消費・投資・浪費。
普段私たちが使っているお金はこのように区別することができます。
この中の「投資」ですが、大切なことだとはわかりつつも、なかなか踏み切れない方は多いと思います。
この記事では、500万円以上を自己投資に使った筆者の経験を踏まえて、自分への投資に失敗しないための基準をご紹介します。
記事内の出費額は概算です。
こちらの記事は自己投資を勧めるものではありません。
投資は自己責任で行ってください。記事の内容を見て試した場合でも責任は負いかねます。
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出資して正解だったもの
まずは出資して正解だったものを4つ紹介しします。
1. 医療脱毛(50万)
ムダ毛の処理は面倒で手間がかかります。
3、4日に1回、多い人は毎日のように行っていると思います。
この時間と労力をゼロにしてくれるのが脱毛です。
仮にムダ毛処理に週に15分かけているとすると、1年間で15(分)×52(週)=780分。
年間13時間も使っていることになります。
仮にこれだけの時間を働いていたとすると、時給1,500円で年間1万9,500円です。
効果は半永久的に続きますから、25年で元が取れると考えれば、人生100年時代の今、十分お得ではないでしょうか。
またムダ毛の心配がなくなったことの心理ストレスの減少の価値は計り知れません。
筆者の場合は未就学児2人をワンオペでお風呂に入れることも多いので、同時にカミソリを使うなんて到底無理です。
若いうちに終えておいて本当に良かったと思っています。
最近は男性の髭脱毛や将来介護されるときに備えてVIO脱毛をする人も増えています。
きちんとした医療機関を選べば、ほぼ損のない自己投資になると思います。
2. レーシック(60万)
コンタクトレンズとメガネの生活に嫌気がさし、約10年ほど前にレーシックを受けました。
当時レーシックはやっと認知はされ始めたくらいで、抵抗のある人も多い時代でした。
レーシック難民と呼ばれる、後遺症で苦しむ方もいました。
そこで、お金の出し渋りはせずに、症例数が多く、信頼のおける医師を探し、最安で20万程度で済むところ、60万かけて最善を尽くしました。
じっくりいい病院を選んだおかげか、10年以上たった今も、視力が下がったり、トラブルも全くなく快適に過ごせています。
コンタクトレンズはケア用品も含めると長期使用のものでも年間1万以上、1DAYタイプだと5,6万はかかってしまいます。
メガネも新調するのに1,2万はかかってしまいます。
筆者はすぐにコンタクトをなくしたり、メガネを壊してしまう人間なので、年間7,8万はかかっていました。
その生活を15年続けていたら、60万は軽く超えます。
金額的にも元は十分取れていますし、何よりもストレスフリーな生活に大満足しています。
肩こりや頭痛も軽減し、温泉や海でもメガネが曇ったり、コンタクトをなくす不安もなく、とにかく快適です。
個人的には大成功の投資でした。
3. パーソナルトレーニング(40万)
10年以上前ですが、パーソナルトレーニングに通っていました。
きついトレーニングに加え、徹底的な食事管理が要求され、毎日食事内容の報告も義務付けられています。
自分一人でこれだけのことをするのは難しいですが、マンツーマンでサポートしていただき、見事10キロ近い減量に成功しました。
その後、月日は流れ、体重も筋力も元に (それ以上に) 戻ってしまい、肉体の効果は消えてしまいましたが、筋肉の動かし方や栄養の取り方などをじっくり学べたため、今でも正しい筋トレ方法や食事制限が役に立っています。
後述のエステの費用対効果を考えたら、十分にメリットがありました。
4. サプリ(月1万)
健康は失ってから取り戻そうとすると高額な医療費がかかってしまいます。
そこで健康維持のサプリメントに月1万以上かけています。
保険に毎月1万円かけるよりも、サプリに使った方が、体調回復という実益がすぐに手に入れられ、仕事の効率もアップすると考えたのです。
事実、以前は便秘による腹痛や貧血による立ちくらみなど病院に行っても解決できなかった体調不良があったのですが、今はほとんどなくなりました。
血液検査の数値も劇的に変わり便秘も貧血も解消しました。
集中力もアップし、ストレスによる浪費も減ったので、1万円以上のメリットを感じています。
失敗だったもの
対して、失敗だったと思うものを紹介します。
1. エステ(200万)
「楽してキレイになりたい!」その一心で某有名エステサロンTに通っていました。
結果、体型はほぼそのままに、お肌がピカピカな私が誕生しました。
当時の受付のお姉さんによるとエステで1キロ痩せるには10万かかるとのこと。
そもそもそれ、高すぎない? というツッコミはおいておいて、200万は使った筆者、20キロ減ったかというと…そんなことはありません。
施術で多少の減量はできるものの、結局は食事管理が必須なのです。食べたらすぐ戻ります。
それができないから来たのに!と気づいた頃には後の祭りでした。
楽して痩せることは不可能だと高すぎる勉強代を支払って学んだ経験です。
2. 怪しげなセミナー色々(150万)
たった○○時間働くだけで○○万以上稼げる! などのうたい文句のビジネスセミナーを受けたことがあります。
ライティング、マーケティング、哲学などを学びました。
結論から言うと、収入に関しては損しませんでした。
当時、専業主婦だった私が受講料の2倍以上の収入を得ることができました。
しかし、怪しい雰囲気のセミナーには怪しい人が集まってきます。
収入は入るが心は削られていく、そんな事件がたくさん起きました。
精神的につらくなって、そこでできたつながりとは全て縁を切ると言う結果に。
学んでいたスキルもよく考えれば本などで十分自学自習できるものだったと感じています。
あのお金をもっと他のことに費やしていたら、収入も心ももっと豊かなものとして残ったに違いないと思い、悔やんでいる出費です。
自己投資成功の判断基準
筆者はこれらの経験を通して、「人間の意思や努力に頼らずに得られる結果や効果」「その効果の持続時間」が自己投資成功の判断基準になると考えています。
投資すれば必ず結果が得られ、なおかつ効果が半永久的である脱毛やレーシックがその最たるものです。
逆に自分の努力や他人とのつながりに左右されてしまう可能性が高ければ高いほど、また効果がすぐに消えてしまうものは無駄で終わってしまう確率が上がります。
ただし、失敗は人生の肥やしにはなります。
筆者もエステの失敗があったからパーソナルトレーニングで結果が出せましたし、怪しいセミナーも普通に過ごしていたら経験できない社会勉強になりました。
この額なら失敗してもいい! と言う予算が作れたら、清水の舞台から飛び降りる経験をしてみることはムダにはなりません。(執筆者:田丸 可奈)
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