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【実録】10年目の悲劇!戸建てマイホームの巨額メンテナンス費用 総額100万円の内訳


「マイホームを購入したら、出費は住宅ローンだけ…」と考える方は多いかもしれません。

しかし、それは大きな誤解です。

家は築10年を過ぎたあたりから、徐々にさまざまな箇所でメンテナンスが必要になります。

筆者もマイホームを建てて10年目の今年、火災保険の更新に始まり、ガス給湯器の故障と買い換え、エアコンの故障と修理、洗濯機の買い換え、食器洗い乾燥機(食洗機)の点検など、家に関わる出費が突然、連続で襲いかかりました。

その総額は60万円以上です。

筆者の家に築10年目に降りかかった悲劇と、出費など経験談を踏まえて紹介します。

築10年戸建てのメンテナンス費用

自宅を購入したのに住宅ローン控除が適用できない4つのケース

家電や設備が次々と故障するところから始まった

給湯器の交換はかなり高額です。

そして、給湯器の故障は突然やってきます

ある日、突然お湯が出なくなり、都市ガス会社の提携工事店に連絡して見てもらうと、修理しても完全に直るかどうかわからないので、ガス給湯器の交換をすすめられました。

その見積額はなんと40万円でした

詳しく聞くと、ガスでもオール電化でも、給湯器は10年程度で故障して交換する家が多いそうです。

近所の家でも、今年だけで4軒が給湯器の交換をしたと聞いたところだったので、ある程度の覚悟はしていましたが、いきなり40万円の出費は痛いところです。

結局、都市ガス会社の提携工事店ではなく、給湯器専門の工事業者にも合見積もりを取り、26万円で給湯器専門の工事業者に頼みました

家電の寿命は10年

洗濯機とエアコンなどの生活必需品である家電製品も、10年が経つころには、不思議とそろって調子が悪くなってきたということはありませんか。

内閣府の消費動向調査(2021年3月実施分)の「主要耐久消費財の買替え状況」によると、家電製品の平均使用年数は

・ エアコンが13.2年

・ 冷蔵庫が12.9年

・ 洗濯機が10.2年

・ テレビが10.0年

と、10年~13年で買い換えているというデータがわかります。

その理由として「故障」が1番多い55%~75%を占め、10年を過ぎたあたりから故障による買い換えが1番多いということになります。

家電製品には正確な「寿命」があるわけではありませんが、メーカーが修理のために部品を保管する期間が決まっています。

メーカーによって違いますが、1番短い洗濯乾燥機や炊飯器で6年、1番長いエアコンで10年ぐらいです。

その期間を過ぎると修理するための部品の在庫がないことがあり、買い換えを余儀なくされます。

筆者の家でも洗濯機の除菌ユニットが故障したり、残り湯ポンプが作動しなくなったりで買い換え、約20万円かかりました。

その直後にエアコンも故障し、修理代に約3万5,000円という予想外の出費がありました。

家電の故障も10年目で起きやすい

食器洗い乾燥機の点検は有償だがおすすめ

ビルトインタイプの食器洗い乾燥機も、設置後10年で点検がおすすめです。

2021年8月の法改正により、法令の対象から除外されて任意になりましたが、わが家でもふたがさびたのか、潤滑油切れなのか、最近スムーズに動かないので点検にきてもらうことになっています。

点検費用は1万3,420円ですが、修理をすると2万~3万円、買い換えとなると工事費込みで約9万円だそうです。

さらにキッチン周りでは、水道の蛇口も昨年あたりから少し水漏れするようになったり、排水溝が詰まったりとトラブルが続き、業者に直してもらいました。

やはり「経年劣化」が原因だと言われたので、築10年ごろから何かしらのメンテナンスが必須になります。

家自体のメンテナンスも必要になる10年目

10年目には住宅メーカーにより無償点検があります。

そこで指摘されることが多いのが、屋根や外壁の劣化です。

よほど住宅立地条件が悪くない限り、10年点検で初めて指摘されることになるでしょう。

マイホームの10年目点検

10年点検で外壁の劣化を指摘

住宅の外壁材で9割近いシェアを占めているのが、「サイディング」というセメントや金属が材料のボードです。

耐久性に優れ、デザインのバリエーションが多彩、さらに施工も容易ですが、すきまなどを埋めるコーキング(目地)の補修や塗り替えなどのメンテナンスが必要です。

わが家も外壁の劣化を指摘され、コーキングの補修を提案されました。

見積もりによると工事費用は35万円で、なかなか大きな出費です。

シロアリ予防も5年ごとに必要

木造住宅の最大の敵はシロアリです。

専門業者により駆除や予防が必要です。

予防工事の目安は5年ごとで、費用は1坪当たり3,000円~が相場です。

筆者宅も今年、予防工事をして5万円程度かかりました。

万が一、シロアリに侵されていたら、駆除しなければ家が倒壊する危険性もあり、費用はもっと高額になるので予防工事は必須です。

火災保険の契約期間は最長10年

マイホームを購入したら、多くの人が加入するのが火災保険です。

火災保険をかけておかないと、近所の家が失火で火事になり延焼してしまったら、何の保証も受けられません

・ 家が木造や鉄筋か

・ 地震保険や家財の保証などの特約を付けるか

という条件によって、かなり保険料が変わってくるため、更新期間ごとに見直しをおすすめします。

更新期間は自分で選べますが、5年または10年にする場合が多く、最長は10年契約です。

どちらにしても10年目は火災保険の更新の時期にあたるので、出費は避けられません。

わが家は木造住宅、地震保険無しの5年更新という条件で、保険料は約5万円でした。

戸建て築10年の出費総額と内訳

築10年目のわが家にかかった出費をまとめてみました。

・ ガス給湯器(買い換え):26万円
・ 洗濯乾燥機(買い換え):20万円
・ エアコン(修理):3万5,000円
・ 食器洗い乾燥機(点検):1万3,420円
・ 排水溝掃除:2万円
・ シロアリ予防工事:5万円
・ 火災保険:5万円

合計62万8,420円

近々、施工するかもしれない食器洗い乾燥機の修理や外壁の補修も含めると、100万円近くになるかもしれません

マイホームのメンテナンス費用は計画的に積み立てをしよう

マンションでは将来のメンテナンスに必要な「修繕積立て費」を管理組合に預ける形で支払いますが、一戸建てにその制度はありません

だからこそ、自身で少しずつ積み立てが不可欠です。

10年目のメンテナンスをサボってしまうと、その数年後に何倍もの高額なリフォームをしなければいけないぐらい、家が劣化してしまう可能性もあります。

家電製品の修理や買い換えなどのソフト面と、外壁や屋根、シロアリ予防などの家に関わるハード面のメンテナンス費用を試算して、1年にいくらぐらいの積み立てをすればいいのかを調べておくことをおすすめします。

人生の中でも大きな買い物のひとつであるマイホーム、大事なわが家で長く快適に済むためにも、これらの出費があることを把握し、しっかりと備えてください。(執筆者:加納 愛菜)

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