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10日の中国本土市場概況:上海総合1.4%高で3日続伸、貴州マオタイ最高値更新


10日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比51.60ポイント(1.43%)高の3655.09ポイントと3日続伸した(上海A株指数は1.43%高の3831.54ポイント)。終値で約5年半ぶりの高値水準を回復している。


投資家のリスク選好スタンスが強まる流れ。人民元高の進行や中国の融資増が材料視された。中国人民銀行(中央銀行)は10日、人民元レートの対米ドル基準値を約2年8カ月ぶりの元高水準に設定した。今年に入り高値圏でもみ合っていた対米ドルの人民元相場も、上海外国為替市場で一段高となっている。前日引け後に公表された今年1月の金融統計では、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想を下回ったものの、国内金融機関の人民元建て新規融資は予想を上回り、過去最大を記録した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の上げが目立つ。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が7.8%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が5.9%高、老舗化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が4.5%高、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が3.8%高、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が1.5%高で取引を終えた。中国旅遊集団中免と貴州マオタイはそれぞれ、上場来高値を更新している。春節連休中の消費増が期待された。貴州マオタイは2601.00人民元に達し、時価総額は3兆2674億人民元(約53兆1300億円)に膨張している。


非鉄やレアアースの銘柄群も急伸。廈門タングステン業(600549/SH)がストップ高、江西銅業(600362/SH)が8.3%高、広晟有色金属(600259/SH)が8.0%高、中国北方稀土(600111/SH)が3.7%高で引けた。レアアース相場高の思惑が高まる。中国向けレアアース輸出の主要サプライヤー、ミャンマーでは、軍事クーデターが今月発生し、国軍に対する市民の抗議行動が一段と激しくなっている状況。資源供給がタイトになるとの見方だ。そのほか時価総額上位の銀行株、医薬品株、エネルギー株、ハイテク株、インフラ関連株、公益株、保険株なども買われている。


外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が0.69ポイント(0.28%)高の243.93ポイント、深センB株指数が22.48ポイント(2.03%)高の1129.19ポイントで終了した。

なお春節(旧正月)により、本土市場はあす11日から17日まで休場となる。

亜州リサーチ(株)


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