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29日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日続伸、内需関連の物色続く


29日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.49ポイント(0.11%)高の3272.73ポイントと3日続伸した(上海A株指数は0.11%高の3430.04ポイント)。

中国政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)は本日閉幕した。米中対立や新型コロナウイルス禍で疲弊した経済を立て直すため、各種の刺激策が近く打ち出される——との見方が市場で流れている。欧米で新型コロナ感染が再流行するなか、世界経済の先行き懸念で売りが先行したものの、指数は中盤からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)


内需関連株が相場をけん引した。なかでも消費関連株の上げが目立っている。家電メーカー中国大手の海爾智家(600690/SH)と中国ビール2位の青島ビール(600600/SH)がそろって5.2%高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.7%高と続伸した(海爾智家と伊利実業集団は上場来高値を更新)。上述した会議で策定される第14次5カ年計画(2021~25年)では、内需の拡大に向けた施策が盛り込まれると予測されている。

自動車株も高い。上海汽車集団(600104/SH)が4.5%上昇した。医薬品株、ハイテク株、インフラ関連株、証券株、銀行株の一角なども買われている。

半面、保険株はさえない。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(601628/SH)が2.2%安で取引を終えた。1~9月期決算の18%減益が嫌気された。素材株、エネルギー株、公益株、運輸株の一角も売られている。

一方、外貨建てB株相場は小幅に値下がり。上海B株指数が0.52ポイント(0.21%)安の247.05ポイント、深センB株指数が0.56ポイント(0.06%)安の945.07ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




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