先日まで、家族全員で自宅療養をしていました。
このような事態に備えて食料品の備蓄はしていたものの、いざ始まってみると10日間の療養生活にはどうしても不足品が発生しました。
そんな自宅療養の生命線となったのが「ネットスーパー」です。
以前にも利用したことがありましたが、本当に1歩も外に出られない状況でのネットスーパー利用には、平時とはまた違う視点が必要だと感じました。
この記事では、自宅療養中のネットスーパー選びに必要な7つの視点を、実際の療養生活を振りかえりながら紹介します。
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1. 行きつけのスーパーがネットスーパーをやっていない
私はふだんの買い物には、ロピアかオーケーを利用しています。
ところが、
・ オーケーはネットスーパーの取り扱いはごく一部の店舗のみ、
・ ロピアは基本的にネットスーパー事業を展開していません。
2店とも安くて品質が良いことから、最近はこの2店でのまとめ買いで日常をほぼ回しているといっても良いくらい頼っていました。
それが使えないとわかり、最初の壁にぶち当たってしまったのです。
2. 自宅がお目当てのスーパーの配送地域に入っていない
次に居住市内でネットスーパーを実施している店舗すべてのリストを手に入れ、実際に行ったことのあるスーパーから配送エリアのチェックを始めました。
すると
という惜しいケースが結構ありました。
こうして、(1) 配送エリアと、(2) そもそもネットスーパーをやっているか否かの2点でふるいにかけた結果、3店舗が利用候補として残りました。
3. 注文アプリがサクサク動かない、ポイントカードの設定が大変
ここまでのリサーチは全て布団で寝込んだ状態で行っていました。
横になっていても発熱や倦怠感で辛かったのですが、そんな状況に追い打ちをかけたのが、一部店舗の注文アプリがサクサク動いてくれないというストレスでした。
1つの商品にたどり着くのに何度もリロードしなければならなかったり、たびたび画面がフリーズする注文アプリもありました。
結局起きてパソコンを開き、パソコンから注文を行うことになりました。
アプリの動作性に関しては、iosやGoogleのユーザーレビューに書かれた評価とほぼ連動するため、どれだけ快適に注文できるか参考に選べば良かったです。
またネットスーパーでの買い物でもポイントがたまるようにするには、さまざまな設定が必要です。
病床で何度もクレジットカードやポイントカードの数字を入力したり、IDやパスワードを設定していて、かなりの疲労感がありました。
4. リアル店舗と同じ品質のものがちゃんと来るのかわからない
ネットスーパーで商品を選んでいると、以下のように感じたことがありました。
「なんか全体的に値段が高いな…」
店によっては、実際の店舗に置いている品物全てをネットスーパーの対象としておらず、種類が少ないケースもあります。
またタイミングよく特売商品をねらって買い物をする人は、ネットショッピングでは安いタイミングにありつけず、いつもより値段が高く感じられる場合もあるでしょう。
また1度も実際の店舗に行ったことのないスーパーだと、量や品質がよくわからず、本当に必要な品物を頼めているのか不安に感じることもありました。
5. 最低注文金額の存在
ネットスーパーと実際の店舗での買い物の最大の違いは、最低注文金額の存在です。
この金額を下回る買い物では、そもそも自宅へ品物を運んでもらえないのです。
大手スーパーの実際の最低注文金額を見てみましょう。
最低注文金額 | |
楽天西友ネットスーパー | 税込2,000円 |
Amazonフレッシュ | 税込4,000円 |
イトーヨーカドー | なし |
イオンネットスーパー | 税抜700円 |
Amazonフレッシュや楽天西友ネットスーパーなどは結構高いので、4人家族なら楽々クリアできてしまうかもしれませんが、1人暮らしの方ではこの注文金額をクリアするのは大変です。
また日持ちを気になければならないため、生鮮食材を頼んで自分で作る場合には何とかなるのかもしれませんが、1食1食お惣菜を買いたいという場合には1回数千円の設定がネックとなる場合もあるでしょう。
6. 送料の存在
そしてネットスーパーには送料という手数料が存在するのを忘れてはいけません。
大手スーパーの送料をまとめました。
送料 | 送料無料になる注文金額 | |
楽天西友ネットスーパー | 税込330円 | 税込5,500円以上の購入で送料無料 |
Amazonフレッシュ | 税込390円 | 税込1万円以上で送料無料 |
イトーヨーカドー | 税込110~330円(時間帯等によって違う) | なし |
イオンネットスーパー | 店舗によって異なる | 店舗によって異なる |
購入金額が小さいほど送料のインパクトは大きくなります。
また注文の立て込み具合や急ぎ度合い、ユーザーの多さなどによって、料金が変わる制度をとっている場合もあります。
7. 当日に受け取れるとは限らない
当日中に配達してもらおうと思えば、午前中に注文を完了していないと厳しい印象です。※利用するスーパーによって異なります。
基本的には「早く持ってきてほしいときほど送料がかかる」と心づもりしておき、今から1日分の食料が手元に確保できている状態をキープすることをおすすめします。
そうすればたとえ配達が翌日になっても、食料がなくなることはありません。
ネットスーパーを注文するタイミングの締切は、「冷蔵庫の食料ストックが残り24時間分になったとき」を目安にすると良いでしょう。
感染する前に対策しておこう
今回、療養生活に入る前の事前準備が足らなかったことを痛感しました。
いま現在、感染しておらず自由に外出ができる間に、以下のことに取り組んでおくことをおすすめします。
・ いきつけのスーパーがネットスーパーをしているか調べる
・ 利用候補の配送エリア、最低注文金額、送料、注文から到着までの時間を調べる
・ 1度も行ったことがないスーパーが候補なら、1度足を運んで価格相場や品質を知っておく
・ 実際にネットスーパーを使ってみて、クレジットカードやポイントカードのユーザー登録を済ませておく
・ 玄関前に食材を置いてもらう場所や宅配ボックス、クーラーボックスを手配しておく
ここまでしておけば、あとは病床からでも楽に注文できるはずです。
実際に自宅療養に入ってから配達をしてもらう際には、インターホンで配達員に直接受け取りできないことを伝えると、ほとんどの場合玄関前に置いていってくれます。
支払いを代引きにしている場合には対面でのやり取りが発生してしまうため、必ずネットで事前決済を済ませてください。
非対面受取については、HP上で案内しているネットスーパーもありますので、受取の方法に不安がある場合には各店舗に問い合わせてから頼むとより安心できます。(執筆者:石田 彩子)
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