新型コロナで働くことへの意識が変化し、新築物件よりも中古物件を選ぶ人や田舎へ移住してテレワークや開業をする人が増えています。
それに伴い、新築よりも安く購入できるマンションや古民家を含む一戸建ての中古物件も、ますます人気となっているようです。
物件を買ったあとで後悔する人も増えているようなので、この記事では、快適に住み続けられるマンションや一戸建ての優良中古物件を購入するコツについて、ご紹介します。
1. 絶対に譲れないポイントや生活動線を書き出す
中古物件を購入後、どれくらい住むのかによっても違ってきますが、10年以上は住む人が多いと思います。
絶対に譲れないポイントを書き出しておき、そのポイントを優先して物件を探すようにすることで、住んだあとの不満も出にくくなるでしょう。
また、自宅にいるときの動きについて、紙に書き出します。
朝起きてから寝るまで、自宅にいるときはどのような動きをしているのか、現在の間取りを図に書いて、朝起きてから寝るまでの動きを想像しながら線を引いてみてください。
毎日どのような動きをしているかがわかれば、お風呂や洗面台、トイレやキッチン、居間や書斎の場所がどこにあれば便利なのかがわかってきます。
不満が少なく動きやすい動線の間取りや物件を購入することで、快適に住み続けられる家になる可能性を高められるでしょう。
2. 将来に備えた物件を選ぶ
中古物件は、間取りや物件の状態を把握して購入できるのがメリットです。
このメリットを活用し、将来のイベントに備えた物件を選ぶことも重要なポイント。
子どもが生まれる予定がある、小さな子どもがいる場合はもちろん、ご年配の方との同居や自分自身が歳を取っていくことも考えた間取りや物件を選びます。
たとえば、子どもたちがまだ小さいのなら、「各部屋にドアのない開放的な中古物件」がステキだと感じても、よく話し合って決める必要があるかもしれません。
数年後に年老いた親御さんとの同居が控えている場合には、
- バリアフリーや手すりが付いている物件を選んだり、
- トイレに車イスのまま入れるようリフォームしたりする
必要が出てきます。
そういった将来のイベントについても十分に考慮しながら物件を選んでおくと、長く快適に住める家を実現しやすくなるでしょう。
3. 数年後の見通しと貯金額の確認
築20年を超えた中古住宅の場合は、購入後すぐにリフォームが必要なこともありますし、中古物件であれば、購入後数年のあいだに対応が必要なことも少なくありません。
築浅物件でも、水回りの修理や雨漏りなどはある日突然起こり、すぐに対応が必要なことも多いです。
購入する前に傷み具合をチェックしておくことはもちろん、数年後に備えて、貯金額の確認や物件購入後に月々どれぐらいずつ貯金できるのかを予測してみてください。
リフォーム前提で築年数の古い建物もアリ
中途半端に築年数が浅く金額の高い物件を買うよりは、リフォームする前提で築年数の古い物件を購入するという方法もあります。
近年は、「中古物件の購入+リフォーム」や「中古物件の購入+リノベーション」というケースが増えていて、不動産会社がリフォームをすすめてくることもあるようです。
そういった場合、不動産会社がリフォーム業者を紹介してくるケースがほとんどですが、契約をあせってしまう恐れもあります。
中古物件を探すのと同時に、リフォーム業者などを自分で探すのがおすすめです。
増改築ができる土地かどうかをチェック
リフォームやリノベーション、将来的な改築を考えている人は、購入前に必ず「増改築ができる土地かどうか」をチェックしておいてください。
また、そういった予定のない人も、将来どうなるかわかりません。
手放すときにも、増改築できる物件のほうがスムーズに売却できる可能性が高いので、よく考えて購入してください。
4. 周辺環境をチェックする
長く快適に住み続けるには、周辺環境も大切です。
- 事件や事故、トラブル情報の収集や
- 各自治体が公開している不審者情報のチェック、
- 不動産会社への聞き取り
などもおこない、どういった環境なのか知っておきましょう。
町内会や消防団の活動頻度などについても把握しておくのがおすすめです。
快適に住み続けるために
マンションや一戸建ての優良中古物件を購入するコツのひとつとして、
「あせらない」
「時間をかけて気に入った物件を探す」
ということも挙げられます。
また、「いい物件を買ったのはいいけれど、すぐに手放すことになった」ということにならないよう、金銭的なゆとりを持って購入することも大切です。
この記事で紹介した内容もぜひ参考にして、ステキな物件を見つけてくださいね。(執筆者: 山内 良子)
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