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22日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で続落、科技指数は1.8%下落


22日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比179.24ポイント(0.63%)安の28309.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が78.06ポイント(0.74%)安の10469.80ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1413億7600万香港ドルと連日で縮小した(21日は1573億200万香港ドル)。


中国発の新規材料に乏しい中、様子見ムードが漂う流れ。中国では先週までに5月経済統計の発表がほぼ一巡した。今後は27日に5月工業企業利益、30日に6月製造業PMIが公表される。また、米国でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が控えていることも気がかり材料として意識された。ハンセン指数は一進一退しながら、引けにかけて下落の勢いを増している。(亜州リサーチ編集部)


「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.8%安と続落した。主要な構成銘柄では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.2%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.0%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.9%安、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が2.8%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.2%安と値を下げている。快手科技株は上場来の安値を切り下げた。


マカオのカジノ銘柄もさえない。美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が5.1%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.6%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.2%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.7%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が1.1%ずつ下落した。


半面、エネルギー関連株はしっかり。大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.8%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.5%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.8%高、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が2.9%高、天然ガスの昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.2%高と値を上げた。昨夜のWTI原油先物は2.8%高と続伸し、一時、2018年10月以来の高値を付けている。22日の時間外取引でも小じっかりで推移した。


一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.80%高の3557.41ポイントで取引を終了した。石油株が高い。自動車株、医薬品株、素材株、海運株、銀行・保険株、公益株、農業関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。証券株、防衛関連株も売られた。

亜州リサーチ(株)

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