筆者が今までに紹介してきたカルディに関する記事は、そのほとんどは「買い得なモノ」です。
しかし、中には「これは損」と思うモノもありました。
今回は、カルディに通い続けて気がついたカルディで買って得するモノの共通点と、損するモノの共通点について紹介します。
1. 個性的な鍋つゆはタイミングで得する
カルディには、スーパーではみかけない個性的な調味料があります。
中でもカルディの鍋つゆは、鍋マンネリ化から脱却できる良い商品です。
カルディの鍋つゆは、定番の人気商品もありますが、個性が強くていつも店舗に残っている商品もあります。
例えば「3種の柑橘鍋つゆ」は、3種類の柑橘類が使われた珍しい鍋つゆです。
しかし、オンラインショップの口コミがよくありません。
口コミの内容は「薄い」「柑橘を感じない」という内容です。
一方の人気が爆発した鍋つゆ「塩レモン鍋つゆ」は、同じ柑橘の鍋つゆでありながら「レモンを感じる」「酸味がいい」という良い口コミが並んでいます。
筆者は「3種類の柑橘鍋つゆ」を食べてみました。
封を開けると、ゆずでもレモンでもない柑橘類の香りをかなり強く感じます。
「これは柑橘嫌いな人は好みではないな」と思いながら調理をしてみると、香りが変わるのです。
正体がわからない柑橘の香りは消えて、ゆずの香りが立ち始めます。
加熱すると香りが出てくる様子は「香りが立つ」という言葉がピッタリです。
調理が終わってみると、ゆずの香りをほのかに感じる水炊きのようになりました。
水炊きをゆずポンで食べる人ならば、親しみを感じる鍋つゆでしょう。
筆者のように柑橘をほのかに感じたい人には、レモンをしっかり感じる「塩レモン鍋つゆ」よりも食べやすいのかもしれません。
カルディの商品は、テレビで取り上げられることも多く、いい口コミが多いと「きっとおいしいんだ」と思って、定価でも迷いなく買いがちです。
しかし一方で、ちょっと個性が強く好みがわかれる商品は、店頭に残ってしまいセール価格になります。
カルディで得するモノを探すコツは、口コミに左右されるのではなく「自分の好みに合うモノ」を探すことです。
自分の好みに合うモノが、好き嫌いがわかれるモノだったならば、それはタイミングによってはうんとお得に買える可能性があります。
2. ドレッシングはスーパーと比較してから買う
ドレッシングは同じものを繰り返し買う傾向があり、マンネリ化しやすいです。
ドレッシングを変えるだけで食卓に変化が生まれます。
カルディには、スーパーのドレッシングよりもちょっとお値段が高めのドレッシングが並んでいます。
筆者もカルディで珍しいドレッシングを見かけると「ちょっと高いけど食べてみたい」と思い、購入していました。
なぜかカルディには、財布の紐をゆるめるパワーがあります。
とくに「国産」「北海道」という言葉がある商品や、スーパーではみかけない地方の社名の商品は「カルディだから買えるモノ」と思い、さらに財布の紐をゆるめていました。
しかし、いつもカルディで買っていたドレッシングを最寄りのスーパーでみつけたのです。
しかもカルディでは265円(税抜)ですが、スーパーでは198円(税抜)でした。
「北海道産」「卵と乳を使っていない」さらに地方の会社名というドレッシングだったため、「カルディだから買えるモノ」と勝手に思い込んでいました。
最近のスーパーは、客の要望に応えて商品を入荷していることがあります。
「ちょっと珍しいけど需要はありそう」と思うときには、1度スーパーをのぞいて比較してみると良いでしょう。
おいしいドレッシングは消費が激しいため、意外と食費に占める割合が大きいものです。
3. 既存品のグレードアップ商品が出ても、お金を出す必要はない
カルディでは、人気が高まるとグレードアップした商品が登場することがあります。
例えば、ポロショコラはカルディのヒット商品と言っても過言ではありません。
358円(税込)という手ごろな値段でありながら、高級チョコレートケーキに勝るとも劣らないレベルの高さです。
そして、ポロショコラをグレードアップさせた「ポロショコラカカオ72」が登場しました。
756円(税込)という定番ポロショコラの2倍以上の値段です。
しかし、食べてみると
と感じる人も多いかもしれません。
原材料表示をみても「麦芽糖」がプラスされているだけで、表示の順番も変わっていません。
節約の視点から考えると、紙箱に入った「ポロショコラカカオ72」1個よりも定番ポロショコラ2個のほうがお得な気もします。
カルディには、ポロショコラのように定番商品の段階でかなりレベルの高い人気商品があります。
人気が出るとグレードアップした新商品が登場しますが、最初から高レベルの商品は既存品で十分に満足できるため、さらにお金を出す必要がないことも多いのです。
カルディには、スーパーにはない宝探しのような楽しさがあります。
つい財布の紐がゆるんで損得勘定しなくなってしまいますが、買うときには一度「本当に得? 」と考えてみると良いのかもしれません。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)