「コストコは損」「コストコは本当にお得?」と言う人がいます。
年会費を払ってまでコストコに行くべきなのか、商品を使い切れない問題点もあるという意見です。
実は、筆者も、過去にコストコ会員の更新時、年会費を払わずにコストコ非会員だった期間もあります。
しかし、コストコで買った商品がよく、あらためてコストコ会員になりました。
コストコで損をしないために取れる問題点と解決方法、筆者自身の失敗談も紹介します。
【コストコ第3弾】日用品や賞味期限が長い商品編「元とれ」年会費を払っても買いたい5商品紹介
コストコの問題点4つを解決!
«執筆者撮影»
「コストコは損」という場合、4つの問題点が考えられます。
【問題点1】年会費が高すぎる
【問題点2】一人暮らしだと消費しきれない
【問題点3】コストコで買うと損する商品がある
【問題点4】エグゼクティブ会員になると損? 損益分岐点
この4点について、詳しく見ていきます。
【問題点1】年会費が高すぎる
コストコの年会費は高いと思われがちです。
しかし、解決策は「ふるさと納税」や年会費割引テクニックに隠れていました。
コストコでは、会員になるために年会費がかかります。
«画像元:コストコ»
・エグゼクティブ・ゴールドスター 年会費税込9,900円
・ゴールドスター 年会費税込4,840円
2種類の会員の種類があります。
安い年会費「ゴールドスター」でも4,840円かかります。
コストコには「元とれ」商品が多いので、たくさんお買物をすると「年会費の元とれができる」と考えることもできますが、ふるさと納税を利用することも解決策です。
ふるさと納税に「Costco Japan(コストコジャパン)」ゴールドスターメンバーシップ特典が返礼品になっている自治体があります。
ふるさと納税は2,000円の自己負担額、ポイントなども付与され、筆者は810円相当額で会員になれた過去があります。
このほか、
・ 栃木県に新しくできる「壬生倉庫店早割」を利用する
→ 栃木県に住んでいる人で、かつ、18歳以上ではじめて入会する人または18歳以上で過去に入会していたけれど有効期限が切れて1年6か月以上経過した人は、年会費1,000円オフ(6/22まで)
・ コストコ会員で、コストコの会員解約をすることで年会費を全額返金してもらう。
※ただし12か月は新規入会不可
・ コストコの利用頻度が多いならエグゼクティブ会員になりリワードをコストコ年会費に充てる
ことで、会員の年会費を節約することもできます。
【問題点2】一人暮らしだと消費しきれない
コストコの商品、一人暮らしだと消費しきれない人は「家電や日用品を狙うべき」と提案します。
食品ではなく家電や日用品を買えば1度で「年会費元とれ」のこともあります。
ダイソンの掃除機、バルミューダのザ トースター、ティファールの衣類スチーマーなども底値で売っていることがあります。
また、コストコでは衣類も売っています。
春夏はサンダル、秋冬はブーツが売っていることもあり、過去、コストコではビルケンシュトックやTevaサンダルも見かけました。
そして、購入時、気をつけたいのは「食品なら消費できる分だけを買う」ことです。
コーヒー豆やボトルガムなど「この商品なら大容量サイズでも食べきれる」と思う商品選びをすることがコツです。
もちろん、友人と一緒に行き、シェア買いすることもおすすめです。
【問題点3】コストコで買うと損する商品がある
コストコの商品は「別に安くない」と言う人もいます。
コストコではスーパーと買う商品と比較して「底値」ではない商品もあると理解しておかなくてはいけません。
«画像元:コストコ»
例えば、コストコで人気商品の「久世福商店 風味豊かな万能だし8g×35袋」を例に出します。
久世福商店で売っている「風味豊かな万能だし」値段と比較すると、コストコで買った方が安いです。
ただ、節約の観点から見ると、スーパーマーケットで売っているだしパックの方が「久世福商店のだし」よりも安いかもしれません。
「和食がワンランクアップするだし」と久世福商店のだしは口コミでも好評ですが、スーパーで売られている商品でも「充分においしい」という場合は、割高のイメージになります。
