台風が活発になってくるシーズンです。
被害がないのが一番良いですが、万が一を考えて非常食を備蓄している家庭も多いことでしょう。
備蓄用の食べ物は、用意しただけで安心してはいけません。
いざ使おうとなったとき、賞味期限や消費期限が切れていたら役にたたないからです。
期限が切れる前の見直しと、備蓄食品を食べきるコツをお伝えします。
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非常食をムダにしない方法
非常食として使い勝手がよいのは、常温で長期間の保存ができるものです。
「長く置いておいても大丈夫」と安心して見直しを忘れてしまうと、期限切れに気づけません。
次の3つの方法で、うっかり期限を切らしてしまうのを防げます。
【方法1】定期的に見直す
災害の備えを見直す時期をあらかじめ決めておき、その時期がきたら定期的に見直すようにします。
わが家は、9月と3月の年に2回見直しをすると決めています。
手帳やカレンダーに書いたり、家族と共有しておいたりすると忘れません。
【方法2】目につくところに出しておく
見直しをしたとき、次の見直し時期までに賞味期限や消費期限が切れてしまうものがあれば、しまい込まずに目につくところに出しておきます。
「期限が切れるまであと3か月あるから、そのときに新しいものと取り換えよう」と思っても、目につかないところにあるものは、日々の忙しさにまぎれて忘れてしまいがち。
優先的に使いきれるように、見えるところに出しておくのが得策です。
【方法3】普段の食事で消費する
賞味期限・消費期限が切れる前の非常食は、普段の食事として食べきっていきます。
私は、忙しくて食事の準備が大変なとき、疲れていてラクをしたいときに非常食のストックを使うようにしています。
外食に頼る回数を減らすことにもつながり、一石二鳥です。
非常食を楽しくおいしく食べきるコツ
楽しくおいしく食べきるコツもあります。
家族のイベントにする
「今日は、非常食の試食会をしよう」など、非常食を食べることをイベントにしてしまいましょう。
電気を消してろうそくやランタン、懐中電灯などで明かりを灯すと雰囲気が出ます。
ろうそくの在庫や懐中電灯の電池切れに気づくチャンスにもなります。
特に子どものいる家庭では防災の話をするきっかけにもなり、有意義な時間となるでしょう。
ひと手間かける
おいしく食べられるように工夫されている非常食ですが、普段の食事と比べてしまうと味気なさや物足りなさを感じるかもしれません。
なかなか食が進まずに残してしまってはもったいないので、ひと手間かけて工夫します。
いくつか例を紹介します。
工夫1:調理方法を変える
水があればご飯が食べられるように作られているアルファ米は、災害時の非常食としてとても優秀です。
わが家でも備蓄しており、期限が近づいてきたので食べてみました。
水で調理したもの、お湯で調理したものを食べ比べて、被災したときのシミュレーションをした後、もっとおいしく食べたいと炊飯器で炊く方法を試してみました。
公式に出されているレシピを参考に、アルファ米2袋に対して水370mlを加え、早炊きモードで炊飯。
参照レシピ:アルファー食品(pdf)
味や触感が普段の食事により近くなりました。
工夫2:味を足す
好きな味のものと組み合わせると、より楽しくおいしく食べられます。
たとえば先ほどのアルファ米の場合、レトルトのカレーや中華丼・親子丼などと組み合わせると子どもが喜びました。
工夫3:材料として考える
非常食を材料として、新しい料理に変えるのもひとつの方法です。
乾パンをお菓子にアレンジしたり、ご飯をチャーハンやオムライスにしたりと工夫してみてください。
食べた体験を次に活かす
非常食の期限が切れる前に普段の食事で実際に食べてみると、家族の好みがわかります。
家族に好評だったものだけ、次の備蓄品として備えるとよいでしょう。
非常事態のときこそ、好きなものが食べられると元気がでます。
非常食の見直しで、ムダを減らして備えを万全にしておこう
台風や地震など、自然災害が起こってからでは食料の確保が難しくなります。
自分や家族の身を守れるように、いざというときの備えをしっかり点検が節約にもつながります。(執筆者:福島 怜実)