今年は値上げの波がすさまじく、年内に価格改定が予定されている商品数は1万品目を突破、価格は平均13%アップするという調査報告がありました。
参照:帝国データバンク 【速報】「食品主要105社」価格改定動向調査(6月)
13%アップを額面通りに受け取ると、月に4万円食費を使っているお宅なら、5,200円も支出が膨らむ計算になります。
もちろん、使用されている全ての商品が該当するとは限りませんが、家計に与える影響が少なくないことは確かなようです。
前回の記事では、手間もお金もかからない食費節約法を紹介しましたが、度重なる値上げに負けないために、さらなる工夫をご紹介したいと思います。
予算&買い物スケジュールの設定は、食費を左右するカギ
家計をコントロールするには、予算を決めることが第1歩ですが、同時に「いくらの予算でいつ、どこに買い物にいくか」買い物スケジュールを一緒に計画しておきましょう。
日程を決定するポイントは、
です。
筆者の場合、スーパーはイオン経済圏をフルに活用しています。
というのも、イオンにはグループ店舗が多くあり、5%オフデーが多く設定されています。
・ 20日30日のお客様感謝デー
・ 55歳以上の方が15日に使えるG.G感謝デー
がおなじみですが、他にも
・ ザ・ビッグには毎月第2日曜日のザ・ビッグデー
・ 筆者が利用しているマックスバリュー東海には、10日のスーパーマックスデーや月1回好きなタイミングで利用できるアプリクーポン
など、全て5%オフでお買い物ができます。
ビールや発泡酒、第3のビールなど一部対象外になる商品はありますが、これらを活用すれば月に6回(最大8回使えた月もありました)は割引デーに恵まれますから、いつどこに買い物にいくかは慎重に決断しています。
イオンの割引デーについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
ドラッグストアの利用も計画的に
食品や飲料を扱うドラッグストアへも、お得な日にでかけましょう。
ドラッグストアでは、5%どころか、15%や30%オフになる店舗もあります。
まずは公式アプリを探してください。
新規インストールで、割引クーポンが配信されることが多くあります。
ただしドラッグストアの場合は、点数制限をしていたり、アルコールは除外されている場合が多いので、
たとえばジュースやお茶などを箱買いするとお得です。
お得なドラッグストアについては、以下の記事を参考にしてください。
食費節約に限界を感じたときには
節約するために「買わない」という方法は、もちろん効果的です。
ですが「買わない節約」には、限界があります。
筆者自身、行き詰ったとき考えたことがあります。
ということです。
廃棄を減らすために
見直してみると、野菜や果物は気が付くと傷んでいることが多く、結果捨ててしまう確率が高く感じました。
そこで、保存方法を次のように工夫してみました。
葉物野菜
すぐにしなびてしまう葉物野菜は、根元部分を中心に湿らせたキッチンペーパー(なければティッシュでも)でくるんで冷蔵庫で保存してください。
1週間以上、シャキシャキです。
レタス・きゃべつ
芯を2か所ほど爪楊枝でブスッと奥の方まで刺して、冷蔵庫へ。
1か月近くパリッと食感が楽しめます。
里芋、長いも
日にちが経つと変色が気になるイモ類は、使うときにできれば全て、皮をむきます。
すぐ食べる以外は、少量のお水をいれてレンチンして冷凍保存します。
塩コショウしてチーズと焼くと洋風に、甘辛く焼くと和風など、添え物やお弁当にもバリエーション豊かに使えます。
ウインナーやちくわ
切るタイミングで、ひと袋まとめてカットしておき、賞味期限前に冷凍保存します。
可能であれば切り方を輪切りや斜め切りなど複数作っておくと、便利です。
バナナ
夏は傷みやすく、冷蔵庫に入れても真っ黒になります。
そこで、保存袋に1口大にカットしたバナナとヨーグルトを絡めて冷凍庫に入れておくと、変色が防げます。
完全に解凍すると食感が柔らかすぎるので、半解凍くらいがおすすめです。
使い忘れ、買いすぎ防止には、かごを活用
ムダを防ぐためには、廃棄以外に買いすぎにも注意が必要です。
これらを防止するためには、ぜひ「かご」を活用してください。
かごがなければ、空き箱でも構いません。
3つ用意し、
・ 1つはストック用のかご
・ あと2つは賞味期限がある開封後のものを「冷蔵室用」と「野菜室用」を作り、
定位置を決めておきます。
置き場所を固定することは、簡単なことですが忘れにくくなります。
冷蔵庫や棚などに入れておいても、「すぐに取り出せる、ひと目で理解できる」ならば、ロスを減らせます。
値上げに負けない節約方法を探そう
値上げは食品だけでなく、暮らしのさまざまなところに影響がありそうです。
いろいろな方法にチャレンジして、自分にあった方法で値上げの波を乗り越えましょう。(執筆者:吉田 りょう)