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ダイソー「落ち落ちVシリーズ」ベストバイは?4種そろえたくない主婦が検証しました


ダイソーの落ち落ちVシリーズは、アルカリ電解水をベースに作られたクリーナーです。

落ち落ちVシリーズには、

  • スプレーボトルタイプ
  • 詰め替えタイプ
  • 粉末タイプ

の3形態があります。

今回紹介するのは、スプレーボトルタイプです。

280mlの小さめサイズで取り回しやすく、購入してすぐに使えるのが便利ですね。

スプレーボトルタイプの落ち落ちVシリーズにも、いくつかの種類があります。

メジャー4選手は次の通りです。

  1. アルカリ電解水100%クリーナー
  2. 重曹クリーナー
  3. セスキクリーナー
  4. クエン酸クリーナー

上記4種のクリーナーは、それぞれ得意とする汚れが異なります。

だからといって、4種すべてを購入すべきでしょうか。

いくら110円だとしても、4種類そろえると440円です。

どれか1本でまとめられたら、初期費用は4分の1に下げられます。

そんな考えを抱いた筆者は、落ち落ちVシリーズ4種の使用感や汚れの落ち方を、それぞれ試してみました。

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使い分けチャートで用途をチェック

ダイソーの落ち落ちVシリーズの売り場には、使い分けチャートが掲示されていました。

こちらは同じ落ち落ちVシリーズの粉末タイプの用途をチャートに記したものですが、スプレータイプの用途との差異はほとんどないようです。

このチャートを見る限り、もっとも守備範囲の広いクリーナーは重曹といえます。

セスキとクエン酸にはひとつずつ「×」がついていますが、重曹には「△」しかないからです。

そして、こちらのチャートには載っていませんが、アルカリ電解水100%クリーナーの用途は重曹とほぼかぶっています。

それなら重曹またはアルカリ電解水100%クリーナーのどちらか1本で、すべての掃除をまかなえそうです。

とはいえ比較検証する前に、まずはそれぞれの得意とする汚れと使い勝手を把握しておきましょう。

1. アルカリ電解水100%クリーナー

成分:アルカリ電解水

液性:アルカリ性

おすすめのスポット:リビング・キッチン・ベビー用品

アルカリ電解水とは、水を電気分解することで発生するアルカリ性の液体です。

水からできているので安全性が高い上、洗浄力と除菌力に優れています。

キッチン周りやベビー用品、ペットの小屋の拭き掃除にも、安心して使用できます。

2. 重曹クリーナー

成分:アルカリ電解水、重曹

液性:弱アルカリ性

おすすめのスポット:電子レンジ・冷蔵庫・壁紙の手アカに

重曹クリーナーは、アルカリ電解水に重曹をくわえた洗剤です。

重曹は弱アルカリ性で、軽い酸性の汚れを得意としています。

軽い酸性とは、皮脂汚れのような重すぎない油汚れです。

キッチン周りの掃除にも推奨されていますが、チャートでは換気扇の汚れには「△」が付いています。

もうひとつの「△」はトイレの掃除、つまり水回りのようです。

どの程度苦手なのかを、後ほどチェックしてみましょう。

3. クエン酸クリーナー

成分:水、クエン酸(2.5%)、除菌剤

液性:酸性

得意とする汚れ:お風呂の石けんカス、シンク、三角コーナーの除菌

クエン酸クリーナーは、4種の中で唯一アルカリ電解水を使用していない洗剤です。

液性も唯一酸性で、水アカや石けんカスの汚れ落としを得意としています。

消臭も得意分野ですから、トイレ掃除にもおすすめです。

4. セスキクリーナー

成分:アルカリ電解水、セスキ酸ソーダ

液性:アルカリ性

得意な汚れ:換気扇、グリルまわり、えり・そでの皮脂汚れ

セスキ酸ソーダとは弱アルカリ性の天然素材です。セスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれます。

