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28日の中国本土市場概況:上海総合0.03%安で6日ぶり反落、金融株下げ主導


週明け28日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比1.19ポイント(0.03%)安の3606.37ポイントと6日ぶりに反落した(上海A株指数は0.03%安の3780.16ポイント)。


様子見ムードが漂う流れ。国内発の新規材料に乏しい中、週内に公表される経済指標や政治イベントの開催が気がかり材料として意識された。30日に公表される6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)については、5月実績からやや低下すると予想されている。また、7月1日は中国共産党創立100年の式典が北京市などで行われる予定だ。先週の好地合いを継いで小高くスタートしたものの、上値は重く、上海総合指数は中盤からマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)


金融株が下げを主導する。招商銀行(600036/SH)が3.0%安、興業銀行(601166/SH)が2.4%安、中国太平洋保険(601601/SH)が2.5%安、中国平安保険(601318/SH)が1.6%安で引けた。


資源・素材株の一角も安い。中国中煤能源(601898/SH)が8.2%、エン州煤業(600188/SH)が6.6%、重慶鋼鉄(601005/SH)が3.3%、江西銅業(600362/SH)が2.4%ずつ下落した。石炭株については、国家発展改革委員会の担当者が26日、「国内石炭市況は7月以降に大幅下落する可能性がある」と発言したことも嫌気されている。そのほか不動産株、海運株なども売られた。


半面、医薬品株は上げが目立つ。上海復星医薬集団(600196/SH)と北京同仁堂(600085/SH)がそろってストップ高、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が8.4%高で取引を終えた。上海復星医薬に関しては、同社が開発している遺伝子改変がん免疫療法「CAR-T細胞療法」の新薬が当局の優先審査を受けていることが刺激。上市が早まると期待されている。ハイテク株、自動車株、発電株、農業関連株も買われた。


他の個別株動向では、免税店運営大手の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.8%高と続伸。同社は25日付で、香港証券取引所に新規株式公開(IPO)を正式申請した。報道によれば、調達規模は70億〜100億米ドル(約7750億〜1兆1100億円)に上り、2021年の香港市場で今年最大のIPOとなる可能性があるという。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.57ポイント(0.22%)安の254.20ポイント、深センB株指数が0.77ポイント(0.06%)高の1192.73ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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