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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は5日続伸、外資の流出懸念が後退している


【ブラジル】ボベスパ指数 110140.64 -1.72%
2日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1932.91ポイント安(-1.72%)の110140.64で取引を終了した。112943.15から109746.74まで下落した。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。金利の高止まりがブラジル経済を疲弊させるとの懸念が圧迫材料。なお、ブラジル中央銀行はきのう2日日本時間未明、政策金利であるセリック金利を予想通り13.7%に据え置くと発表した。また、1月の自動車販売台数(ブラジル自動車販売店連盟)は前月の21万6920台から14万2827台に大幅減少した。一方、通貨レアル高や米ハイテク株高が指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2243.54 +0.60%
2日のロシア株式市場は5日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比13.39ポイント高(+0.60%)の2243.54で取引を終了した。2228.56から2249.56まで上昇した。

買いが先行した後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。主要国中央銀行の利上げが終盤に差し掛かっているとの観測を受け、外資の流出懸念が後退している。また、欧州株が堅調だったことも支援材料となった。一方、指数の上値は重い。弱い経済指標や原油安などが足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 59932.24 +0.38%
2日のインドSENSEX指数はまちまち。前日比224.16ポイント高(+0.38%)の59932.24、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同5.90ポイント安(-0.03%)の17610.40で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤プラス圏を回復した。米金利の低下を受け、外資の流出懸念が後退。国内では、2023年度予算の公表を受け、対象セクターへの物色する動きが活発となった。なお、政府は製造業や航空業、循環経済などを重視する姿勢を示しているほか、歳出は2022年度から拡大することも明らかにした。

【中国本土】上海総合指数 3285.67 +0.02%
2日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比0.75ポイント高(+0.02%)の3285.67ポイントと小幅ながら続伸した。昨年8月17日以来、約5カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。

中国景気の持ち直し期待が持続する流れ。リオープン(経済再開)の進展、当局の経済支援スタンスなどが支えだ。1月31日に習近平・総書記(国家主席)が主宰した共産党中央政治局の研究会では、科学技術の「自立自強」ペースを拡大すると強調し、消費拡大に向けて長期戦略を確立するとの戦略が表明されている。また、米金融引き締めの警戒感が後退し、米10年債利回りが急低下していることも好材料だ。ただ、売り圧力が意識される中で上値は重い。1月の本土市場では、上海総合指数の累計騰落率はプラス5.4%となり、2010年以降で最も良好なパフォーマンスを達成した。

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