ダイソーから、USB給電式のフットウォーマーが発売されました。
税込み1100円とやや高めながら、筆者宅近隣店舗では即売り切れという人気ぶり。
激安フットウォーマーの詳細やコスパをチェックし、ご紹介いたします。
ダイソーとセリアでみつけた 「暖房費節約」に使える100均グッズ9つ
USB式フットウォーマー(税込み1100円)
全体サイズは約縦32cm×横28cm×高さ13cm。
ヒーター部分をはかってみたところ、約22cm×22cmでした。
カバー部分の材質は、本体・中綿ともにポリエステルです。
ヒーター部分を取り外せるので、カバー部分は洗うことができるのも大きなメリットです。
中はこのようなイメージです。
重さは筆者が卓上はかりではかってみたところ、ヒーターを合わせて約380gでした。
ケーブルの長さは約140cm、ヒーター温度は約60℃と記載されていました。
ファスナーを開き、ヒーターを入れ、使用します。
スイッチなどはなく、USBを差し込むと即暖かくなります。あとは足を入れるだけ。
モバイルバッテリーでも給電できるので、アウトドアなどでも使えるのが嬉しいところ。
ヒーター温度は約60℃となっていますが、カバーを通すと暖かさはじんわりで、ほどよいポカポカ感です。
コスパ・電気代
大手ショッピングサイトで調査日に「USB フットウォーマー」で検索してみたところ、送料込みの販売価格最安値は税込み1,240円でした。
ダイソーの価格はまずまずのお得価格と言えるのではないでしょうか。
とはいえ、ここで飛びつくのは早合点。
USB式のフットウォーマーの気になる電気代
「税込み1,100円の価値があるのか?」
「電気代のことを考えると、かなり高くなるのではないか?」
詳細を計算、検証してみました。
こちらのフットウォーマーは電源が5V 1.1Aと記載されています。
消費電力は5.5Wとなり、1時間あたりの使用電力量は0.0055kWhです。
全国家庭電気製品公正取引協議会を参考に1kwhあたり31円(税込)で計算すると、1時間あたりの電気代は約0.17円ということに。
例えば4時間使用すると、約0.682円かかります。
暖房の一つとして一般的な、湯たんぽと比較してみました。
ダイソー湯たんぽ
我が家で使用しているダイソーで購入した湯たんぽは、610mlサイズで税込み440円です。
レジャー製品を多く取り扱っている尾上製作所の製品として話題になったものです。
一度に使うお湯は610ml。
水道代は計算外とし、純粋に電気代だけで比較してみようと思います。
参照:ティファール
こちらのサイトをもとに、電気ケトルで1Lのお湯を沸かすのに3.26円、610ml沸かすのに約1.99円必要と仮定します。
湯たんぽが約1.99円かかるのに対し、フットウォーマーは約0.68円ということに。
意外にも、フットウォーマーの方が1時間あたりの電気代がかからないという結果になりました。
一度お湯を入れて、4時間使えるものと仮定して、フットウォーマーと湯たんぽにかかる費用を比較計算してみました。
こちらで計算していくと、本体代+電気代価格は、最初こそ本体代の安い湯たんぽがお得なものの、その後のランニングコストの低さで、フットウォーマーが盛り返していくことになります。
結果、約2,021時間使い、1,445円前後かかったところで、湯たんぽのトータル費用がフットウォーマーの費用を追い抜いてしまい、湯たんぽの方が割高になります。
これ以降は、フットウォーマーの方がトータルコストは安い、ということになります。
ここまでくると後はフットウォーマーの寿命との勝負になってくるため、実際の勝敗はなんとも言えません。
単純計算上は長く使うなら初期投資は大きいが、いずれフットウォーマーの方がお得になるはず、という結果になりました。
とはいえ、2021時間でやっと逆転というのはかなりの長丁場…湯たんぽの方が、やはりコスパだけでみると優秀と言えそうです。
お得さと使用場面を考えて選んで
ダイソーのUSB式フットウォーマーは、手軽に使用できて便利です。
カバーも水洗いできて衛生的。
コストの面では、ランニングコストは低いものの、かなり長い時間使わなければ初期投資の安い湯たんぽに軍配があがりそうです。
例えば職場や車での移動など、お湯がすぐに手に入らない場面で使うのであれば、フットウォーマーの方のメリットは大きいと言えそうです。
またUSB式フットウォーマーの方が、手間などは圧倒的に少ないでしょう。
お得さと使用場面のバランスを考えて、ぴったり合う商品を選んでみてくださいね。
寒い季節がまだまだ続きますが、体も懐も暖かくして、乗り越えていきましょう。
情報は調査時のものであり、内容やデザインなどが変更となっている場合があります。
なお店舗により取扱の内容は異なりますので、お求めの際には事前にご確認ください。
また取扱説明をよくご確認いただき、注意してご使用いただけますようお願い申し上げます。(執筆者: 新木 みのる)