介護をする生活がはじまると、手に付かなくなるのが身の回りの整理整頓です。
今までは布団で良かった寝具の代わりに、介護用ベッドが必要になる場合もあります。
そのため、
・ 家具の配置に困る
・ 電動ベッドが置けない
・ スペースがなくて介護しづらくなる
ということに直面することも少なくありません。
そこで、思い切って身の回りを片付けてみると、お部屋がスッキリするだけではなく、ただ邪魔だった不用品が「お金」に変わることもあります。
今回は断捨離で介護がどうかわるか、不用品をお金にかえる方法と合わせてご紹介します。
お得に「断捨離」をして快適に介護と向き合っていきましょう。
1. 不用品の査定のプロ!中古品買取業者
身の回りにある、古くなって「これは価値があるのだろうか」と疑問に思う物を見つけたときには、近所の中古品買取業者に持ち込んで相談してみましょう。
もう使わなくなったカメラや時計には、愛好家が好むものであれば高値が付くこともあります。
珍しい切手や硬貨も同じです。
使わなくなった家具、服、楽器などもどんどん引き取ってもらうことで、家のスペースが広くなり、介護しやすい空間づくりができます。
中には商品を取りに来てくれる業者もいるので、1度は問い合わせてみましょう。
2. 自宅にいながら出品できるフリマアプリ
スマホのアプリではさまざまなものが売買されています。
服などだけではなく、本、おもちゃ、コレクターの人が興味を持ちそうなものも出品されていて、盛んに売買されています。
不用品と思った物でも意外と買い手がつくこともあり、ちょっとしたお小遣いになります。
自宅に置いてあるだけで誰も使わなくなった物は意外と場所を取ってしまい、邪魔になっているものです。
誰かの手に渡って有益に使ってもらえたなら、ただ処分するよりも気持ちが良いものです。
3. なんでも回収してくれる廃品回収業者
もう使わなくなった不用品を家まで回収にきてくれる廃品回収業者の中には、価値があるものを買い取ってくれる業者もいます。
廃品回収業者を利用する場合には、少し注意したい点があります。
「無料買取」とうたっていても実際にはお金がかかってしまう場合もあるので、下調べが必要です。
必ず事前に問い合わせてみましょう。
しかし、大きな不用品も家から運んで回収してくれるという点では、とてもありがたい存在といえます。
断捨離で未来の自分たちの負担を軽くする
断捨離をすることによって、未来の自分たちの負担が軽くなることがあります。
将来的に本人が施設に入居したり、亡くなった時にはまとめて整理をしなければなりません。
買取業者などは対応してくれますが、1度にまとめて処分を行うときの家族の負担はとても大きく、費用もかかってしまう場合もあります。
それならば、早いうちから断捨離をおこない、値の付くものは金銭にかえて、家のスペースも確保しましょう。
もちろん、本人の思い出の品などは残しておいても良いのです。
楽に介護をおこなうためには、お部屋にある程度のスペースが必要です。
空間が広がっただけでぐんと介護がしやすくなることが多いです。
介護の合間に身の回りのものを眺めて、1つずつ「断捨離」始めてみませんか。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)