重曹よりややアルカリ性が高い分、洗浄力も高めです。

重曹クリーナーでは落としきれない、換気扇の油汚れにも使用できます。

1本買うなら「重曹」だが、「△」の程度は要検証

それぞれの特徴をチェックしてみたところ、

1本で家中の掃除をまかなえそうなのは重曹クリーナー

ということが分かりました。

では次は、重曹クリーナーの「△」はどの程度か、「×」に近いのかそこそこ使えるのかを検証していきます。

重曹クリーナー vs. クエン酸クリーナー

まずは、重曹クリーナーとクエン酸クリーナーを対決させてみましょう。

重曹クリーナーは、石けんカス汚れがどの程度苦手かを検証するためです。

石けんカスの付きやすいお風呂場の水栓の、左側を重曹、右側をクエン酸クリーナーで磨いてみました。

画像ではよく分かりませんが、クエン酸クリーナーで磨いた右側のほうがピカピカのツヤツヤに仕上がりました。

とはいえ、重曹クリーナーで磨いた左側も特に問題はありません。

蓄積した石けんカス汚れには太刀打ちできないかもしれませんが、お風呂場の水栓や蛇口などに普段使いするなら、重曹クリーナー1本でも十分そうに感じました。

重曹クリーナー vs. セスキクリーナー

次は、重曹クリーナーとセスキクリーナーとの対決です。

重曹クリーナーで落とせるのは「軽い」油汚れとされていますが、どの程度まで対応できるのでしょうか。

油の飛び散ったキッチンの壁を拭いてみたところ、セスキクリーナーを使用した面はスルスル拭き取ることができました。

一方、重曹クリーナーを使用した面は、力を入れて何度もこすり取る必要がありました。

油汚れに対する使用感は、セスキクリーナーの完勝です。

でも、セスキクリーナーにはやや薬品臭のある点が筆者は気になりました。

薬品臭が苦手な方は、何度か拭き直す覚悟で重曹クリーナーに絞っても良いかもしれません。

 アルカリ電解水100%クリーナー vs. 重曹クリーナー

最後は、アルカリ電解水100%クリーナーと重曹クリーナーを比べてみました。

用法はほとんど同じ2種類のクリーナーで、冷蔵庫の扉を磨いてみます。

どちらも水のようにサラッと使えて、匂いはまったくありません。

手触りには少し違いがあり、アルカリ電解水はややぬるぬるしています。

原料は水だけのアルカリ電解水のほうがぬるぬるするのは不思議でしたが、これは皮脂が溶けているからだそう。

水ベースだから大丈夫と安心しきっていましたが、手袋を使用したほうが良さそうです。

さて、冷蔵庫の扉の拭き上がりは、どちらも見た目は変わりませんでした。

でも手で触ってみると、重曹クリーナーで吹いた側のほうがツルツルと気持ち良く拭けていました。

重曹がクレンザーとして働いたようです。

判定結果

この結果から筆者は、クリーナーをどちらか1本購入するなら、

  • 赤ちゃんやペットがいる場合は、アルカリ電解水クリーナー
  • そうでない場合は、重曹クリーナー

がベストではないかと感じました。

どれか1本に絞るなら重曹クリーナー

4種のクリーナーを1本に絞るため、重曹クリーナーの苦手なポイントを中心に使用感を比較してみました。

たしかに水アカ汚れはクエン酸のほうが上手に落としていましたし、濃い油汚れはセスキクリーナーのほうがすばやく落としました。

でも、

「重曹クリーナーでもそこそこ落とせる」

というのが筆者の感想です。

4種のクリーナーを1本に絞れたら、初期費用は4分の1で済みます。

まずは重曹クリーナーを試してみて、汚れ落ちに不満があればほかのクリーナーを買い足してみても良いでしょう。

無駄なくベストなクリーナーを選んでくださいね。(執筆者:桧山 あい)

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