旅行しにくいご時世ですが、マイルが価値の高いポイントであることに変わりはありません。
これまでは、フライト搭乗でも提携ポイントからの交換でも、マイルはマイルでした。
ところが、今後はマイルも分類されるようです。
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楽天ポイントなどでも導入されている「期間・用途限定ポイント」
≪画像元:楽天グループ株式会社≫
楽天ポイント・dポイントなどでは、通常ポイントの他に「期間・用途限定ポイント」が導入されています。
楽天ポイントを例に、通常ポイントと期間限定ポイントを比較しましょう。
期間限定ポイントよりも通常ポイントの方が、自由度は高いですね。
じっくり貯められますし、使い道も豊富です。
期間限定ポイントの中には、有効期限が10日間という超短期のものもあります。
通常ポイント・期間限定ポイントの両方があるときに、例えば楽天市場でポイントで支払う際には、期間限定ポイントから優先的に使用されます。
(4/10まで)積算方法にかかわらずANAマイルは全て同一
≪画像元:ANA≫
話をANAマイルに戻しましょう、
2022年4月10日までに積算されたマイルは、積算方法にかかわらず違いがありません。
有効期限は36か月間で、特典航空券への交換、宿泊クーポン、ANAマイレージモールクーポン、提携ポイントへの交換などに利用可能です。
(4/11より)ANAでも「用途・期間限定マイル」を導入
≪画像元:ANA≫
2022年4月11日以降に積算されたマイルは、積算方法によって、以下の4つのグループに分類されます。
【グループ1(通常マイル)】
フライトやライフソリューションサービスで積算されるマイル
【グループ2(期間限定マイル)】
キャンペーンなどで積算されるマイル
【グループ3(用途・期間限定マイル)】
キャンペーンなどで積算されるマイル
【グループ4(航空関連サービス用途・期間限定マイル)】
キャンペーンなどで積算されるマイル
2022年4月10日までに積算されたマイルは、全て「グループ1」で繰り越しです。
4月11日以降に開始されるキャンペーンは、その内容によって、グループ2~4のいずれかに振り分けられます。
グループ2~4のグループ分けの基準は不明です。
マイル高還元の「おいしい」キャンペーンは、グループ4に振り分けられるのでしょう。
ANAカードで貯めたポイントを移行したマイルは、グループ1かもしれません。
グループ1~4の違いを解説
ここからは、グループ1~4の違いについて、使い道を中心に比較しましょう。
グループ1(通常マイル)は従来通りで、利用可能なすべての使い道にマイルを使えます。
グループ2(期間限定マイル)は期間が短いだけで、使い勝手はグループ1と変わりありません。
グループ3(用途・期間限定マイル)は期間が短いこともありますが、各種クーポンや提携ポイントへの交換が不可となっています。
グループ4(航空関連サービス用途・期間限定マイル)は、航空関連のサービスにしか利用できません。
グループ1の「ライフソリューションサービス」とは?
≪画像元:ANA≫
グループ1の積算条件にある「ライフソリューションサービス」とは、飛行機の利用以外に、買物など生活におけるさまざまなサービスの総称です。
ライフソリューションサービス利用数は、前述のステイタスを決める条件の1つです。
ライフソリューションサービスは、以下の12サービスに分類されます。
・ ANAのふるさと納税
・ ANAの保険
・ ANAの住まい
・ ANA STORE @SKY(国際線機内販売)
・ ANA FESTA(空港内店舗)
・ A-style(ネットショッピング)
・ ANAマイレージモール
・ ANAトラベラーズ
・ マイルが貯まるその他加盟店
・ ANAカードマイルプラス
・ ANAマイレージクラブモバイルプラス
・ ANAでんき
ANAカードを利用するだけでは、ライフソリューションサービスには該当しないようです。
異なるグループで同じ有効期限のマイルがある場合
異なるグループで同じ有効期限のマイルがある場合、有効期限が近いものから順に消費されます。
航空関連サービスでマイルを使いたい場合は、グループ4から消費され、以下、グループ3→2→1の順番です。
自動的に消費されますので、利用者が選んで使う必要はありません。
【ダイヤモンドサービス】グループにかかわらず期間中はマイル有効期限なし
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ANAフライト搭乗で貯まるプレミアムポイント10万ポイント以上でなれるのが、最上位ステイタスの「ダイヤモンド」です。
「ダイヤモンドサービス」メンバー期間中は、未使用マイルの有効期限が延長され、マイルが失効しません。
【ミリオンマイラー】はグループにかかわらず生涯マイル有効期限なし
≪画像元:ANA≫
ミリオンマイラー(ANAライフタイムマイル100万マイル以上)も、マイルが失効しません。
ダイヤモンドサービスとは異なり、ミリオンマイラーは一度なると生涯にわたって特典を受けられます。
ただし、「ダイヤモンドサービス」メンバーでなくなった時点で、未使用マイルの有効期限が36か月後の月末までになります。
用途限定より「期間限定」の方が厄介かも
4月11日より、ANAでも「用途・期間限定マイル」が導入されました。
マイルは4つにグループ分けされ、用途や期間が厳しく定められたブル―プもあります。
ほとんどの方が、グループ1~4で使える特典航空券やアップグレードをゴールとしているので、用途の方はあまり影響ないでしょう。
問題は期間限定の方で、12か月間という短期に設定されるかもしれません。
今後、失効間近のマイルは、ANA SKYコインに交換する手もあります。
グループ1~4で使えますし、12か月間は延命できるのですから。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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