「お菓子作りたい」と思った時に、困ってしまうのがお菓子作りに使う道具がないことです。
お菓子作りの道具はふだんの料理で使わないものも多く、数回のために買うのはもったいないです。
この記事では、お菓子作りの道具を代用品で済ませる方法を紹介します。どの家庭にもあるものを使って、無駄なお金をかけずにお菓子作りを楽しんでください。
衛生上、自分で食べることを前提に代用品を使ってください。
めん棒
めん棒は、クッキーの生地やパイ生地を薄くのばすために使う道具です。代用品として、台所の必需品であるラップが使えます。
使いかけのラップを箱から出して、そのままめん棒として使ってください。ラップは硬い芯が中に入っているので、力を入れて生地を伸ばすのにぴったりです。
使い終わったら、生地に触れた部分のラップを切って捨てます。もとの箱にもどせば、またいつものようにラップとして使えます。
ラップはもともと食品を包むためのものなので、衛生面でも安心して使えます。
めん棒として使う前に、端の部分だけ数回折るなど、はがしやすくしておくことをおススメします。
クッキーの型
薄くのばしたクッキー生地を型で抜いて形をつくる、型抜きクッキー。かわいらしいクッキー型がないと作れないと思いがちですが、どこの家にもあるコップで代用できます。
コップを逆さにしてふちを使うと、丸い型抜きクッキーがつくれます。
シンプルですが、かわいらしいクッキーになります。使うコップによって大きさを変えられるので、好みの大きさで作ってください。
写真のように、丸い形の大小を組み合わせてキャラクターを作ることもできます。小さな丸は、ストローやボトルの蓋などで型をとりました。
クッキングシート
クッキーやスポンジなどを焼くときに、生地がくっつかないようにするために使うクッキングシート。これは、アルミホイル、油、小麦粉などで代用できます。
クッキーの生地を並べて焼くときなど、天板に生地をくっつかないようにするにはアルミホイルと油を使います。
アルミホイルに食用油を指で薄くのばしたものを、クッキングシート代わりに使ってください。
注意点がひとつあり、電子レンジのレンジ機能を使うときには使用できません。アルミホイルに火花が散り、危険です。電子レンジのオーブン機能、もしくはオーブンを利用するときに使える技です。
スポンジの生地を型に流し込むときなど、型に生地がくっつかないようにするには油と小麦粉を使います。
型に薄く食用油を塗り、その上から小麦粉をはたいて、クッキングシートの代わりにします。
ケーキの型
スポンジケーキのスポンジや、パウンドケーキの型など生地の形を保ちながら焼き上げるために使うケーキの型。お菓子の空き缶、料理に使うバット、耐熱の保存容器、牛乳パックなどで代用できます。
空き缶、バット、耐熱の保存容器を使う場合、クッキングシートを敷いて使います。クッキングシートがない場合は、先に紹介したように油と小麦粉を使って焼き上がりの生地が容器にくっつかないようにします。
牛乳パックを使う場合、面を1面切り落としてふたのない箱のような形をつくります。その中にクッキングシートを敷いて生地を流し込んで使います。
私はたまにパウンドケーキを作りますが、専用の型は持っていません。いつも耐熱ガラスの保存容器を型代わりにしています。
こちらは保存容器にクッキングシートを敷いて焼いたパウンドケーキ。
こちらは保存容器に直接油を塗って焼いたパウンドケーキです。
刷毛(はけ)
刷毛は、お菓子作りの仕上げに卵の黄身を塗って照りを出すときに使います。あると便利ですが、無くても大丈夫です。刷毛の代わりに、クッキングペーパーやクッキングシート、スプーン、指が使えます。
クッキングペーパーやクッキングシートを刷毛の代わりにする場合は、先を細かく切ったペーパーやシートを割り箸に巻き付けてください。ほうきのような形にして、刷毛の代わりに使います。
スプーンは裏側を使って塗ります。細かい部分までしっかり塗りたいときは、指の方がやりやすいです。
代用品でお菓子作りを楽しもう
専用の道具がなくても、工夫すれば台所にあるものでお菓子作りができます。
100均で買える道具もありますが、数回しか使わないのなら無駄な出費になりますし、買ってしまうと収納場所も必要になります。
代用品を使って節約しつつ、お菓子づくりを楽しんでください。(執筆者:福島 怜実)
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