が可能
≪画像元:PayPay≫
PayPay残高には、
「PayPayマネー」
「PayPayマネーライト」
「PayPayポイント」
「PayPayボーナスライト」
の4種類があります。
キャンペーンで還元されることの多い「PayPayポイント」は出金できないので、PayPayで使い切るほかありません。
出金が可能なのは「PayPayマネー」のみですので、本人確認を完了させた上で、以下の流れで出金の手続きをしてください。
1. PayPayアプリ下部「残高」をタップ
2. 残高画面の「出金」をタップ
3. 登録済み口座がある場合、希望の口座を選択
4. 出金したい金額を入力して「出金する」をタップ
5. 手続き完了、振り込み予定日が記載される
出金は100円から可能ですが、手数料として100円がかかります(出金先がPayPay銀行の場合のみ、手数料無料)。
【au PAY残高】「送金・払出可能残高」のみauじぶん銀行口座へ出金可能
≪画像元:KDDI≫
au PAY残高は、コード決済とプリペイドカードで共有している残高です。
このau PAY残高のうち「送金・払出可能残高」のみ、本人名義のauじぶん銀行口座へ出金できます。
「送金・払出可能残高」とは、auじぶん銀行・ポイント・auショップ・コンビニからチャージした残高です。
auかんたん決済・クレジットカード・au PAYカードからチャージした残高は、出金できません。
1円~10万円/回の出金が可能ですが、220円の手数料(出金額が2万円以上の場合は、1%分の手数料)がかかります。
【Suica】モバイルSuicaならスマホで払い戻せる
≪画像元:JR東日本≫
モバイルSuicaの残高は、退会することで払い戻しを受けられます。
退会手続きはスマホから可能で、退会手続きの完了から2週間~1か月後をめどに、指定口座に残高が振り込まれます。
カードタイプはカードを返却することで払い戻しが可能
チャージしたSuicaカードの残高は、カードを返却することで払い戻しが可能です。
Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口、JR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口などで手続きできます。
払い戻しの際は、手数料として220円差し引かれ、デポジット500円が加わった金額が払い戻されます。
残高が220円より少ないと残高の払い戻しはありませんので、使い切りましょう。
【楽天Edy、nanaco】払い戻し不可
ICチップの瑕疵・故障などの場合を除き、楽天Edy・nanacoの残高を払い戻すことはできません。
カード紛失・盗難の際も、残高の補償はありません。
電子マネー付きクレカのみ、新カードへの残高移行が可能
≪画像元:楽天Edy≫
楽天ゴールドカードから楽天カードに切り替えた場合なども例外ではありませんが、電子マネー付きクレカのみ、新カードへの残高移行が可能です。
楽天カードの場合、楽天EdyアプリやFamiポート、PCから手続きができます。
新旧両方のカードが必要となり、手続き完了するとすぐに反映されます。
【majica】払い戻し不可&期限あり
≪画像元:株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス≫
ドン・キホーテなどで使える電子マネー「majica」は、払い戻しできません。
さらに、最後にmajicaの残高に増減があった日から2年経過すると、残高は失効し無効となります。
忘れずに使い切りましょう。
【Kyash】「決済や送金、出金に利用できる残高」のみ出金可能
≪画像元:Kyash≫
・ 銀行口座/ペイジー
・ コンビニ/セブン銀行ATM
・ 他サービスの売上金やポイント
から入金した「決済や送金、出金に利用できる残高」のみ、Kyash残高より出金可能です。
クレカやポイントから入金した残高は、出金できません。
1円単位の出金が可能ですが、手数料として220円がかかります。
日本国内の銀行口座であれば、出金先の口座に指定できますが、本人名義でない口座へは出金できません。
アプリから24時間手続き可能で、当日もしくは翌営業日に振込が反映されます。
【ウェブマネー】本人確認済みカードのみ出金可能
≪画像元:auペイメント株式会社≫
ネットショッピングでの利用機会も多い「ウェブマネー」は、本人確認済みカード(Mastercardブランド付き)のみ出金可能です。
コンビニで買えるウェブマネーは、払い戻しや返金ができません。
セブン銀行ATMやローソン銀行ATMへ行き、ATMにカードを挿入するかアプリを使って手続きをします。
1,000円単位で10万円まで出金可能で、手数料も月1回までは発生しません(2回目以降は220円/回)。
【マネパカード】日本円に両替の上で出金可能
≪画像元:マネーパートナーズ≫
海外旅行に持って行くと便利な「マネパカード」ですが、自由に海外旅行できないこのご時世、外貨を使い残している人も多いのではないでしょうか。
ペイバック → 円両替 → 出金の3ステップで、マネパカードの払い戻しが可能です。
ペイバックとは、マネパカードにチャージした外貨を預り残高(未チャージ)に戻す手続きです。
預り残高(未チャージ)の外貨を日本円に両替し、出金先に銀行口座を登録したら出金依頼をしてください。
13時より前に依頼すれば翌営業日、それ以降の依頼ですと翌々営業日に、マネパカードから銀行への出金指示を完了します。
出金手数料は550円です。
【スターバックスカード】払い戻し不可
≪画像元:スターバックスコーヒー≫
スターバックスカードの残高は、払い戻しできません。
期限はありませんし現金やクレカとの併用もできますので、使い切りましょう。
使いそうな分だけチャージしよう
今回は、プリペイド式のキャッシュレスの残高を現金化できるか、解説しました。
マイナポイントなどのキャンペーンで、多めにチャージする方もいるでしょう。
払い戻しや現金化ができないキャッシュレスもありますので、必要な分だけチャージすることを基本的にはおすすめします。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)