コストコの返金保証について
«画像元:コストコ»
しかし、コストコのすごい点は保証制度があることです。
コストコの「返品保証」とは、会員が満足できない場合、商品と引換に代金を全額返金してくれる制度です。※一部商品を除く
満足できないなら、サービスカウンターに行けば全額返金してくれます。
味に自信のある商品のみ置いてあるからこそ、スーパーと比較して底値とは限りませんが、保証もしてくれます。
【問題点4】エグゼクティブ会員になると損? 損益分岐点
«画像元:コストコ»
コストコではエグゼクティブ会員になると損なのでしょうか。
1か月にいくら以上買うなら得か、損益分岐点を計算しました。
まず、エグゼクティブ会員とは、ゴールドスター会員と比較して特典が多く付与される会員のことです。
・ コストコのお買物で2%還元、最大10万円まで還元
・ 年4回のエグゼクティブ会員限定の特別割引クーポン
・ エグゼクティブ会員限定の特別サービス
・ コストコ提携クレジットカード「コストコグローバルカード」と併用でき3.5%のリワードに
エグゼクティブ会員の年会費は税込み9,900円。
ゴールドスター会員は税込4,840円なので、アップグレードのために税込5,060円かかります。
損益分岐点を計算してみると
25万3,000円の2%が5,060円のため、
・ 年間25万3,000円以上利用するなら「元とれ」
・ 1か月あたり約2万1,084円以上を利用するなら「元とれ」
コストコで利用金額が多い人は、エグゼクティブ会員になることもひとつですが、このエグゼクティブ会員、リワードの有効期限は「毎年2月に還元され、同年12月末日まで有効」と1年未満と比較的短いです。
リワードを年会費に充てることもできますが、ゴールドスター会員の年会費はふるさと納税の返礼品で選べるなどを考えると、行く頻度がそこまで多くないなら、個人的にはゴールドスター会員でもいいような気がしています。
マイルールを持つ「買いすぎないこと」
«執筆者撮影»
コストコでは自分なりの買物ルールを決めることも大切です。
例えば、「お肉1種類、お菓子1種類、フルーツ1種類、ヨーグルト1種類」などマイルールを決めて買うことで失敗が少なくなります。
筆者の場合、ふるさと納税や株主優待で、お肉やお魚の冷凍庫ストックがある時には、コストコでお肉やお魚を買わないルールを取っています。
前回のコストコでのお買物も、実はお肉やお魚を買いませんでした。
しかし、心に決めているルールがあっても、時に失敗例もあります。
過去に、じゃがいもを1袋買いして芽が出てきたことがあります。
コストコのじゃがいもは2kg入り。
購入した後、ポテトチップスや肉じゃが、カレーなど色々な料理に使ったものの、2kgのじゃがいもはさすがに多く、一部余ってしまい、冷蔵庫に入れておいたら芽が出てきて、あわてて食べきりました。
調理できるなら早めに調理し、冷凍できる食品なら早めに冷凍することが大切と反省しました。
コストコで損をしないために
「コストコは損」だと言う人の意見も、もっともです。
単身世帯だと、必要最小限の食材でやりくりできるため、コストコを利用しない方が節約につながることもあります。
コストコはある意味、アミューズメントパークのように「お買物を楽しむ」場所でもあります。
ただ、ちょっとしたテクニックで楽しめる方法もあります。
「年会費が高いから」、「商品購入で失敗したらどうしよう」と考えているのなら、ふるさと納税での支払いテクニック、保証制度を知っておくだけでも安心して利用できそうです。
久世福商店のだしパック、牧家のプリン、リンツやゴディバのチョコレートなど、おいしいものが安く買えるコストコ。
筆者も、有効期限が切れて非会員になったことがありますが、コストコで購入した愛用品やおいしいものもあり、また行きたくなったため、ふるさと納税を利用して会員手続きを取りました。
テクニックを利用しつつ、コストコでのお買物を楽しみましょう。(執筆者:節約への情熱は誰にも負けない谷口 久美子)
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