無印良品の文房具は、デザインはいいけれど、使いやすさは大手メーカーの商品に勝てないというイメージがありました。
最近は大手メーカーの商品が100均で売られていることも多くあります。
しかし、無印良品の文房具が急成長しています。
しかも100均以下の値段で、100均以上のレベルの商品があります。
今回は、文房具にうるさい筆者が、無印良品でおすすめの文房具を3つ紹介します。
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1. 木の質がいい「鉛筆2本入り」50円(税込み)
※右:無印良品
鉛筆は小学校でひんぱんに使いますが、大人になってからも筆者のように愛用する人がいます。
とくに4Bのように芯がやわらかい鉛筆は絵を描いたり、硬筆の練習をしたりするときに重宝します。
大手メーカーの鉛筆を文房具店で買えば1本80円程度です。
絵を描く用の鉛筆は、1本100円以上が当たり前です。
100均では「デッサン鉛筆8本」を110円(税込み)で売っています。
無印良品の鉛筆は2本で50円です。
1本あたりに換算すれば100均の鉛筆がダントツでお買い得です。しかし、鉛筆は書きやすさが大切です。
100均の鉛筆を削ってみました。
木のキメが荒いため、木と芯が離れてしまうのです。
見た目は、ドイツ製の高級鉛筆ステッドラーにそっくりです。
しかし100均の鉛筆は短くなってくると、木から芯がすっぽりと抜けてしまうでしょう。
一方の無印良品の鉛筆は、木と芯が密着しています。
無印良品の鉛筆にはアメリカ産のインセンスシダー材が使われています。
インセンスは「香り」という意味であり、においをかいでみるといい香りがします。
無印良品の鉛筆は濃さの種類が豊富にあります。
幅広い濃さの鉛筆をそろえれば、デッサンにも使えるレベルの高い鉛筆です。
2. 割れない二刀流「両端が使える鉛筆キャップ」70円(税込み)
キャップは100均のポリカーボネイト製が、1番コスパはいいと思っていました。
しかし無印良品が売りだしたキャップは二刀流です。
素材はポリカーボネイトよりも柔軟性がある、ポリプロピレンです。
硬さで勝負するのではなく、あえてやわらかい素材で作ることによって割れないようにしたのでしょう。
さらに両端が使えます。
削ったばかりのとがった鉛筆にキャップをすると、キャップの先からとがった芯が飛び出していました。
しかし両端を使えるようにすることで芯は飛び出しません。
そしてなにより、短くなった鉛筆を連結させることもできるのです。
短くなった鉛筆には補助軸をつけて最後まで使うことが節約の鉄則ですが、意外と補助軸は使いにくく補助軸購入代を取り返すほど短くなった鉛筆を使い切ることはできませんでした。
両端が使えるキャップは、短い鉛筆を差し込むだけなので補助軸よりも簡単に使えます。
鉛筆が長いときにはキャップとして、短くなれば補助軸として二刀流で使えるキャップです。
3. 見た目以上に厚くて丈夫「再生PET下じき」100円(税込み)
ダイニングテーブルで書きものをするとき、木目が写ってしまうことはないでしょうか。
下じきは、さほど出番はないけれどひとつあれば助かるアイテムです。
100均にも下じきは売っています。
しかし、学生の暗記用に赤や緑だったり、キャラクターがついていたりするものが多く、厚さも薄めです。
無印良品の「再生PET下じき」は、税込みで100円なので100均よりも10円安くなります。
色や柄は一切なく、透明です。
材質は、再生PETと呼ばれている再生ポリエステルです。
使用済みのペットボトルを再生させた素材で、サスティナブルな素材として注目されています。
小学校では、授業に集中できるように無地の下じきを指定されることがあります。
無色透明の下じきは意外と見つけにくく、探している人も多いのではないでしょうか。
無印良品の「再生PET下じき」は、大人から子どもまでそして環境にもやさしいお得な商品でしょう。
番外編:ちょっと残念だった「ポリプロピレン筆箱」290円(税込み)
無印良品に「ポリプロピレン筆箱」があります。
半透明で中のペンホルダーは取り外しができるようになっています。
小中学生のサブ筆箱として人気です。
290円という値段も魅力ですが、気になる点がいくつかあります。
まず、ふたの接続部分が使っていくうちに切れてしまうのです。
ふたをしめる部分も繊細な作りです。
昔「象が踏んでも壊れない」というキャッチコピーの筆箱がありましたが、無印良品が作るならば本体とふたを切り話したシンプルな作りのほうが大人から子どもまで使うことができたのかもしれません。
無印良品には、ポリプロピレンのペンケースや筆箱がありますが、それらはまだ100均のほうがコスパは良いといえそうです。
無印の文房具のさらなる成長に期待
無印良品の文房具は、大手メーカーにはないアイデアと100均にはない素材の良さがあります。
そして「文房具は子どものもの」「文房具は使い勝手がすべて」という概念を覆すパワーがあります。
思わず手に取って使ってみたくなる魅力ある文房具が、無印良品から続々と登場しています。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)
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