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5日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で4日続伸、貴州マオタイ最高値更新


5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比25.72ポイント(0.73%)高の3528.68ポイントと4日続伸した。約2年11カ月ぶりの高値水準を切り上げている(上海A株指数は0.74%高の3698.76ポイント)。


投資家のリスク選好スタンスが持続する流れ。第14次5カ年計画(2021〜25年)の初年度を迎えるなか、中国当局が打ち出す経済支援策に対する期待感が高まっている。政策で恩恵を受けやすい銘柄を物色する動きが継続した。5カ年計画では、内需の拡大や科学技術の発展に重点を置く方針が示されている。売り圧力が意識されたことで、指数は安く推移する場面がみられたものの、後場途中から上昇の勢いを増した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、小売や食品飲料、家電など消費関連の上げが目立つ。スーパーマーケットチェーンの上海百聯集団(600827/SH)がストップ高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が7.5%高、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が5.9%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.1%高で引けた。貴州マオタイと内蒙古伊利実業集団、海爾智家はそれぞれ上場来高値を更新。なかでも貴州マオタイは引値で2000人民元の大台を初めて突破(2059.45人民元で終了)。時価総額は2兆5871億人民元に膨らんだ(日本円で約41兆2125億円)。このほか、ハイテク株、医薬品株、素材株、防衛関連株、運輸株、証券株の一角なども買われている。


半面、銀行株と不動産株の一角はさえない。興業銀行(601166/SH)が4.0%、招商銀行(600036/SH)が2.3%、保利地産(600048/SH)が1.2%、金地集団(600383/SH)が0.9%ずつ下落した。中国人民銀行と中国銀行保険監督管理委員会が12月31日、不動産向け融資の新たな引き締め策を公表したことが引き続きネガティブ材料視されている。保険株、自動車株、エネルギー株、公益株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が0.06ポイント(0.02%)高の247.17ポイント、深センB株指数が4.29ポイント(0.39%)高の1112.83ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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