現金やスマホ決済になくて、クレジットカードにあるもの、それは付帯保険です。
クレジットカードの付帯保険といえば、旅行傷害保険が代表的でした。
ところが、三井住友カードではこの方針を転換したので、紹介します。
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4/16より一部カードの付帯条件が「利用付帯」に
2022年4月16日出発分より、一部カードの海外・国内旅行傷害保険について、付帯条件が変更されました。
これまでは自動付帯でしたが、旅行代金などをカード決済することで保険が付帯する「利用付帯」となったのです。
主な対象カード
主な対象カードは、以下の通りです。
・ 三井住友カードプラチナプリファード
・ 三井住友カードゴールド(NL含む)
・ 三井住友カード一般A
・ 三井住友カードアミティエ
対象となる「旅行代金」とは
海外旅行を例に挙げると、以下の支払いが「旅行代金」として認められます。
・ パッケージツアー
・ 旅行地へ向かうための航空券代
・ 現地での電車・バス・タクシー代など
・ 出発空港に行くための新幹線・リムジンバス・タクシー代
・ 出発空港に行くための交通費支払いのため行ったSuicaやPASMOなどへのクレジットチャージ
ホテルの宿泊代金のみの支払いは、対象となりません。
全額でなく一部の代金支払いでも、利用条件を満たしたこととなります。
現地滞在中の保険付帯も可能
今回の変更は一見改悪ですが、そうとも言い切れません。
自動付帯ですと、日本出国から3か月間が補償対象期間となり、3か月以上の滞在では途中で補償が切れてしまいます。
利用付帯なら、出国後に現地での電車・バス・タクシー代などを支払えば、補償対象期間はそこから3か月間です。
現地滞在中に保険を付帯することもでき、長期滞在でも保険切れになりません。
カード付帯の保険が選べるように
≪画像元:三井住友カード≫
これまで、三井住友カードに付帯する保険は、基本的に「旅行傷害保険」でした。
三井住友カードプラチナでは、最高1億円の海外・国内旅行傷害保険が付帯しています。
しかし、旅行傷害保険を使わない人もいるでしょう。
そんな人たちのため、カードの付帯保険が自由に選べるようになりました。
切り替え手続きをすると、毎月20日までに選んだプランが、翌月1日午前0時から補償開始となります。
選んだプランの補償期間は補償開始から1年間ですが、満了するまでは別のプランへの変更ができません。
「三井住友カード一般」を例に、紹介しましょう。
1. 旅行安心プラン(海外・国内旅行傷害保険)
≪画像元:三井住友カード≫
切り替えを行わないと、このプランとなります。
これまで無条件に付帯していた海外・国内旅行傷害保険は、選べる無料保険の選択肢の1つとなりました。
よって、他の無料保険に切り替えると、旅行安心プラン(海外・国内旅行傷害保険)は適用されません。
対象カードの本会員・家族カード会員が被保険者となります。
補償内容・保険金額は、海外旅行傷害保険が最高2,000万円です。
三井住友カード一般の場合、国内旅行傷害保険は付帯しません。
2. 日常生活安心プラン(個人賠償責任保険)
≪画像元:三井住友カード≫
日常生活のケガや賠償に備えた、保険サービスです。
本人・配偶者・同居の親族および別居の未婚の子が被保険者となります。
補償内容・保険金額は、以下の通りです。
・ 個人賠償責任危険補償:最高20万円
・ 傷害後遺障害等級第1~7級限定補償:5万円
3. ケガ安心プラン(入院保険(交通事故限定))
≪画像元:三井住友カード≫
交通事故によるケガを補償する、保険サービスです。
対象カードの本会員本人のみが、被保険者となります。
補償内容・保険金額は、以下の通りです。
・ 傷害入院補償(交通事故限定、60日まで、免責0日):1,000円/日
・ 傷害入院一時金補償(交通事故限定、免責0日):1万円
4. 持ち物安心プラン(携行品損害保険)
≪画像元:三井住友カード≫
身の回りの持ち物が、盗難・破損・火災などの被害に遭った場合に補償される、保険サービスです。
携行品損害補償は、対象カードの本会員本人のみが被保険者となります。
補償内容は携行品損害補償で、補償金額は最大3万円(免責3,000円)です。
ショッピング保険は従来通り付帯
≪画像元:三井住友カード≫
ショッピング保険は、従来通り無条件で付帯します。
三井住友カード一般の場合、海外・国内とも、3回以上のリボ・分割払いの利用が条件です。
事故日以降の「あとからリボ」「あとから分割」は、対象となりません。
保険金額は最高100万円、1事故につき3,000円が免責、購入日及び購入日の翌日から200日間が補償期間です。
旅行傷害保険以外の選択肢はおまけ程度
これまで旅行傷害保険が自動付帯となっていた一部カードが、利用付帯に条件変更されました。
旅行に行く機会のない人は、旅行傷害保険以外の保険に切り替えることもできます。
無料ですのでぜい沢は言えませんが、他の3つの選択肢は、いずれも保険金額がおまけ程度です。
≪画像元:三井住友カード≫
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