少し前から話題となっている、「歩くだけで稼げる」と評判のアプリ「STEPN(ステップン)」。
ブロックチェーンの技術やスマートフォンの位置情報を利用したゲームで、筆者も2022年3月末から使い始めました。
約1か月かけて初期投資分を回収したところで、仮想通貨市場に大きな変化があり、ゲームを通して稼げる金額が大幅に減ってしまいました。
この記事では、前回記事に続いての筆者の体験談をお届けします。
歩いて稼ぐ「STEPN」 仮想通貨がもらえる話題のNFTゲームにトライ 実際の数字も公開
ゲームを通じて得られる仮想通貨の価値が、約8分の1に!
STEPNでは、アプリを設定して歩くことで、GST(Green Satoshi Token)というゲームトークン(仮想通貨)が報酬として得られます。
このGSTについて、2022年4月上旬は1GST=500円台で推移していましたが、4月下旬から急上昇を始め、4月28日には、一時1GST = 1,156.98円を記録しました。
当時、筆者のSTEPNスニーカーのレベルは9。
1日に歩ける時間(約10分、2エネルギー)を通じて、8GSTほどが獲得できていました。
10分歩くだけで、日本円換算で9,000円以上が得られていた計算になります。
さすがの筆者も、当時はあまりのバブルに若干の恐怖を覚えました。
しかし、5月9日以降、仮想通貨市場全体の下落を受けて、GSTの価値も大幅減少。
10日前には1GST = 1,000円以上だったものが、5月9日の終値では1GST=484.38円に。
その後も下落は続き、5月31日の終値では1GST = 147.43円となってしまいました。
これを先程の式、1日10分歩いて8GST稼げるスニーカーの場合に当てはめた場合、1日を通じて得られる金額は、日本円にして1,179.44円。
10分歩くだけで1,000円以上もらえると考えれば、それでもありがたい話かもしれませんが、少し前の状況を知る者としては、がっかりした気持ちになってしまいます。
初期投資が回収できないユーザーも
また、STEPNでは、初期投資としてゲーム内で使うスニーカーを仮想通貨で購入する必要があります。
筆者は3月末に、
をしました。
市場全体が下落に転じた5月9日時点で初期投資分がすでに回収できていたので、冷静な気持ちでいられましたが、TwitterなどのSNSでは「スニーカーの原資が回収できない!」「借金までしてゲームを始めたのに!」と、混乱するユーザーの声も見られました。
以前より、
というのを耳にしていましたが、まさにその通りであることを、STEPNを通じて実感しました。
筆者はこの間、レベルアップに注力
STEPNでは、歩いて得られた仮想通貨を使ってゲーム内のスニーカーをレベルアップし、仮想通貨の獲得効率を上げることができます。
筆者は、レベル9まで上げたところで初期投資分の回収に励みましたが、回収が終わってからは、日々得られるGSTをスニーカーのレベルアップに費やし、5月末時点でレベル19になりました。
レベル19では、1日10分歩いて12GSTほどが稼げています。
1GSTあたりの価値が下がったとはいえ、同じ時間でより多くの仮想通貨が稼げますし、もし再びGSTの価値が上がれば、その時に恩恵を受けることができます。
5月は、歩いて得られたGSTをスニーカーのレベルアップに再投資していたため、金銭的な利益はありませんでしたが、次に市場が盛り上がる時に備えての準備期間と位置づけています。
初期費用は5月末現在3~4万円、余剰資金でチャレンジ
筆者がSTEPNを使い始めて約2か月。
筆者はこのゲームをきっかけに、仮想通貨のいいところも悪いところも、ジェットコースターのように体験することができました。
ちなみに、STEPNへのこれからの参入について。
5月末現在では、初期費用が日本円換算で3-4万円ほどになりました。
稼げるか、で言えば不安材料のほうが大きいですが、ゲームを通じて新しい技術や知識に触れられること、毎日歩く習慣が身に付くことなど、仮想通貨を稼ぐこと以外に得られるメリットもあります。
最悪、なくなってもいい余剰資金があれば、チャレンジしてみてもいいかもしれません。(執筆者:星澤 美衣)
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