毎年、1年間で初めて取引される営業日である大発会。
とさえ言われています。
2023年の大発会が直前に迫る中、2022年に大発会でストップ高になった銘柄は一体どのような動きをしたのでしょうか。
今回は大発会でストップ高になった8銘柄のその後をまとめ、大発会ストップ高銘柄をどのように捉えるべきかについて紹介していきます。
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なぜ大発会でのストップ高(S高)銘柄が注目されるのか
なぜ大発会でストップ高銘柄が注目されるのかと言うと、以下のように考えられ、「その年のテーマ株になる」というジンクスがあるからです。
- 大発会でストップ高銘柄となる
- 多くの投資家に取引されるほど注目されている
- その年のテーマ株になる
ストップ高になった銘柄はもちろん、関連銘柄や業種が物色されて買いが入るケースが想定されます。
「1年の初めに買われるほど人気の銘柄」といえますので、確かに1年を通して注目されそうと考えるのはわかります。
大発会でストップ高になった銘柄とその後
ストップ高になった銘柄と12月1日時点での価格、1年を通して大まかな値動きをまとめました。
特徴的な動きをしている銘柄をピックアップします。
5817 JMACS
JMACS株式会社は6月時点で落ち込みましたが、その後は上昇を続けています。
V字回復を見せ、12月時点で大発会でのストップ高の水準を更新しました。
2022年1月3日に政府は再生可能エネルギーの普及に向けて、次世代送電網の整備を打ち出し、2兆円超の投資計画を想定していることが報じられたことで、注目されたと考えられます。
この発表によって、関連銘柄の1789や5922もストップ高となっています。
5922 那須電機鉄鋼株式会社
5922の那須電機鉄鋼株式会社は、1月から3月時点では大きく伸びを見せていますが、その後は失速しています。
11月時点では、底を打ったかのように下落の勢いが弱まり上昇へと転じています。
7369 メイホーホールディングス
メイホーHDはストップ高になった後、3月時点では失速するも8月にかけて徐々に上昇しています。
ただその後はあまり伸びきれず、下落してしまいました。
有名投資家が保有しているとブログで公開し、一気に人気になったと推察できます。
同じ保有株銘柄として、1439(安江工務店)も紹介されていました。
2022年大発会ストップ高銘柄はまちまち
紹介してきた銘柄では、以下のような動きが見られました。
- そのままストップ高の勢いを保って上昇していく
- 少し上昇して8月から9月で高値を更新する
- 上昇しきれず年末から徐々に回復していく
ただ注目していただきたいのが、「1度は伸びているものが多い」という点です。
2022年度を通して、一度はストップ高と同じ水準もしくはそれ以上まで上昇している銘柄は8つ中6つでした。
ストップ高銘柄に固執しすぎない
ストップ高銘柄でない
- 1963(日揮ホールディングス)
- 2503(キリンホールディングス)
- 7211(三菱自動車工業)
など、1月は低くてもその後は上昇を続けた銘柄も沢山あります。
そのためストップ高銘柄に固執するのではなく、あくまでも参考程度に留めて投資判断をしていくのがおすすめです。
ジンクスに囚われすぎず、冷静に取引するようにしましょう。(執筆者:生命保険募集人 秋山 さやか)
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