桐谷さんに憧れる主婦が、今回も節約に情熱を燃やします。
株主優待で物価高を何とか乗り切ろうと思っている主婦、5月は、新茶にコーヒーに海苔などの食料品が自宅に届きました。
「買わなくていい」生活を少しずつ目指せそうです。
ほか、5月中に届いた株主優待券も写真で紹介。
株主優待券はすぐに利用するわけではありませんが、株主優待が節約に大きく役立っています。
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女桐谷さんを目指す主婦の5月に届いた株主優待
女桐谷さんに憧れる主婦、株主優待で5月に届いた内容は、お茶にお魚にコーヒーに食料品セット。
株主優待の発送は、権利確定日の2か月~3か月後。
基本的に2月や3月に権利確定した銘柄の株主優待が届いていました。
本家の桐谷さんに比べると少額とは思いますが、これでも、日常の食費での現金支払いが少なくなったため、家計の役に立っていると実感します。
今回紹介する株主優待品の金額は8,000円。
そのほか、5月中に届いた株主優待券も写真で紹介、確実に株主優待は家計の助けになっています。
株式会社エフ・シー・シー(7296)
«執筆者撮影»
株式会社エフ・シー・シーから株主優待として新茶が届きました。
200株以上保有している人に、3月は新茶、9月はみかんジュースがもらえます。
2,500円相当の地元特産品です。
株主優待以外に配当もあり、配当利回りのみでも3.78%です。※6月初旬時点
【株メモ】
株式会社エフ・シー・シーは日本のクラッチメーカー。
二輪では世界首位、オートバイ用クラッチ国内シェア100%。
自動車のクラッチで有名な企業ですが、今後、自動車が電動化することでクラッチが不要になる心配も。
ペーパーセラミックス、燃料電池、バイオエタノール発電事業など新事業への躍進に期待。
節約効果:2,500円相当額
ラックランド(9612)
«執筆者撮影»
ラックランドの株主優待は、東北地方の名産品詰合せ。
12月末日、3月末日、6月末日、9月末日の年4回。
12月末日、6月末日には3,500円相当の東北地方の名産品詰合せ、3月末日、9月末日には1枚2,500円相当の「ご当地こわけ」クーポン券がもらえます。
今回、12月末日の株主優待が届きました。
【株メモ】
ラックランドは全国の商業施設、飲食店やスーパー、コンビニエンスストアなどの設計・施工をする企業。
業務用機器のレンタルサービスも提供しています。
店舗だけでなく食品工場の設計・施工、海外のイオンやスシローの設計施工事例もあります。
5月末には、年初来高値を更新。
節約効果:2,500円相当額
キーコーヒー株式会社(2594)
«執筆者撮影»
キーコーヒー株式会社の株主優待は、自社商品詰合せセット。
100株以上1,000円相当、200株以上2,000円相当、300株以上3,000円相当、1,000株以上5,000円相当がもらえます。
権利確定月は3月末日、9月末日の2回。3月末日権利の株主優待が届きました。
【株メモ】
キーコーヒー株式会社はコーヒーの製造販売大手。
5月16日に発表した決算では、22年3月期の連結経常損益は10.2億円の黒字でした。
ただ、21年3月度の営業利益は大幅なマイナスで注視していきたいところ。
配当+株主優待利回りは1.4%とそこまで高くありません。
節約効果:1,000円相当額
株式会社フジ(8278)
«執筆者撮影»
株式会社フジは、愛媛県を中心にスーパーマーケットを展開する企業です。
株主優待は地域特産品2,000円分。
食費節約に役立つPrimeONE(プライムワン)の商品が詰合せになった株主優待です。
セット内容は、有明海 佐賀県産限定 味付のり100、焼鮭荒ほぐし、カットわかめ、かつおぶしソフトパック、国産麦茶ティーバッグ、たまねぎドレッシング、南魚沼産コシヒカリごはんの7点。
味付のりは有明海 佐賀県産限定、パックごはんは南魚沼産など、こだわりのある商品でした。
2月末日権利の株主優待が届きました。
【株メモ】
フジは、マックスバリュ西日本との経営統合が行われたばかり。
次回、2023年2月末日の権利確定分から株主優待の変更があります。
100株だと、株主優待券6,000円分、フジネットショップポイント3,000円分、地域特産品3,000円相当のいずれかを株主優待内容として選べるようになります。
1,000円ごとに100円券として利用できる株主優待券が一番還元率は高くなります。
地方スーパーは生き残りが大変と言われ、M&Aが盛んです。
フジもマックスバリュ西日本と経営統合され、今後の動向にも期待したいところです。
また、年に1度の株主優待のためか、配当権利落ちで株価下落していることがチャートから読み取れました。
2021年2月には2,000円未満から3,150円まで急騰し、4月には1,990円になっています。
節約効果:2,000円相当額
番外編:株主優待を利用して生活費を削減
«執筆者撮影»
5月中は、先に紹介した以外も、2月の権利取りをした株主優待が多く届く月間でした。
2月に株主優待の権利確定する銘柄は144もあるそうで、これは3月、9月、12月に続く年間第4位とか。
筆者も、写真にある(株)吉野家ホールディングス(9861)、株式会社ビックカメラ(3048)、スギホールディングス(株)(7649)などの株主優待券が届きました。
金額換算にはしていませんが約5万円ほどでしょうか。
すぐに利用するわけではありませんが、株主優待があることは節約生活での有効な切り札。
物価高で苦しい時も株主優待券をお買物時や外食時などに利用できれば乗り切れそうです。
今後も目指せ「女桐谷さん」
テレビ番組『月曜から夜ふかし』などに多数出演している有名人、桐谷さんは、リーマンショックなどで失敗もしたといいます。
そして、失敗経験から優待株を保有するように。
筆者は、J-REITや高配当株、米国株にも投資しています。
しかし、乱高下を繰り返す株価に心惑わされることもあります。
そんな時こそ届く企業からの株主優待に「優待株は癒し」だと実感しました。
株を保有しつづける限り、株主優待の変更がない限り、定期的に株主優待がもらえる制度は個人投資家にとって「企業のファンとなって長期的に保有しよう」と考えるモチベーションにもなります。
トレンドとして株主優待は少なくなる予想がされています。
今後のことを考え、株主優待だけでなく配当金にも注目、業績が安定していて成長性のある企業比率多めのポートフォリオも検討しているものの、優待制度がある限りは、株主優待を楽しんでいきたいです。(執筆者:節約への情熱は誰にも負けない谷口 久美子)
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