投資を始めたばかりの初心者にとって、今ほど疲れる相場はないかもしれません。
NYダウやナスダックがつい先日年初来安値を更新したかと思えば、数日後には大きく反発。
このまま上がるのか、はたまた再度安値を更新していくのか…。
日々の資産額の変動を見るだけで、嫌になってしまう方もいるのではないでしょうか。
こんな時だからこそ、
特に「つみたてNISA」などの積立
投資を実践している方にとって、その
投資の目的は大切です。
積立
投資は本来、10年、20年という長期的スパンで見る必要がある
投資手法です。
日々の乱高下に一喜一憂することなく、長い目で見て
投資を継続する必要があります。
投資の目的に立ちかえった後に、その
投資を続けるためのポイントもおさえているかを見てみましょう。
どのポイントも、長く安心して
投資を続けていく上で、とても重要な項目です。
株価の動きが激しい今だからこそ、改めてどのように考えて
投資を継続したら良いのかについて、確認していきたいと思います。
1. つみたてNISAは長期用の投資手法
つみたてNISAはその名の通り、毎月一定額を
投資に回し、コツコツと積立をしていく
投資手法です。
少額を積立していくわけですから、ある程度のリターンを得るためには長い時間が必要です。
つみたてNISAの制度設計も、長期
投資を実践するための作りになっています。
・年額40万円まで
・最長20年間の非課税期間
・ 金融庁が認めた
つみたてNISAは再現性の高い投資方法
・
・
などといった、
投資で安定的なリターンを得るためには、どうしても時間が必要です。
相場には調子の良い時、悪い時があります。
うまく時期を見て
投資をすることができれば短期間でも大きな利益を得ることができますが、そんなことはプロでも至難の技です。
運よく相場の流れを読むことができて一攫千金を得られたとしても、
20年という非課税期間がそれを物語っています。
つみたて
NISAという制度は一般の方でも安定して資産形成をしていくために作られた制度です。
つまり、再現性高く安定して利益が見込める
投資手法以外は使えなくなっています。
・ 10年、20年という長い時間をかけて利益を得ていく
投資手法である
・ 短期で一攫千金といった投機目的の手法ではない
ということを改めて認識することによって、目先の資産額変動にも落ち着いて向き合うことができるのではないでしょうか。
長く続けることによって、初心者でも利益を出すことができるということを忘れないでください。
2. どんな投資も余剰資金で行うべき
長期用の
投資だからこそ、そこに回した資金は長い間ロックされることとなります。
資金が足りないからといって途中で売却してしまっては、しっかりとした利益を得ることはできないでしょう。
今回のような乱高下の相場で売却することになってしまった場合は、
「途中で引き出さない」
という覚悟が必要です。
だからこそ余裕資金で実践する必要があります。
1. 収支のバランスをしっかりと見直し、
2.
といった計画性が必要です。
余剰資金で行う
投資だからこそ目先の資産額にではなく、将来の資産額に焦点をあてて継続することができると考えます。
どんな投資も「余剰資金で行うべき」ということは改めてお伝えしておきます。
3. 広く分散された優良ファンドへ投資するべき
長期で続けるからこそ、信頼できるファンドに
投資したいと考えるのは皆さま同じだと思います。
また、
投資対象が分散された銘柄である方が、いざという時のリスクを軽減することもできます。
つまり最初の段階で、ある程度の選定はされています。
そこからさらに絞り込んで
投資をするのですが、やはり長期で見ると株式ファンドが良いと考えます。
何十年という長いスパンで見ると、債券や不動産など他のセクターと比較して、
もちろん短期的には落ち込むこともあるでしょうが、今後もこの流れは変わらないでしょう。
また株式の中でも、米国株を中心にポートフォリオを形成しているファンドが過去もこれからも期待値が高くなります。
やはり米国が世界の中心です。
その時その時で自動的に銘柄を組み替えてくれるので、どの国のどの企業が強くなっても安心です。
おすすめの投資先
・ S&P500インデックスファンド(米国を代表する500社に
投資)
・ 全米株式インデックスファンド(米国全企業へ
投資)
・ 全世界株式インデックスファンド(全世界の優良企業へ
投資)
これらのファンドが
長期的視点かつ余剰資金で優良ファンドへ投資
つみたて
NISAは長い期間続けることによって安定的にリターンを得ることができる制度です。
たとえ目先の価格が乱高下していても、
・ 今現金化するわけではないので、気にしない
・ 価格が下がっている時は、多くの口数を買えているのでむしろラッキー
・ 今は将来のための仕込み時
くらいに考えられるのが理想的でしょう。
そのためには
1. 長期的視点
この3点が欠かせません。
現在不安を抱えている方は今いちど、この3点が満たせているか確認することをおすすめします。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
\ この記事をシェア /