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30日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で7日ぶり反落、米制裁警戒でCNOOC14%安


週明け30日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比553.19ポイント(2.06%)安の26341.49ポイントと7日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が243.83ポイント(2.26%)安の10546.47ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は2406億8700万香港ドルに拡大している(27日は1127億2000万香港ドル)。


売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は先週末まで6日続伸し、足元では約9カ月ぶりの高値水準を回復していた。域内の新型コロナウイルス感染再拡大も不安材料。香港では29日、一日当たりの新規感染数が115人に上り、約4カ月ぶりに大台100人を突破した。香港当局は同日、12月2日から域内学校(幼稚園を含む)で対面授業を停止すると発表している。原油安も逆風。先週末のWTI原油先物は0.4%安と反落し、30日の時間外取引でも安く推移している。本土株がマイナスに転じて取引を終える中、香港の各指数は引けにかけて下げ幅を広げた。


ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。中国景気の持ち直しが意識された。朝方公表された11月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は52.1となり、市場予想(51.5)を上回っている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が14.0%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が6.9%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が6.1%安と下げが目立った。CNOOCに関しては、「米政府は近く、中国人民解放軍が所有、または支配していると見なされる中国企業リスト(ブラックリスト)に追加する見通し」と伝わったことも嫌気されている。そのほか、香港の不動産株も軒並み売られた。


マカオのカジノ関連セクターも安い。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.5%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が4.1%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.9%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.6%ずつ下落した。


自動車セクターもさえない。吉利汽車HD(175/HK)が5.1%安、広州汽車集団(2238/HK)が4.9%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.6%安、北京汽車(1958/HK)が2.0%安と値を下げている。


半面、非鉄やレアアースなどの銘柄群はしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.8%高、江西銅業(358/HK)が4.4%高、金川集団国際資源(2362/HK)が3.7%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.2%高、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が2.3%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.0%高で引けた。


一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.49%安の3391.76ポイントで取引を終えた。銀行株が下げを主導する。消費関連株、発電株、不動産株、自動車株、医薬品株、海運株、インフラ関連株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。証券株、素材株も買われた。

亜州リサーチ(株)




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