株は高いというイメージがありますが、単元未満株・端株を利用することで、数百円ほどから株主優待をもらえます。
探してみると約300円で購入できる銘柄もあり、へそくりで株主優待にチャレンジすることも可能です。
筆者がこれまでに取得した5万円までの優待銘柄を紹介します。
【9月権利銘柄】東証プライム上場企業・時価総額500億円以上・10万円以下で購入可・配当利回り4%以上の銘柄5選
1. (予算314円)いちご株式会社(2337)
≪執筆者撮影≫
不動産業のいちご株式会社(2337)の株主優待は、「いちごJリーグ株主・投資主優待」試合チケット抽選。
株主であれば「全株主」に抽選権利があります。
つまり、1株保有でも権利があります。
必ずしも当たるわけではありませんが、サッカー好きな人は、約300円で抽選権利が得られます。
権利確定は2月末、8月末。
2022年9月中旬、1株あたり314円。
単元未満株・端株を利用して、約350円で、権利確定日まで保有すると株主になれます。
2. (予算約1,130円)株式会社リコー(7752)
≪執筆者撮影≫
株式会社リコー(7752)は、「全株主」に株主優待がある企業です。
株主優待は、「自社カメラ製品等特別価格販売」。
単元未満株・端株で1株保有していれば、チラシ掲載価格で商品購入できます。
商品一例
PENTAX K-3 Ⅲ ボディ 通常価格21万9,880円 → 18万9,800円
PENTAX K-3 Ⅲ HD DA16-85セット 28万5,600円 → 22万9,800円
360度カメラ THETA(シータ) SC2 3万6,800円 → 2万9,440円
双眼鏡 タンクロー UP 8×21 ブラック 7,480円 → 5,480円
電化製品店の商品と比較検討の必要性はありますが、中には数万円引きになる価格もあり、利用するなら株価以上の還元が見込め、お得です。
権利確定は3月末、9月末。
2022年9月中旬、1,126円なので約1,130円で株主になれます。
3. (予算4,600円)株式会社文教堂グループホールディングス(9978)
≪執筆者撮影≫
株式会社文教堂グループホールディングスの株主優待は、優待カードかQUOカード(※2022年2月度実績)。
≪執筆者撮影≫
前回の権利時には、最初に株主優待カードが送付されて、返送することでQUOカードがもらえました。
権利確定は8月末日、2月末日。
100株以上で、優待カード5%割引、または300円分のQUOカードがもらえます。
2022年9月中旬、1株あたり46円のため、100株は約4,600円です。
4. (予算25,700円)(株)北の達人コーポレーション(2930)
≪執筆者撮影≫
株式会社北の達人コーポレーションの株主優待は、自社製品。
2022年2月実績は、まぶた用の美容ジェル「リッドキララ」でした。税込4,864円相当額です。
年1度の株主優待で、2022年9月中旬、1株あたり257円のため、約2万5,700円で買えます。
配当利回りは1株あたり1.5円。
同じ株主優待が続くならば、約5年で「元とれ」銘柄です。
5. (予算3万300円)テンアライド株式会社(8207)
≪執筆者撮影≫
居酒屋「天狗」を運営するテンアライド株式会社の株主優待は、無料飲食券。
100株以上で1,000円相当の無料飲食券がもらえます。
2022年9月中旬、1株あたり303円のため、100株約3万300円で買えます。
権利確定は、3月9月の年2回。
3万円で年間2,000円の無料飲食券がもらえます。
≪画像元:テンアライド≫
「天狗」は居酒屋ですが、筆者が知る「天狗」はランチメニューも充実しています。
調べたところ、新橋店のチラシがウェブ上にありました。日替わりランチが税込750円。
つまり、株主優待券500円券利用し、端数の250円支払いで、満足度の高いランチを食べることができます。
筆者が最初、居酒屋「天狗」を知ったのも独身時代のランチ利用から。
今も、ランチタイムに利用することもあります。
6. (予算3万9,300円)株式会社千趣会(8165)
≪執筆者撮影≫
株式会社千趣会(8165)の株主優待は、「ベルメゾン」で利用できるお買物券です。
権利確定は12月、6月の年2回。6月末の場合、100株1,000円、300株2,000円、500株4,000円、1,000株以上5,000円のお買物券がもらえました。
子供服、インテリア雑貨、食品まで幅広く注文できます。
2022年9月中旬、1株あたり393円のため、100株約3万9,300円で買えます。
7. (予算5万5,700円)株式会社田谷(4679)
≪執筆者撮影≫
5万円以上と少し予算オーバーになりますが、株式会社田谷(4679)も紹介します。
権利確定は3月と9月。優待券は100株2,200円相当1枚。
美容院の施術代として使えるほか、返送することで商品と交換できます。
2022年9月中旬、1株あたり557円。
以前は、りんごのシャンプー「aples」をもらいました。
一度で「元とれ」株主優待もある
紹介した以外にも、8月末権利の「丸善CHIホールディングス株式会社(3159)」や9月末に権利が確定する「上新電機株式会社(8173)」も買ってみました。
今後も、少額で楽しめる株主優待を少しずつ増やしたいと考えています。
例えば、上新電機株式会社(8173)では、9月末の権利で「全株主にお買物割引券がもらえる」予定です。
上新電機株式会社(8173)の株主優待は税込2,000円ごとに1枚ずつ使える200円割引券で、合計5,000円分。
2022年9月中旬、1株あたり1,893円のため、約2,000円程度で5,000円分がもらえる“1度の権利取得だけで「元とれ」株”です。
リスクも大きいもののロマンもある
実は、5万円未満の株は、赤字企業がちらほらあるなどリスクも大きいです。
株主優待還元率が高い銘柄は、株主優待変更や廃止のリスクもあります。
筆者は、少し前にペッパーフードサービス(3053)の約3万円の株を保有していましたが、優待廃止。
株主優待には、急な廃止もあることをふまえておかなくてはいけません。
リスクもあるものの「5万円予算で株主になれる」、「中には数百円で株主になれる」と思うと、ちょっとロマンがありませんか?
毎日の節約によるへそくり金額でお試し買いもできそうです。
※2022年9月中旬の株価を参考にしています。
※株価は毎日変動するため、常に記載した金額ではありません。
※証券会社によっては手数料がかかります。
※特定の金融商品の売買の推奨を目的としたものではありません。
(執筆者:株歴15年以上 優待株・高配当株・J-REIT・米国株も世帯保有250銘柄以上 谷口 久美子)
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